うえけんのTOEIC劇場

いかにして40歳からのやり直し英語にハマったのか?

なぜ英語ができるようになったのか?

 英語をマスターする秘訣3選

 

 「どうして英語ができるようになったの?

  入社した時は、そんなに英語が得意な人じゃなかったよね?」 

 営業所長からの突然、こんな言葉をかけられた。

 私は、自分では「英語ができる人間」という自覚がない。

 目標としているTOEIC800点も手が届かず、700点台をウロチョロしている。

 管理職からみれば、私は「英語ができる側の人間」にカウントされるらしい。

 たしかにウチの会社では、TOEIC600点以上、英検2級取得者に英語と関わりのある部署のアテンダントスタッフになることや、海外出張の道が用意されている。

 私も、30歳で英検2級取得、46歳でTOEIC600点突破、そうした節目で、英語にかかわる仕事のチャンスを与えてもらった。

 所長からの問い「なぜ英語ができるようになったのか?」

 この答えを自分なりにまとめてみた。

 ・強い動機

 ・朝の習慣

 ・具体的な目標

 この三つがポイントである。

 1.強い動機

 英語の勉強を決意するには、強い動機が必要である。

 なんとなく英語ができるようになれたらいいな…

 こんな動機では弱すぎる。英語を挫折するのは時間の問題でもある。

 私の場合、徹底的になぜ自分が英語を勉強するのかにこだわった。

 モチベーションの核となるのが「くやしさ」である。

 英語に関して、ずいぶんと悔しい思いをしてきた。

 新入社員が英語スキルを武器にちやほやされたこと。

 (それに比べて、10年先輩だった私の無力感)

 バイリンガルの生意気な社員へギャフンと言わせようと思ったこと。

 数々の英語のできる先輩からの嫌味を浴びせられたこと。

 勉強が嫌になったら、英語ができないことで感じた、

  ひがみ、ねたみ、嫉妬、悔しさ…

 こういうことを忘れないようにしていた。

 決して、ポジティブな動機ではないけれど、物事をしつこく継続させるためには、やはり「くやしさ」こそバネになるのではないかと思う。

 だから英語の出来ない人は、英語を使う環境に飛び込んで、数々のくやしさを経験してもらいたい。

 2.朝の習慣

 自分の英語スキルが劇的に向上したのは、朝型人間になったからである。

 「朝の1時間は自分のために使おう」

 とは、よく言ったもの。

 毎朝1時間、勉強する時間を確保した。

 やはり語学の勉強は、休日にまとまって6,7時間やるよりも、1時間の勉強を毎日継続する方が効果があるようだ。

 特に誘惑の少ない「朝の時間」がおすすめである。

 私も、職場では1時間早く出社して、始業時間までの1時間を勉強時間にあてた。

 職住近在の今でも、早起きして、1時間は英語の勉強にあてている。

 まだ妻子が寝ているので、朝には、誰にも邪魔されない。

 「朝に勉強した」というノルマ達成感が一日を気持ちよく過ごすことができる。

 こだわったのは、いかに1時間で毎日続けられるか、ということである。

 私は、アルクTOEIC完全克服コースを、700点、800点、900点とやり続けた。

 その結果、朝、勉強をやらないと気持ちが悪い、という感覚が身に付いている。

 3.具体的な目標

 英語ができるようになったら何がしたいのかイメージすることが大切である。

 そして、そのイメージを実現するために、何を目標に持てばいいのか、ここを考え抜いてもらいたい。

 私は、20代、30代の頃、TOEICや英検といった「英語の資格」に関しては、懐疑的な目で見ていた。

 TOEIC高得点者や英検ハイレベル保持者の一部には、ろくでもない人間もいた。

 (でも、そうしたことは、実は私が彼らのスキルに嫉妬していたことがある)

 私の英語勉強法は40歳までは「我流」で通した。

 英字新聞、AFNラジオ、洋楽、洋画、洋雑誌…。

 カタチから入ることで、英語なんて「ちょろいもんだ」という節があった。

 しかし、これは大きな間違いであった。

 英語には、やはり一定量の「単語熟語」と「文法」の能力が必要である。

 こうした基礎力をつけるため「資格試験」を利用することが理にかなっている。

 実際、鋭意新聞を楽しめるようになったのは、TOEIC600点以上になってから。

 それまでは「身の丈の合わない」ことを、勝手に良かれと思ってやっていた。

 まずは、英検2級、または、TOEIC600点を目指すことから始めよう。

 個人的には、英語ビギナーは、TOEICよりも英検がおススメである。

 TOEICは、初級者も上級者も「同じ土俵」で勝負しなければいけないので、テストのボリューム感に圧倒され、英語が嫌いになる恐れがあるからである。

 英検ならば、3級、準2級、2級、と自分のチカラに応じて試験を選ぶことができる。

 いい大人が今さら、子供たちと英検なんて…、と思うかもしれない。

 しかし、英語が上達したいなら、そういう恥ずかしさは甘んじて受けなければダメである。私も30代で受けた英検2級に不合格し、準2級にレベルダウンして受けた。

 さすがに子供たちばかりで意気消沈したものの、それが今の自分の実力なのだと言い聞かせた。そして、ここから這い上がって見せると決意した。

 4.まとめ(英語ができるには?)

 以上のように英語ができるためには、

 ・英語の強いモチベーションを持つち

 ・毎朝1時間、英語を勉強する

 ・具体的な戦略を練る

  (英検2級、TOEIC600点以上が必須)

 こうしたことが私の経験上から言えることである。

 英語の上達には「地道な努力」が必要である。

 ラクして楽しく「たった〇カ月で英語がぺラペラ」。

 そんなものは、世の中には無いと考えたほうがいい。

 時間がかかるけれども、努力は決して裏切らない。

 英語ができる側になって得た恩恵は、計り知れないものがある。

 だから英語上達を決意したアナタには、がんばってもらいたい。