うえけんのTOEIC劇場

いかにして40歳からのやり直し英語にハマったのか?

TOEICメンターと出会う方法

 僕の好きな先生

 TOEICにせよ何にせよ、勉強の成果を成就させるには秘訣がある。

 良き師匠(メンター)を持ち、良き友達(ライバル)を持つこと。

 なかでも、師匠という人を探すのはなかなか難しいかもしれない。

 私には、幸運にもT先生というメンターがいる。

 いや別に正式に弟子入りしたとかそんなわけではない。

 でも、やり直し英語として40歳からTOEICに挑戦しているが、ずっと、私の中で、T先生が心の支えとなっている。

 1.自分のルーツを思い出す

 T先生との出会いは、高校1年の時に遡る。

 美人の先生であった。(残念ながら当時から人妻であったが…)

 うだつの上がらない男子高校生として、あこがれの気持ちを持っていた。

 英語の授業は好きではなかったが、当時から、ビートルズが好きであった。

 そして、現在完了形の例文を書いてくるという宿題に、ビートルズの歌詞をそのまま引用して提出した私。

 そしたら、なんと授業中でT先生が、私の引用した曲を、みんなに聞かせてくれた。

 あこがれの先生に、自分のやらかしたことを気に入ってもらった。

 この時のエピソードは、私の高校時代のハイライトとして、心に刻まれた。

 あれから10年の歳月が経ち、英語のコンプレックスに苛まされていた。

 そんな時、ふと思ったのがT先生のことだった。

 30歳から、やり直し英語を始めるにあたって、T先生ならなんといってくれるのだろうかと…。

 2.お手紙大作戦

 卒業アルバムの住所録を頼りに、私はT先生に手紙を書いた。

 幸運にも、先生の住所は、10年近く経っても変わらなかった。

 律儀にも返事をいただいた。

 そのころ、私は、英検2級合格を目指していて、具体的なアドバイスを求めた。

 先生の返事には、次の三つが書いてあった。

 ・中学から立ち返り、英文法の基礎をしっかり固める

 ・英語をわかるもの、わからないものを聴くクセをつける

 ・自己投資だと思って、英語の教材に金を惜しまない

 さっそく、この三つを実践した。

 以来、先生とは、毎年、年賀状のやりとりが続いている。

 40歳になって、英語の勉強の軸足を、英検からTOEICに移す。

 なんとか40代のうちにTOEIC730点が取りたいと申し出た。

 そして、一度、面会する機会にも恵まれた。

 その時、先生からプレゼントされたのが、

 「マーフィーのケンブリッジ英文法」

 という英文法の本。

 いまでも、この本は私の宝物である。

3.まとめ(しつこさは学習に限らず)

 勉強を続けるためには、しつこさが必要であるという。

 なにも学習することだけが、しつこさが必要というわけではない。

 私のしつこさが、ある意味、T先生との関係を復活させたのかもしれない。

 もちろん、私の一方的な感情は先生には迷惑だったかもしれない。

 高校時代の憧れの先生は、50代になった今でも心のよりどころになっている。