趣味と実益を兼ねた海外研修
「フランスに行きたくてもフランスはあまりにも遠い・・・」
そういったのは、詩人の萩原朔太郎ではなかったか?
私も、北米に行きたい気持ちがある。
ただ、現実的にはハードルが高い。
まずもって語学力。
次に、持病。
最後に年齢。
これらを克服して、50代での海外派遣を実現させてみたい。
1,なぜワシントンDCなのか?
そもそもなぜ私は英語の勉強をやっているのだろう?
16年前、ワシントンDCへの研修案内が来たからではなかったのか?
その後、英語は挫折の繰り返し。
筆舌し難い上司からのパワハラを受けてのメンタル崩壊。
いきついた先は、「英語」の勉強。
そもそもTOEIC430点で、ワシントンDC行きの研修の話が来た。
研修募集要項には、求められるTOEICスコアは730点。
当時、760点なんて無理だと思っていた。
英語は我流から主軸をTOEIC対策に据えた。
アルクの通信講座も受けた。
そして、いつしかTOEICをゲーム感覚で夢中になる。
本末転倒、そもそも何のための英語トレーニングなのか?
その本筋を忘れかけていた。
きっかけとなったのは、息子の「スノボをやりたい」というひと言。
せっかくなら、カナダのウィスラーでスノボをさせたいと思った。
家族揃ってカナダへ行くために良い方便がないか?
そう思案してきるうちに、私がカナダ赴任になればいいのではないか?という考えが頭をよぎった。
たしかに前職の調査機関では、バンクーバーとロサンゼルスにも駐在事務所がある。
2年間の実務経験が海外派遣のためのアドバンテージになるはずだと思った。
息子は、マーベル映画のファンでもあるので、スノボができなくても、ロサンゼルスなら、マーベルのテーマパークがある。
バンクーバー単独では狭き門でもある。
そこで、第二候補として、ロサンゼルス。つまり、バンクーバーとロサンゼルスの二面方面で海外駐在にアピールしてはどうだろう?かと…。
そこでモチベーションを上げることに…。
さっそく、書店へ行き、カナダ西部とロサンゼルスの「地球の歩き方」をパラパラと立ち読みした。この際、16年前にオファーが来た、「ワシントンDC」も加えてはどうだろうかとも頭が浮かぶ。
海外ポスト希望調査の最終日、ふと、16年前の研修オファーのことが頭をよぎった。
バンクーバーとロサンゼルスは行ったことがあるが、ワシントンDC、というか、アメリカ東海岸は行ったことがない。
また、バンクーバーとロサンゼルスは「実務」であるのに対して、ワシントンDCは研修なので、心のひっかかかりを感じた。
いきなり海外赴任デビューするよりは、ひとまず海外研修で「実績」を作ったほうが良いのではないか?という考えが頭をよぎった。
結局、書店では、迷った末、「ワシントンDC」のガイドブックのみを購入。
あれやこれやと行きたいところを拡散させるよりも、ここはひとつワシントンDCに一点集中させたほうが、気持ち的にもすっきりとする。
もちろんあくまでも仕事や勉強が最優先。
観光やレジャーは二の次である。
でも、英語の勉強を継続する秘訣は、こうした息抜きが必要である。
2.DCで楽しみたいこと
「地球の歩き方」を読んで、私が関心を持ったスポットは三つ。
まずは、大リーグの「ワシントン・ナショナルズ」。
その街になじみたければ、その街のプロスポーツチームを応援すべきである、といったのは村上春樹だったっけ?(だから彼は、ヤクルト・スワローズのファンである)
私もアリゾナのフェニックスで一週間ほどホームステイをしたことがあり、その間、ダイアモンドバックスのにわかファンになっていた。
バンクワン・スタジアムでのアトランタ・ブレーブス戦は、いまでも忘れられない思い出である。
「にわかファン」でいいじゃないか?
ワシントンDCに滞在することが決まったら、まずもって「ナショナルズ」のファンになろう。別に日本人メジャーリーガーがいなくても関係はない。
次に、気になるスポットは鉄道のワシントン・ユニオン駅。
動物たちと違い、鉄道の良いところは、ほぼ時間通りに現れてくれることである。
実際、私は、鉄道が好きで、特に、上野駅といったターミナルのファンである。
旅情を感じさせる発着駅で、長距離列車をみなながら「空想」のトリップを楽しむ。
ロンドンのウォータールー国際駅に行ったときも、そこに発着していたユーロスターを眺めていた。いつか、これに乗って、パリへ行きたいと思っていた。
(その夢が、何年か後の実現した)
スイスのチューリッヒ中央駅、バンクーバーのセントラル駅、自由時間には、ターミナルに行き、鉄道を眺めるのが好きである。
ワシントンDCへの赴任が決まったら、ユニオン駅にも訪れたい。
最後に、ワシントンDCに赴任したら、博物館・美術館に行きたい。
地球の歩き方によれば、ワシントンDCは、さすがに合衆国の首都だけあって、美術館・博物館のたぐいが充実している。
中でも、国際スパイ博物館というは、興味がある。
なにしろ、私はスパイ映画が好きだし、片時も離さず手帳を持参して、何かをメモする行動から、よく「スパイ」と言われることがある。
スポーツ観戦、鉄道、博物館・美術館の三大趣味は、いい意味で海外派遣のスパイスとなる。
3.まとめ(英語勉強の動機づけ)
海外研修に向けてのハードルは高い。
年齢的にもアウトだし、持病持ち。
そして、上達が遅い英語力…。
英検準1級、TOEIC800点は、近いうちに達成しなければならない。
何のために英語の勉強をしているのか?
その本分を忘れてはならない。