誰にでも挫折はあります
社会人にとっての「使える英語」のパスポート
それが、英検2級であり、TOEIC600点超えであると考える
私が英検2級に合格したのは、30歳の時、しかし、その道は平たんではなかった。
しかし、その失敗が、今に生きていると思えば、必要悪だったと考えている。
具体的な挫折は、会社の斡旋していた「英検2級取得のための通信教材」を、最後までやりきることができなかったことである。
だから、今は、TOEIC800点に向けて、毎日、勉強を続けているが、この時の失敗が役に立っている。
教材を止めてしまったのは、ルーチン化していなかったからである。
毎日、やらなければならないのはわかっているが、勉強を仕事を終わってからの夜に設定していた。
だから、飲み会とか残業とかで、勉強ができない日があれば、なんとか、休日に挽回しようと思ったが、休日には休日のやることがあるので、ダラダラと先延ばし。
結局、課題提出期限にも間に合わず、高額な教材費がムダになってしまった。
この手の通信講座(自己啓発)をやる人に多いのは、教材を買ったことで満足してしまうのである。
テキストと音声カセットが何本も入った教材が自宅に送り届けられて、それを手にした時、ずっしりと重く感じて、その重みですでに満足したことにある。
教材を続けるのには、やはり、毎日、続ける仕組みが大切である。
一応、英検2級を受けたものの「不合格」だった。
しかし、教材は、しばらく捨てることができず、一度、英検の道を諦めたものの、再び、再勉強を決意した時、挫折したテキストを主軸に据えて、勉強を再開した。
ひとつランクを下げて、英検準2級の受験をした。
英検準2級とは、ほとんど当時の20歳代後半の私からすれば、もう子供の受験がたくさんいて、気持ちが萎えそうになったが、なんとか、チャレンジした。
いい意味で、周りの空気に流されれないという自分の性格が幸いしたのだと思う。
どうにか、準2級を合格、あらためて、2級にチャレンジ。
旺文社の英検2級教本と過去問題集、そして、単熟語集をやった。
もちろん、挫折した英検2級対策講座も、(すでに利用期間が過ぎているので、テキスト提出などはできなかったが)音声を繰り返し聞いて、書き取るというディクテーションを行い、チカラを付けた。
30歳で英検2級を合格、次は準1級へと意気込んだものの、それは最初だけで、英語の勉強は、仕事の多忙を理由におざなりになってしまった。
40歳になって、改めて、今度は、英検からTOEICに挑戦の資格をシフトした。
ただし、現在まで続くTOEICの勉強でも、英検2級での勉強の挫折の経験が生きた。
つまり、いかに、毎日、継続するかの仕組みにこだわった。
そこで、最初は、昼休みに、NHKラジオのビジネス英語をやることを始めた。
仕事で昼休みにできない時もあるので、別冊の音声CDも効いて、かならず、ライブ放送で聴けないときのフォローをして、最低でも一日15分以上、英語の勉強をやることを心掛けた。
40代のうちに、何としてもTOEIC730点を超えたかったので、より効果的なTOEIC対策をしたくて、アルクのTOEIC完全克服コースの通信講座を開始した。
その際、それまでも「昼休み」から、「朝」に勉強することに切り替えた。
始業時間の1時間前に職場に行き、そこで、業務開始までの1時間、まるまる勉強にあてた。
同僚からは、最初、怪訝な顔をされたものの、それでも、持ち前の「空気を読めない性格」を前面に出して、他人の目なんてどこ吹く風という具合に勉強をして、なんとか習慣化できて、今日に至っている。
何が言いたいかといえば、それは「失敗すること」「挫折すること」が、時には必要であることである。
要するに、失敗や挫折からいかに学べるか。
英語のみならず、勉強をやろうとする人にとって、そういう姿勢が大切である。