スコアアップの秘訣は試験を受けること
TOEICに関心があるけれど、二の足を踏んでいる人を応援したい。
まず、TOEICの最初のハードルは、試験を受けることにある。
「何それ?!そんなの当たり前じゃないの?」
そう思う人も多いかもしれない。
けれども、とにかくTOEIC試験をまず受けてみる、という最初の一歩がなかなか踏み出せない人がとても多い。
1.勉強してからTOEIC挑戦では遅い
まずは、勉強(TOEIC対策)をしてから、試験に臨みたいという人が多い。
でも、これは、順序が逆なのだ。
まずは、TOEIC試験を受けて自分の実力を知ることからすべてが始まる。
ダイエットだって、まずは、体重計に乗って、自分が何キロなのかを把握しなければ、具体的な対策や目標とするゴールが定まらない。
英語(TOEIC)も同じである。
合否判定の英検と違い、TOEICはビビットな数値により結果が判定される。
だから、出発点となるスコアを知らない限り、対策やアドバイスのしようがないのである。
「TOEICに興味があるので、勉強のコツを教えてください」
そう問われる場合は、まずは、私は、TOEICを受けてみることをススメている。
2.TOEICを受けない言いワケ
いくら口を酸っぱく言っても、TOEICを実際に受けない理由は次のとおり。
・恥ずかしい点をとりたくない
・受験料が高額でお金がもったいない
・本当はTOEICなんてどうでもいいと思っている
これについては、三番目の「TOEICはどうでもいい」と考えているならば論外である。本人のやる気がないのだから、いくらアドバイスをしても無駄である。
ただし、「恥ずかしい点を取りたくない」とか、「お金がもったいない」という気持ちはわからないわけでもない。
別に公開テストは、一斉テストなわけじゃないんだから、誰が見てるわけではないのである。要するに、自分との闘いである。
恥ずかしい点、不本意な点を取ることに、自分のプライドが傷つくことを恐れているのである。
しかし、どんなに高得点者であっても「楽をしてハイスコア」を取れたわけではない。誰だって、地道な努力をしているのである。
ダイエットを決意した人が体重計に乗ることを決意するように、まずは、TOEICの勉強をやると決めたのならば、まずは、力試しに本番試験を受けてみよう。
先延ばしにしたところで、結局、挫折する誘惑が多い。
愚直に試験を受けて、結果に言い訳をせず、対策を練って、努力を重ねた者にのみ、勝利の女神は微笑むのである。
3.受験が嫌ならTOEIC専門誌の活用を
ただし、背に腹は代えられない。
力試しのために6,000円近い検定料を払うのは、金銭的に厳しいと考える人がいるかもしれない。
そんな人には、リント社が発行している「TOEIC®Testプラス・マガジン」という隔月雑誌(以下、「プラス・マガジン」)をおススメしたい。
定価1,599円、この雑誌には、TOEIC本番さながらの模擬問題200問が掲載。
そして、特典アプリを使って、推定スコアが算出される。
これは、とても重宝している。
TOEIC公式問題集での模擬試験も悪くないが、スコアのレンジ幅が広すぎて、自分が一体何点であるのか、ズバリわからないことが何点である。
もちろん、これからTOEICトレーニングを進めていくためには「公式問題集」はマストアイテムなのだが、とりあえず、とっかかりの「TOEICのお試し」には、「プラス・マガジン」に軍配が上がる。
本当ならば、実際にTOEICに受けるのがベストであるが、そこまではちょっと敷居が高いと感じている人にとっては、「プラス・マガジン」を利用してみるのもいい。
そこで換算されたスコアは低くても、決して恥じることはない。
闘いは始まったばかりなのだから…。