うえけんのTOEIC劇場

いかにして40歳からのやり直し英語にハマったのか?

リカレント教育としてのシニア世代のTOEIC

 35歳語学限界説を打ち破れ!

 「語学の勉強は、35歳を過ぎてからは、あきらめたほうがいい」

 この発言を知った私は、この時すでに40歳を超えていた。

 ずいぶんと寂しい思いをしたと同時に、やる気も出てきた。

 35歳を過ぎてから語学(英語)の勉強を諦めたほうがいいのならば、逆に、35歳を過ぎて、いや、40代になってから英語を始めたら、自分に希少価値が生まれるのではないかと考えた。

 1.20代、30代での挫折経験から学ぶ

 いまでこそ毎日、英語の勉強習慣が身に付いている私でも、これまでの自分史を振り返ってみれば、20代、30代と内なる英語勉強ブームがあった。

 そして、通信講座にチャレンジしたものの最後までやりきることなく挫折があった。

 仕事が忙しい? 

 英語が上達してたところで意味がない?

 いや、言い訳ばかりしていて、完全な「負け犬」であった。

 英語の出来る社員に対してのコンプレックスを持っていた。

 そして40代になり、三度目の英語勉強ブームが自分の中で起こった。

 今度こそは、途中で挫折することなく、これまでの失敗から学ぶこととした。

 そのひとつとして、勉強を習慣化すること。

 そのために、昼休みとか、朝の1時間とかを、毎日、英語の勉強にあてる時間を自分の中で捻出した。

 2.失敗があったからこそ親近感が沸く?

 40代のやり直し英語を期に、TOEICスコアを430点から750点まで上げた。

 そして、50歳手前にして、仕事で英語を使う部署に配置換えとなった。

 このところ、若手社員から、「英語勉強のコツ」やら「おすすめする教材」やらを聞かれることが多くなった。

 これは、私が、英語に関しては、40代から再スタートして、社内でも「後発組」にあたるから、親近感を持たれていると思う。

 帰国子女や留学経験者といったバリバリの英語キャリアを持つ社員もいる。

 しかし、私を頼る若手に聞いてみると、そういう「いかにも英語ができますよ」という方には、そもそも出発点が違うし、なんだか自分の稚拙な英語力をバカにされそうな気がして、頼るのが嫌なのだそうである。

 ここに、これからの英語学習をする上でのヒントが隠されている気がしてならない。

 3.コロナ時代のリカレント教育

 巷では、大人のリカレント教育(やり直し勉強)の必要性が叫ばれるようになった。

 特に、コロナ禍になってからシニア世代のリカレント教育が盛況である。

 特に、シニア世代では、とりわけ「英語」の科目に人気があるらしい。

 つまり、シニア世代に向けた英語教育というのは、これからビジネスでも、十分な伸びしろがあるはずである。

 私は、現在50代であるが、10年前から、英語の必要性を改めて痛感し、やり直し勉強を行っている。

 だから、英語教育については、その経験のアドバンテージがある。

 実際、若手社員の英語の勉強方法を聴いてみると、何につまづいているのか、とか、何に不安を感じているのか、ということがよくわかる。

 単語や文法といった基礎力がないにも関わらず、やれディベートだの英字新聞だのと、はやる気持ちが抑えられない。

 その気持ちは、痛いほどわかる。

 なぜなら、それはまさに自分が歩んできた道だから……

 何度も言っているが、これからやり直し英語を勉強したい人は、まずTOEIC試験を受けること。そして、客観的にTOEICスコアを知り、身の丈にあった教材で、学習をすすめていくことが、TOEICスコアアップの最大の秘訣である。

 10年前からやり直しを決意をした英語。

 特に、TOEICのスコアアップにこだわって、試行錯誤の10年を迎えている。

 シニア世代のリカレント教育としての英語。

 勉強を始めることに、「遅い」ということは決してないと考えている。