うえけんのTOEIC劇場

いかにして40歳からのやり直し英語にハマったのか?

紙の辞書派?電子辞書派?

英語学習者が使うべき辞書

 「紙の辞書」という言葉もすっかり定着した。

 娘が学校から貰ってきたプリントに「紙の辞書」と書いてあった時、その違和感に衝撃を受けた。

 電子辞書が主流になりつつあるので、電子辞書ではない、従来からの書籍タイプの辞書を、区別する意味で「紙の辞書」というらしい。

 思えば、「固定電話」という言葉も、最初、聞いたときはモヤモヤ感があった。

 けれども、これだけ携帯電話が普及するようになって、電話といっても、携帯電話ではない従来からの家置き型の電話のことを、区別するために「固定電話」という言葉が生まれた。

 固定電話が、絶滅危惧種になりつつある現在、「紙の辞書」も衰退の方向へ向かっているのだろうか。

 社会人のやり直し英語を学習する上で、辞書そのものは必須だろう。

 ただ、大前提として「紙の辞書」がいいのか、それとも「電子辞書」がいいのか。

 ワタシは、とりあえず、「紙の辞書」を最初に準備してもらいたい。

 英和辞書、和英辞書、英英辞書の三つ。

 そして、余裕があれば、電子辞書も買っていいと思う。

 要は個人の好き好きなのだが、とりあえず、紙の辞書を準備した方がいい。

 電子辞書派の人は、「紙の辞書は引くのが面倒くさい」という。

 しかし、あえて言わせていただければ、辞書とは引いてこそ、単語の記憶が定着するのではないか、と思ってしまう。

 紙の辞書だからこそ、必須単語にマーカーを引いたり、関連する語句(ずばり探している言葉の前後に掲載されている)を調べれば、語源とか、単語の意味が広がるイメージがある。

 このことは、辞書だけでなく新聞にも言えることだ。

 新聞も、最近はパソコンやパットなどで見る電子版が多くなってきたが、やはり、紙で読みたい。折りたためて、さっと情報にアクセスできて(電子版のようなスイッチがない)、全体を俯瞰してみることができ、興味があるもの以外にも、ふと気になったニュースや話題を、ふと立ち止まって読みふけることができる。

 これは、紙バージョンならではの醍醐味である。

 英語学習者の辞書といえば、英和、和英、英英が御三家。

 「英英辞書なんてまだまだ早い」なんて、言うひともいるかもしれない。

 けれども、ぜひ、自己投資と思って、英英辞書にも挑戦してもらいたい。

 言葉を調べてみても、英和辞書では味わえないニュアンスが感じられるだろう。

 なんでもかんでも「電子化」されたら、味気ないような気がするのは、私が古い人間だからだろうか。

 やり直し英語であるのなら、あえて紙にこだわってみよう。