社会人の「いまさら英語」は、英検2級を目指そう
資格試験とはよくできている。
努力すれば、きちんと結果が出るし、合格すれば更なるステージが待っている。
英語の勉強は気になるけれど、いい歳をして今更英語なんて…。
そう思うひとには、「英検」の受験がおすすめである。
一応、英語ができる人、という具体的な枠組みは、「英検2級」から始まると思う。
私の英語勉強スタートの最初の目標は、英検2級、いや、その前に立ちはだかったのが、英検準2級であった。
だから、英語の勉強をやり直したい人は、とりあえずの目標として、英検2級、TOEICなら600点を、一応の目標としてみよう。
では、私の経験から、初心者が、どんなことに注目していくべきか?
ポイントは以下の三つである。
・英文法を中学レベルの段階からしっかり見直す
・英語の勉強に金を惜しまない
・英語で書かれたもの(わかるもの、わからないものを問わず)を読む
これは、私の高校時代の英語の先生から教えてもらった、英語上達のコツである。
実は、やり直し英語を決意した際、まず、頼りにしたは、この先生である。
卒業アルバムを引っ張り出して、その年の正月に「英検2級合格のコツを教えてください」とメッセージを添えて投函した年賀状の返事に書かれていたものである。
その先生とは、今でも、手紙やはがきを通じた交流があり、私の英語学習の良き師匠となっている。(良質なメンターを持つことも、学習を続ける上での大事な秘訣)
では、具体的に、何をやったらいいのか。
私のやってきたことを紹介しておこう。
まず、「英文法を中学レベルからしっかり見直す」ことについて。
これは、「マーフィーのケンブリッジ英文法(初級編)」を一冊やりきることで完成される。
実は、私は、英語の先生に紹介されたのは、同ケンブリッジ英文法の中級編だった。
しかし、この時の私のレベルでは、中級編はまるで歯が立たず、いったん、先生からいただいた「中級編」を途中でストップして、改めて、初級編にチャレンジした。
マーフィー英文法は、約100のユニットからなり、左ページに文法解説、右ページに実践練習問題というレイアウトで、まさに、1日1ユニットを行うことで、一冊やりきる頃には、英文法の基礎がしっかり身につくようにできている。
これで、私も、中途半端な理解だった英文法を論理的に理解することができた。
次に「英語の勉強に金を惜しむな」ということ。
これは、勉強することに際しては、やはり、「身銭を切る」ことが必要なのではないだろうか。もちろん、安く上げることに越したことはない。
ただ、人間は、ケチなもので、お金をかけた分、それに見合う回収を行いたくて、結果的に勉強の継続が進むのではないだろうか。
私は、社内公募の英語研修の選考に漏れたことがある。
その分、それがくやしくて、会社に頼らず、身銭を切って、英語の勉強を始めた。
そして、それが身になったと思っている。
なにより、「社内選考で選抜された奴らには負けないぞ」という悔しさが、継続のバネになったと考えている。
もっとも、「金を惜しむな」といっても、詐欺まがいの高額教材には、気をつけてもらいたい。NHKラジオ、スタディサプリやアルクならば、大丈夫ではないだろうか。(個人的な見解ではあるが…。)
最後に「わかるもの・わからないものを問わず、英語で書かれたものを読む」ことについて。
これは、英字新聞、しかも読売系の「ジャパン・ニュース」一択である。
なにしろ、日本の新聞社が作る英字新聞なので、日本人にとって書かれている英文記事が理解しやすい。
気になる英文記事は、日本語の読売新聞にも掲載されていることが多いので、日本語訳を知りたければ、それを活用することもできる。
(以前は、朝日新聞がヘラルド朝日という日刊英字新聞を発行していたが、廃刊になってしまった)
そして、日刊紙なので、購読すれば、毎朝、自宅に届けられる。
とりあえず、「わかるもの」「わからないもの」をあれこれ多読するには、ニュースや話題が豊富な新聞を活用するに限る。
「英語に金を惜しむな」にも、通じることであるが、自己投資だと思って、英字新聞を購読してみよう。
以上のとおり、こうした先生の教えを自分なりに斟酌して、英語の勉強を継続している。
もちろん、英検2級を合格した時には、その喜びを先生にも報告した。
合格の秘訣は、ひょっとしたら、「先生の教え」そのものだったのかもしれない。