洋書に挑戦は”ラダー・シリーズ”から
社会人のやりなおし英語にとって、毎日の勉強の継続はかかせない。
しかし休日くらいは、志向を変えて「息抜き英語の勉強」も良いかもしれない。
そんななかで、おすすめなのが、「洋書」を読むこと。
いきなり、丸善の洋書コーナーなどで売っている、純粋な英語で書かれた本を、英語中級者、やり直し英語学習者が挑戦するのは敷居が高い。
なぜなら、内容が難しくて、途中で挫折することになるからである。
そこで「洋書」についても、身の丈にあった書籍を読むことをおすすめしたい。
IBCパブリッシング社から出いている、ラダーシリーズは、そんなアナタにおすすめ。とにかく、本については、レベルが5段階に分かれており、TOEICスコアなので、自分の現在の能力でなんとか読み切れる本を選定することができるのだ。
たとえば、私は、TOEICのスコアが700点前後をウロチョロしており、英検も2級取得者なので、ラダーシリーズのレベル4を選んで間違いはない。
また、歴史、小説、伝記、ドキュメンタリーとジャンルが多岐に及んでおり、きっと、自分の関心のある本に出合えることができるはずである。
やはり、好きなことではないと、最後まで読み切ることができない。
いささか自分の趣味の領域ではあるが、ラダー・シリーズのレベル4の書籍を3つ、推薦したい。
・ビートルズ・ストーリー(ジェイク・ロナルドソン著)
・スティーブ・ジョブス・ストーリー(トム・クリスティアン著)
・一九八四年(ジョージ・オーウェル原著・シーラ・ライクネス(リライト))
まずもって、ビートルズ。ビートルズに関しては、英語学習者にとっては、洋楽として楽しむことはもちろんだけれども、洋書を通して、彼らの歴史を学ぶことが、さらに英語を楽しく学ぶ上でのヒントとなる。
英語学習者は、ビートルズの趣味(音楽、書籍、文化、ファッション)を取り入れることで、英語の幅が広がる。もちろん、「ビートルズ・ストーリー」をいきなり洋書で読む前に、なんらかの日本語で書かれた本で、彼らの歴史を予め学んでおくことが良い。もちろん、ビートルズのオリジナルアルバムを発表順に追いかけながら、その解説本として同書を活用するのも良い。
つぎに「スティーブ・ジョブス・ストーリー」
言わずとしてた、アップル・コンピュータの創設者、パーソナル・コンピューターから、スマートフォンまで、彼の存在なしでは今の私たちの生活は成り立たたない。
「ビートルズはちょっと興味がない」という方なら、スティーブ・ジョブスの同書をおすすめしたい。これも日本語で書かれた「スティーブジョブス」の伝記を予め読んでおくとか、彼を取り上げている映画やドキュメンタリー番組を読んでおくと、洋書の理解が深まること間違いなし。
最後は、ジョージ・オーウェルの「一九八四年」
世界的名著かつ現代社会にとって必読の一冊がこれ。
もちろん、オーウェル自身の手による原書に挑戦してもいいが、ラダー・シリーズで簡潔な英語でリライトされた同書は、洋書の多読の一考になる。
これも、日本語版の本を読んで、物語の構成や背景、登場人物など基本事項を押さえてから、ラダー・シリーズに挑戦してもらいたい。
TOEIC対策で、英字新聞の記事や社説に関しては、まずは英語から読んでみることを勧めている私だが、洋書に関しては、いったん日本語版を読んで、概要をアタマに叩き込んでから挑戦したほうがいい。
洋書のコツはなんとっても、「最後まで読み切る」これに尽きる。
そのためには、どうしたらいいか、いろいろと試してみた結果、
・自分に興味のある分野やテーマで
・自分に合ったレベルで書かれた英語で
・事前に日本語で書かれた本を読んでおく
これらのポイントを押さえておくことが不可欠であると思われる。