うえけんのTOEIC劇場

いかにして40歳からのやり直し英語にハマったのか?

病気に効く英語の学習

大病を患ったら英語をがんばろう!

 40歳の時、通勤電車で倒れて、そのまま緊急入院。

 病床の淵で、この時、私の社会人人生は終わったと痛感した。

 入院中、書いた日記に、退院したらやりたいことをあれこれと書いた。

 その中のひとつに「40歳からの英語」という目標を挙げた。

 けれども、無事、退院して、職場復帰が実現したものの、皆、よそよそしい。

 腫れ物の触らないとばかり、心理的な距離を置き始めた。

 この時が一番つらかった。(入院していた時よりも……) 

 転機となったのは、DS-TOEICというゲームだった。

 任天堂3DSというポータブルゲームにTOEICの学習ソフトがあった。

 ゲームには距離を置いている私であったが、勉強ならばと、このゲームにはまった。

 44歳の時、満を持して10年ぶりにTOEIC受験。

 このときのスコアが595点。600点の壁を越えらず、悔しい思いをした。

 その後、勉強を挫折して、いったんスコアが480点まで落ちた。

 しかし、そこから這い上がり、48歳の時に、念願の700点を突破した。

 人生にどん底を経験すると、そこから這い上がるためにどうしたらいいか、考えるようになる。

 病気持ちの自分にとって、「売り」となるのは、スキルしかない。

 幸い、勉強する時間はあるし、家族の理解もあるので、英語の勉強をはじめた。

 もしも、自分が病気にならなかったら、きっと英語の勉強はしなかっただろう。

 病気というハンディキャップをどうにかして挽回しようと、勉強を頑張るしかないと腹をくくった。

 勉強を継続できない人は、きっと、幸せな人なのだろう。

 病気になる前の自分がそうだった。

 しかし、病気というマイナス評価の烙印を押されたものにとって、どうしても、そこから這い上がるためのプラス評価が必要になった。

 私がTOEICに目を付けたのがそこであった。

 幸い、洋楽ロックとスポーツ観戦と新聞が好きであったことが幸いした。

 洋楽ロックの歌をカラオケで歌い、好きなアーティストの特集を組んでいる洋雑誌を買ってみる。

 欧州サッカーや大リーグの洋雑誌を買ってみる。

 英字新聞にチャレンジしてみる。

 こうした趣味の領域で英語の関心度を広げていったことにより、英語の勉強そのものが嫌いにならないように暗示をかけた。

 50歳までに、TOEIC730点を取りたいと思っていたので、40歳中盤以降は、TOEICに特化した勉強も始めた。具体的には、アルク通信講座のTOEIC完全克服コースを毎朝、1時間早起きして、やるように心掛けた。

 なぜ、英語の勉強に関心があっても、継続できない人がいるのだろう。

 きっと、どん底を味わっていないからだろうか。

 ノンスキルに対しての危機意識が足りないのかもしれない。

 いや、それはそれで、立派な生き方だと思うけれども……。

 もしも、病気が理由で、人生を悔やんでいても仕方がない。

 そんな方は、むしろ、チャンスと思って、英語スキルを身につけて、明るい未来を想像したほうがいい。

 英語ができるようになると、仕事も趣味も世界が広がる。

 だから一緒にがんばりましょう。