子供と学ぶ英語
TOEIC学習指南者に多いのだが、社会人の英語の学習にとって、「英字新聞」や「洋画鑑賞」は誘惑が多いのだが、時間のムダだから止めたほうがいい。
こんなアドバイスをよく目にする。
いわく、TOEICを学習の主軸に据えているのならば、TOEICに関係した学習に専念せよ、ということである。
でも、なによりももったいないのは、TOEICを軸足に構えるにせよ、「英語の勉強の挫折」ではないだろうか?
英字新聞や洋画の「趣味的アプローチ」を排して、TOEICに専念したところで、いったいどれだけの人が勉強を継続していくのかが疑わしい。
英新新聞や洋画を「趣味の世界」と割り切るのは勝手だが、いかに英語を挫折しないための工夫として、「やりたいことをやれ」というのは優先度がとても高いのでないだろうか。
1.子供という宝物
私自身、中学生の娘が英検を受験することになって以来、勉強の軸足をそれまでのTEOCから英検に移している。
具体的な学習目標を、TOEIC800点突破はいったん保留にして、英検準1級合格に、持てるチカラを注ぎ込むという方針転換をした。
社会人にとって「TOEICならまだしも、英検は時間と労力のムダ」という人もいるかもしれない。
しかし、社会人といえども人親である。
会社の昇進や賃金アップだけでなく、家族(子供)と過ごすかけがえのない時間こそが何よりも耐えがたい宝物である。
父親と娘が「英検」という同じ資格試験にチャレンジする。
親としてこれほど理にかなった「教育」は、他にあるだろうか?
繰り返しになるが、子供は親の背中をみて育つのである。
家庭を顧みず、自分のTOEICのスキルを伸ばすことよりも、子供と一緒に英検のステージに立つということを優先した自分の判断に、やれ「時間や労力のムダ」とか、「趣味の世界」だと単純に言い切れるだろうか?
もちろん勉強ばかりではない。
たとえば、子供と過ごす時間は気持ち的にもリフレッシュできる。
そうした気分が、再び英語勉強のモチベーション向上に寄与するのである。
娘とは「英検」という共通ゲームがある。
2.娘と英検、息子とは??
一方、小学生の息子はどうだろう?
ありがたいことに、息子は、映画アベンジャーズの大ファンである。
これを英語の学習(息抜き)に使わない手はない。
ディズニープラスで「マーベル映画」(アベンジャーズシリーズを制作)が見放題の我が家。息子のおかげで、「アイアンマン」から「アベンチャーズ・エンドゲーム」までのマーベル・サーガをとことん楽しんだ。
また、「ブラック・ウィドウ」の公開には、親子で劇場にて最新映画を楽しんだ。
「アベンジャーズで英語が話せる本」というのが売られている。
これは、映画アベンジャーズのセリフや状況が英文翻訳と解説が掲載されてるというとてもありがたい本である。
まず日本語字幕で観て、次にチャプター毎に英語字幕と、同書を活用しながら、繰り返し読む。読めば読むほど、アベンジャーズのキャラクターのエピソードや物語の背景、シリーズの伏線など、新たな発見があり、こうしたことを、息子と一緒に話題にすることで、親子のキヅナも深まる。
別に子供に媚びているのである。
子供と公園でキャッチボールをするように、アベンジャーズの話題でコミュニケーションを図る。
もちろん息子もアベンジャーズ熱が功を奏して英語熱も高まればいいのだけれど、それを強要するのは野暮な話である。
英語字幕や英語スクリプトで英語学習に取り入れるというやり方は、私は、以前にも、「ビートルズ・アンソロジー」や「モンティ・パイソン全巻BOX」などで試したてけれど、いかんせん家族の理解がなかった。
でも、マーベル映画(アベンジャーズ・シリーズ)は、息子が大喜びするのである。
こちらも英語のモチベーションがあがるのである。
「アベンジャーズで英語が話せる本」は、シリーズ化されている。
現在、私が活用している「アベンジャーズ」をはじめ、「インフィニティ・ウォー」、「エンド・ゲーム」も売られている。
最近では、新刊として「エイジ・オブ・ウルトロン」も発売された。
まだまだアベンジャーズ・サーガは続くので、これからどんな「英文翻訳解説本」が発売されるか楽しみである。
3.まとめ(子供と楽しむ)
こうした英語にかかわるワクワク感、子供との共通の話題などは、決して、TOEICの勉強だけをがむしゃらにやっていた頃には、得られなかった充実感である。
もちろんTOEICを中心とした英語勉強の仕組みを立てるのは大切である。
ただし、人間だから、やはりなんらかの息抜きが大切である。
子供を持つ親であれば、いかに子供を巻き込んでみるかを考えてみることも、英語の勉強の挫折をしない一考となろう。