うえけんのTOEIC劇場

いかにして40歳からのやり直し英語にハマったのか?

TOEICは世代を超えて

 オジサンが若手とTOEICで盛り上がる

 いつの時代にもジェネレーション・ギャップというものがある。

 考え方、趣味嗜好について、中高年と若手とのギャップである。

 そして、コロナ禍になった。

 ちょっと一杯ひっかける「飲みにケーション」もしにくくなった。

 同世代の仲間は、「今時の若手はどうもしっくりこない」とぼやいている。

 しかし、そんなシニア世代には、TOEICを挑戦することをおススメしたい。

 まず、ビジネスセンスがある人は、英語が話せる人が多い。

 これは、老若男女を問わない。

 間違いなく、英語に関心をしめす社員は、スキルアップに貪欲である。

 いまの若手社員において、少なからずTOEICに興味を持つ人が多い。

 だから、こちらが、TOEICの話題を示すと、彼らは目の色を変えてくる。

 別にTOEICの話題だからといって、語句や英文法を話すのでない。

 「数年前までは、写真問題が10問あったけれど、6問に減らされてショック」

 「Part5と6はいくら考えてもわからないので、ケツの195問からやっている」

 「隣のヤツが貧乏ゆすりをしていたので、注意力が散漫になった」

 「試験開業がホテルの宴会場になったので、リスニングのエコー問題が想定外」

 「試験会場にマクドナルドのポテトを持ち込むのは、匂いキツイのでやめろ」

 そんな、TOEICあるあるで、若手とシニアの一体感が生まれる。

 TOEICは単なる資格だけでなく、世代や性別を選ばない趣味の世界である。

 これがスポーツだったらどうだろう。

 確実に年齢を重ねれば、体力も衰えてくる。

 そもそも、男女間のハンディキャップもあり過ぎる。

 それが、TOEICならば、多少、シニアには記憶力が弱くなるというマイナスがある。

 それでもまして、ベテランには、ビジネス世界の経験がある。

 私の職場では、英文貿易書類や英語のネット情報を扱うこともある。

 TOEICでも、英誤サイト、英文納品書、英字新聞記事などが盛り込まれている。

 年齢を重ねると、経験を積み、それが、試験のアドバンテージになる。

 なによりTOEIC自体が、格好の脳トレである。

 だから、TOEICに挑戦しているベテラン社員は、総じて若々しく感じられる。

 TOEICという共通の関心事項を通して、年齢や性別の壁を超えることができる。

 いや今さら英語なんてとんでもない…。

 こう思うシニア世代の方もいるかもしれない。

 でも、40代、50代の手習いで英語の趣味があってもいいのではないか。

 自分の子供ほどの社員でも、TOEICスコアが高い人は、格好の先生である。

 第二の人生の達人・伊能忠敬は、本業を隠居して、自分よりはるか年下の測量師に弟子入りしたという。

 江戸時代ですら、そんな人がいるのだから、変なプライドなんて捨てて、TOEIC高得点ホルダーの若手職員がいたら、恥を忍んで、英語の勉強を教えてもらおう。

 ベテラン社員が、英語の勉強をがんばる。

 それを見た若い職員は、「俺たちも負けていられない」と、奮起するかもしれない。

 年齢を言い訳にしないTOEICのチャレンジが、若手への良い刺激になる。

 TOEICは世代を超えて愉しめる「知的趣味」のひとつである。