だましだましで英語上達者に
英語ができるようになるのには、どうしたらいいか?
何をもって「英語ができる人」という定義になるのかに変わってくる。
一応、「英語ができる人」の目安としては、
・英語を使う仕事を任される
・英語を母国語とする外国人と意思疎通ができるようになる
・辞書なしで、英字新聞やネットのえ遺文情報が理解できりょうになる
こんなところではないだろうか。
具体的には、英語の資格としては、
・英検2級以上
・TOEIC730点以上
くらいは、欲しいところである。
私事ではあるが、40歳からのやり直し英語を決意して、50歳までの間に、これまで述べた「英語ができる人」側にカウントされているようである。
40歳までは、英語が大の苦手の人間であった私が、いかにして苦手意識を克服したのか、そのコツをまとめておきたい。
それは、脳を騙し、周囲を騙し、そして自分を騙した(でも自分は騙せなかった…)という、ほとんどペテン師のような道のりであった。
まずは、脳を騙すことにについて
英語になりたいという取っ掛かりとして、自分の好きなことを、強引に英語の学習に結び付けてしまう、ということをやってきた。
私は、ビートルズやローリング・ストーンズといった洋楽ロックが好きである。
だから、洋楽カラオケなどにも挑戦した。
また、勉強をはじめてから最初のうちは、さっぱり意味がわからなかったが、洋楽専門誌(洋雑誌)などにも金を惜しまなかった。
他にも、鉄道、大リーグ(野球)なども、自分に関心をもてる分野について、上京した際、大きな書店などにいって、そのジャンルの専門誌(洋雑誌)を、自由気ままに買ってみて、時間のあるときにパラパラと眺めたりしていた。
さらに、(日本語の)新聞を読むことが好きだったこともあり、英字新聞などにも挑戦してみた。
趣味の領域、好きなことを「英語化」することによって、なんとなく自分が、英語ができるような人間になったと無意識に錯覚するようになった。
つまり、私は、大好きなことを、英語というフィルターを通して見識や博学を深めていったことで、自分の「脳みそ」を騙して、自分が英語が理解できる人間であると、思いこむようになったのである。
次に、周りを騙すことについて
趣味の洋雑誌や英字新聞に凝りだと、それをいつでも手元に置いときたくなる。
職場などにこうしたツールを持ち込み、スキマ時間などにさりげなく、眺めたりして、英語がわかるつもりになっていた。
また、職場飲み会の二次会などでカラオケがあると、洋楽をセレクトし、ビートルズやストーンズを熱唱、自己陶酔に浸ることとなった。
こうなると不思議なもので、英語ができない人からみれば、
「あの人って、英語ができるんじゃないか?」
そう思わせるようになる。
ウソから出たマコト、ということではないが、実際、電話対応や英文翻訳などで、
「ちょっと、これ、英語なんでお願いします」
と、ぽつりぽつりと、英語に関しての仕事を任せられるようになってくる。
その時は、「実は、自分は英語ができない」と逃げるのではなく、とにかく、引き受けてみることである。
自分のことを英語ができる人ではないかと「誤解」している人がいれば、そんな人を騙してしまおう。
そうです、私は、アナタが思っているように、英語ができる人なんです、
と自己暗示をしてしまえば、こっちのものである。
最後に、自分を騙す?自分は騙せない?
さて、自分の脳を騙し、自分の周りを騙したところで、ここからが大事である。
もしも、騙したママでは、おそらく普通の感覚では、騙し続けることについての何らかの後ろめたさを感じることになるはずである。
いわゆる「良心の呵責」にさいなまれることである。
藁をもすがる思いで、私の英語力に頼ってきた職場の人たち…、
そんな人たちの信頼を裏切るわけにはいかないはずである。
では、どうすればいいのか?
答えは簡単である。
彼らを失望さないために、また、自分自身を騙さない生き方をしたいのなら、
「英語の勉強をがんばる」
これに尽きるのである。
当初は、やれ洋楽だのやれ英字新聞だのとカタチにこだわっていた私であるが、いよいよ、気合いを入れて、英語の勉強をはじめないといけなくなってきた。
つまり、英語の出来そうな人でなく、出来る人になりたいと。
そこで、周りや自分を騙さないためには、
「英検2級合格」とか
「TOEIC730点突破」とかという、
目の前の成果が大切であると思いはじめた。
そう決意したことで、一気に英語の勉強のアクセルを踏み込んだ。
毎日、早起きして、朝の時間を英語の勉強にあてる、
良質な教材(私の場合はアルク通信講座)をつかっての体系的な学習の継続
そして、なにより、実際に資格試験を受験して、その結果にこだわること
こうしたことにより、成果がみるみる上がるようになり、一応の目標を達成した。
だから英語の苦手を克服するためには、
まずは、脳を騙し、周囲を騙して、「英語ができそうな人」になること。
そして、「できそうな人」という立場に悩むようになったら「できる人」になるための努力をすること、これに尽きる。
学問に王道無し、とはいうけれど、私は、こんな、だましだましのやり方で、
「英語ができる人」の仲間入りができた。
でも、まだまだ序の口、これからも、勉強はずっと続いていくものと考えている。