TOEIC・英検対策なら「見る英語」より「聞く英語」
英語学習者にって、NHK総合テレビの「7時のニュース」や「ニュースウォッチ9」を英語副音声しながら視聴している人が多いと思う。
もちろんこうしたことは、やらないより、やったほうがいい。
けれども怖いのは、テレビの副音声で英語を聴くことで、「勉強したつもり」になってしまうことである。
英語も勉強したいし、テレビのニュースも見たい。
だからNHKニュースの英語副音声放送は、まさに一石二鳥である。
かつて私もそう考えていた。
いやNHKニュースにとどまらず、朝、関東ローカル局でやっているBBCニュースなども早起きしてみている。
本格的に英語ニュースが見たくて、CNNが見られるケーブルテレビに加入しようかとも考えたのは一度や二度ではない。
しかし、私の経験上、テレビのニュースによる英語放送は、TOEICにせよ、英検にせよ、資格試験対策にはあまり効果がない、ということである。
もちろん、ムダなこととは思わない。
それよりも注意したいのは、「英語の副音声」でテレビを見て、勉強したつもりになってしまうことである。
同じ時間をかけるのならば、NHKニュースはテレビではなく、映像の無い、スマホによる「Podcst版英語ニュース」を聴いた方がいいというが私の考え方である。
1.画像に頼らない理解力
なぜテレビのニュースによる英語放送をおススメしないのか。
それは「テレビ映像」という特性にある。
映像を見ることによって、なんとなく英語が「わかったように」感じる。
ただし、TOEICや英検のテストでは、リスニング(音声)を聴いて「映像喚起力」つまり、聞いた英語を頭の中で映像化する能力が大切であって、テレビニュースのように、最初から映像を頼りにしてしまうクセがついてしまうと、リスニングのトレーニングにならないと考えられる。
2.時事英語を効率よく学ぶ
しかしTOEICや英検の勉強対策と「ニュース」(時事英語)を両立して楽しむ方法としておススメなのが、スマホ機能のPodcastである。
かつては、区切りのよい時間にAFNラジオニュースを聴いてきたが、時と場所を選ばず、聞きたいときにいつでも聞けるPodcastにしてから、ラジオ派からスマホ派に転向した。
ラジオニュースもしかり、Podcastの英語ニュースもしかり、音声しかないから、聞いたまま、頭の中で映像化、イメージ化することで、英語を理解する、つまりテスト対策のリスニングアップができる。
英語を学びたくて、TOEICや英検と時事英語を両立したい人ならば、Podcastの利用はうってつけである。
3.究極の「ながら装置」
更に、テレビよりもPodcastの方が優れた点は、耳で聞くとにより、料理とか準備とか、何かをやりながらできることである。
テレビで英語副音声のニュースを見る場合、テレビの前から離れることができない。これが結構、時間の浪費である。
一方、イヤホンでPodcastと聞くと、他のことをやりながらでも十分対応は可能なので、時間の有効活用ができる。
私の場合、朝勉をひととおり終え、最後の仕上げに朝の準備を兼ねて、Poddcastを聴いている。朝の時間は結構やることがあって忙しいけれども、耳から聞く英語であれば、ながら勉強が可能である。
効率的に時間を使えるので、机に向かう学習時間も捻出することができて、結果的に効率のよい英語勉強法と言えるのである。
4.まとめ(Podcastのススメ)
以上のように、テレビの英語ニュースよりPodcastのほうが良い理由は、
・英語資格試験のリスニング対策に効く
・時間の有効活用が図れる
とのことである。
英語学習には時間の有効活用と効率性の追求が必要である。
Podcastを使った英語ニュースは、そんなニーズを満たしてくれるのである。