うえけんのTOEIC劇場

いかにして40歳からのやり直し英語にハマったのか?

英語学習に第二外国語のカンフル剤

 目先を変えて「第二外国語」にチャレンジしよう

 英語学習が嫌になった場合のスランプ脱出方法を考えてみよう。

 キーワードは、「第二外国語」。

 英語の勉強に息詰まりを感じたら、思いきって他の言語を学習することを勧めたい。

 「中国語」でも「フランス語」でも「スペイン語」でも何でもいい。

 とにかく、自分に関心がある「英語以外の言語」を学習してみよう。

 これは何も、英語をさっぱり諦めて、他の言語にチャレンジせよ、といっているわけではない。(そうなれば、そういう考え方もアリなのだが)

 英語のありがたみを知るために、他の言語をちょっとつまんでみよう。

 私の場合、学生時代に1年間だけ履修した「ドイツ語」と、会社の研修で無理やりやらされた「フィリピン語」を学ぶ機会があった。

 実は、こうした第二外国語の勉強は、英語学習のスランプ脱出に役立っている。

 ・他の言語を学ぶと英語が易しいと感じる

 現在、50歳、大学1年の時、第二外国語として「ドイツ語」を履修したのが、19歳の時だから、約30年前のことである。

 残念ながら、さっぱり忘れている。

 ただ、30年近く会社勤めをしていると、何度か内なる「ドイツ語ブーム」が起きた。職場でドイツ駐在スタッフの世話をすることがあったり、師と仰ぐ先輩が、ドイツに赴任したりししたとき、自分も「そういえば、ドイツ語昔やっていたよなぁ」ということを思い出し、NHKラジオのドイツ語講座のテキストを購入、果敢にも、ドイツ語の再チャレンジをした。

 しかし、見事に、わからない。

 翻って、(少し嫌になっていた)英語の勉強に戻ると、英語がとても優しいと感じるのである。

 「高地トレーニング」ではないけれども、外国語を学ぶ時、あえて、自分の道とは違う言語を学ぶことよって、やはり本流に戻ってくる、という経験をした。

 だから、もし、あなたが英語の勉強を挫折しそうになったら、いっそのこと、あえて他の語学の勉強に身を置いてみるのも、ひとつの手なのかもしれない。

 ・英語の汎用性を痛感する

 前にも述べたとおり、私は社命で「フィリピン語」を学ぶ機会を得たことがある。

 日本人にとっては、あまりメジャーではない言語について学ぶ時、その専門語は、日本語で解説されたものが稀有である。 

 辞書にせよ、文法書にせよ、スタンダートなものは、英語によって書かれている。

 だから、なにか、他の言語を学ぼうとしようと思ったとき、とりあえず英語をできるようにしておいたほうがいい。

 この習性を利用して、英語以外の勉強をすることで、必然的に英語が必要になる、ということを実感してほしい。

 ワールドスタンダードという言葉は、あまり好きではないが、やはり、(どう調べてみても)英語に関しては、世界共通語の地位に揺るぎないものである。

 他の言葉を学ぶことによって、世界共通語である英語に、改めてチャレンジしようとする気になるはずである。

 極論からいえば、外国語を上達しようとすれば、まずは英語ができないとお話にならない、ということを頭の隅に置いといたほうがいいかもしれない。

 ・三人集まれば英語で……

 バイリンガルとは、そもそも英語と日本語に限ったことではない。

 中国の方とビジネスをするなら「中国語」を学べばいいし、韓国の方と話をしたいなら「韓国語」を勉強すればいい。

 特に、英語にこだわる必要はない……、とは、思いきや、ここに落とし穴がある。

 つまり、日本人である我々が、中国の方、韓国の方、三人でディスカッションをするときは、どうすればいいのだろうか?

 この時、やはり「英語」で話すことができれば便利である。

 実際、仕事の上で、日中韓の三カ国で交わされたビジネス文書を読む機会があったが、その合意書は、英語によって書かれていたのである。

 中国の方を相手にするのだから中国語、韓国の方を相手にするのなら韓国語、沿う割り切ってもいいのだけれども、では、一同に会する場合は、やはり英語が出番である。

 英語ができるようになると世界が広がるという実感は、英語以外の言語を学ぶことによって知ることができる。

 そして、とにかく、せっかく乗りかかった船なのだから、もうちょっと英語の勉強をがんばってみるか……、と思うようになれば儲けものである。

  最後に……

 そんなわけで、英語の勉強が嫌になったら、他の言語に浮気してみよう。

 そしたら、英語の良さに、改めて気づくことになるだろう。

 こうした気づきが、英語学習の継続する秘訣のひとつであると考えている。