うえけんのTOEIC劇場

いかにして40歳からのやり直し英語にハマったのか?

英字新聞のモトの取り方

 身銭を切った購読料を取り戻せ!

 社会人のやり直し英語にとって英字新聞は、またとない教材である。

 世の中の動きがニュース報道と通じてビビットに理解できる。

 ましてや英語で理解することで、ニュースの深層を知ることができる。 

 さらに、英語ボキャブラリーも増やすことができる。 

 まさにいいこと尽くめである。これを利用しない手はない。

 おススメは、日本の新聞社が発行している日刊英字新聞。

 現在では、ジャパン・ニュースかジャパン・タイムズの2紙に絞られる。

 駅売りやコンビニで気の向いたときに買うのもいいかもしれない。

 けれども、願わくば、定期購読してもらいたい。

 毎朝、届けられる新聞を、毎日読み続ける習慣をつけてもらいたい。

 「英字新聞を購読したのはいいけれど、読みもしないて貯まる一方」

 「毎日、膨大な記事を全部読むのはとても大変、嫌になってしまう」

 そういう声もチラホラ聞こえる。

 そこで、英字新聞を挫折しないコツを私なりに紹介してみよう。

 まずは、見出しザッピング

 新聞は(英字新聞も日本語の新聞も問わず)見出しに記事が凝縮されている。

 だから、まず、新聞全体の見出しをひとつひとつチェックしてみよう。

 そして、その日、一番、良いと思う見出しと、悪いと思う見出しを決めてみよう。

 そこで選んだ見出しについて、なぜ、その日の新聞の中で、一番良いと思ったのか。

 またそれとは反対に、なぜこの見出しが一番ダメだと思ったのか。

 それを考えてみよう。

 「良い見出し」の中には、きっとあアナタが心の中に触れた何かがあるはずである。

 同様に、「悪い見出し」についても、それはそれで、理由があるはずである。

 新聞記者さんに言わせると、良くも悪くも、見出しは読者に印象を残すことが大切。

 一番いけない見出しは、なんの情報も入ってこないことだという。

 だから、まずは、英字新聞を読むときは、一面から最終面まで、とにかく、見出しを片っ端からチェックしてみよう。

 そして、その日の「ベスト見出し」と「ワースト見出し」を決めて、どうして、それがナンバー1、ワースト1になったか自分なりに考えてみよう。

 次に、3パラ読み

 英字新聞を毎日、読む習慣を続けるためのコツは、新聞の特性を理解すること。

 新聞というのは、見出し、ヘッダー、そして、本文は、最初からせいぜい3パラグラフに主要な報道が詰まっている。

 そもそも新聞というのは、言いたいことをまず先に書いている特徴がある。

 (そうでないと、大きなニュースが割り込んできたとき、記事の終わりから、ザクザク切られていく特性があるので)

 だから、全体を俯瞰して、特に気になると思った記事を選ぼう。

 そして、最初の三パラを読んでみよう。

 くれぐれも、全部読もうとしないこと。

 もったいない、と、思うかもしれない。

 けれども、継続しないことのほうが、もっと「もったいない」のである。

 いかに英文記事を読むことを嫌がらずに、上手に付き合うのか。

 それは、気になる記事について、「三パラ」を読む目安にしてみよう。

 最後に、新聞の肝は社説

 そして、見出しザッピング、気になる記事の三パラ、を終えたら、仕上げに、新聞の社説に挑戦してみよう。

 社説(Editorial)こそ新聞の「肝(キモ)」である。

 社説は、新聞社の総意であり、通常の記事とは違い、最初のツカミから、最後の結論まで、根気よく読んでいくことが必要であり、また、TOEICや英検などの英語資格の力もつくことになる。

 もちろん、社説を理解することは、社会人にとって、一般常識を掘り下げ、知識を吸収する意味でも重要なことである。

 ジャパンニュースであれば、原文社説や重要語句が日本語でも解説されているので、こうしたものを利用すると理解が一層深まる。

 声に出して読んでみることが、リーディングとリスニングの練習にもなる。

 「社説だから…」と気負わず、ここは、ひとつ、社説くらいは「音読」にチャレンジしてみよう。

 英字新聞のモトを取るには…

 まとめとして、せっかく英字新聞を購読したなら、

 1.見出しザッピングで、その日の全見出しをチェックする

 2.気になる記事は、全部読もうとしないで、最初の三パラを読む

 3.社説だけは最初から最後まで音読する

 これさえやっていれば、身銭を切った分の投資を回収できるはずである。

 一日あたり200円前後の出費で、毎朝、届けられる英字新聞。

 使い方によっては、こんなに優れた英語学習教材は無いはずである。