ブレない気持ちと強い動機
TOEIC800点の壁にぶち当たっている。
2週間後には本番のテストだというのに、やりたいことが次々ある。
きっと今回のTOEICテストも自己ベスト更新は難しいだろう。
コロナ禍になって、あらゆる価値観が変わってしまった。
私も、以前は、TOEICファーストと心に決めて、自由になる時間をほとんどTOEICの勉強にあてた。でも、今は、違う。
年齢も50歳になり、これまで、自分が達成した資格、特に、通関士、宅建、そしてTOEIC730点を取得したという事実に、もっと目を向けなければと思った。
ひとつひとつの力は非力であっても、
という掛け算で、唯一無比の自分の個性が作り上げられているのではないか。
そう考えるようになった。
そして、いかにして、この3つの資格を取得したのか、その秘訣みたいなことを、もっと発信していけたら、これらの資格を狙っている人にとっての有益な情報発信になるのではないかと思っている。
以下のことは、自分が3つの資格に取り組むにあたり心掛けてきたことである。
1.優先度を決める
個人差によるが、そもそも、マルチタスクは無理だと考えた方が良い。
私は、まず、通関士の勉強を第一に始めた。
最初に配属された職場が通関実務だったこともあり、これは、何が何でも取らなければいけないな、という確信めいたものがあった。
試験勉強もしたけれど、日常の勤務内容が、まさに試験内容そのものだったので、わりと難なくこなせるようになった。
とくに、法律や手続きのイメージが、実務に則していたのでつかみやすかった。
(こうした、イメージ化は、次の、宅建や、現在のTOEIC試験に役立っている)
通関士に合格した私は、それに奢ることなく、むしろ、その勢いに乗って、次なる資格を「宅建」に定めた。
もともと学生時代の専攻が、民法だったこともあり、ゼミの教授も「宅建の取得」を勧めていたこともある。
貿易関係の仕事であり、直接、不動産には関係なかったけれども、せっかく民法を勉強したのだからと、まだ、うっすらと学生時代の授業内容を覚えている段階で、宅建の勉強をはじめた。
ここで、驚いたことがあった。
それは、通関士の科目のひとつ「通関業法」と宅建の科目のひとつ「宅建業法」の仕組みや出題傾向が極めて似ていたということである。
これは、宅建の勉強をしているときに、通関士の勉強が役に立った。
こうした気づきは、複数の資格試験にチャレンジしないとわからないものである。
2.ひとつの資格獲得で満足しない
通関士の勉強で、内なる「勉強ブーム」の火を消さないように、次なるターゲットを宅建に求めた。
もしも、通関士に合格して、そこで勉強を卒業したら、きっと次なる展開は無かっただろう。
いったん資格試験に合格という味をしめたら、そのノウハウを別の資格で開花させてみよう。
勉強は、一生続くものであるし、脳のトレーニングにもいいようだ。
通関士、宅建と資格試験に味をしめた私は、いよいよ英検2級・TOEICに駒を進めたのである。
3.強い動機を持ち続ける
そんなに勉強ばかりして何が楽しくて生きているのか…。
心無い人から、そう非難なせることもあった。
心が折れそうなこともある。
でも、そういう人は、言わせておけばいいのだ。
きっと、自分が勉強をする習慣がないので、嫉妬しているのであろう。
私も、やみくもに資格の獲得を望んでいるわけではない。
実務や経歴に裏付けられた勉強の証が欲しいのである。
通関士は、そもそも、通関実務の仕事に就いていたので必要なスキルだった。
宅建は、学生時代に専攻していた民法の知識を生かしたいと思ったから。
そして、英語(英検・TOEIC)は、通関実務を含めた、広い意味での貿易関係の仕事にとって、必要不可欠な知識だと思ったからである。
単に漠然と「資格が欲しい」と絵に描いた餅のように望むのではなく、具体的に勉強するだけの価値を見出せる強い動機が必要である。
4.まとめ
以上のように、私が、通関士、宅建、TOEIC730点に合格したコツについては、
・優先度を決めて、ひとつひとうの資格に取り組む
・ひとつの合格に満足せず、勉強の習慣を継続させる
・仕事や経歴に則した資格試験を選ぶ
ということが考えられる。
そして、一見して、通関士、宅建、TOEIC730点とバラバラに思えるものが、自分の中で、面白いように紐づけされ、「自分とは何者であるか」を強く意識できる。
もっと若い時に英語をはじめておけばよかったと考えていた私であったが、この頃は、若い時に通関士や宅建を取得しておいてよかった、と考えられるようになった。
自動車運転免許や中型バイク運転免許の取得がそうであるように、こうした資格も人生が豊かになるスパイスでもある。
資格とは、自己肯定感をはぐくむことができるものなのである。