うえけんのTOEIC劇場

いかにして40歳からのやり直し英語にハマったのか?

2021年第2回英検準1級テスト体験記

親子で英検(TOEICとの違い)

 20年ぶりの英検試験、しかも中学生の娘とのW受験。

 英検は2級止まりなので、20年越しのリベンジである。

 私は準1級、娘は準2級、試験会場は同じで、試験時間も午前と重なる。

 1.マイカー送迎事情

 妻の運転するマイカーで会場近くまで送ってもらう。

 英検受験に際しては、マイカー送迎は禁止されていたので、会場近くの街道で卸してもらう。

 試験会場には、交通整理員も配備されており、結構、マイカー送迎の人がいたし、それなりに車を誘導してくれた。

 会場は某女子高校、上履きを用意するなど、TOEICとの違いがある。

 TOEICがシステマチックに案内されている一方、英検は、事務局対応が機敏ではないので、TOEICを多く受験する者にとっては、少しイライラが募る。

 また、女子高が会場ということで、男子トイレが不足していた。

 女子トイレの一部を男子用に解放されていたのだが、和式スタイルなので、トイレに苦労した面がある。さらに、トイレットペーパーも補充分が用意されていないなど、もしこれで、「紙切れ」になったらどうするすのだろうと、不安が広がる。

 2.急病人の対応

 試験開始前、ちょっとしたトラブルがあり、一時騒然となった。

 詳しくは書かないが、試験開始前に体調を悪くされた受験者がいて、救急者で搬送されていった。医療従事者を募ったり、救急隊員の作業する動線を確保したり、すべて受験生によるボランティアによって行っていた。

 こうした不測の事態には、もっと事務局の人が対応してもいいとは思うのだが、人員削減なのか、なかなか事務局スタッフ対応が遅れていた。

 救急隊員が来ても、スタッフは「私は詳しくは知らない」といって、同教室の受験者による聞き取りに終始。急病人への対応とかも英検スタッフの対応が望まれる。

 折しも、2日前に東京では震度5強の地震があった。大きな地震が英検受験中に発生した場合、この程度のスタッフで、きちんと誘導できるのか心配ではある。

 スタッフの方には、「最悪の事態」を想定して、しっかりとした対応を願いたい。

 急病人の発生により、着席時間の9時20分から10時までの「死の40分間」は、短く感じられたのは、逆に集中力を切らすことはなかった。

 3.英検とTOEICの違い

 本番試験開始。

 TOEICと違い、英検の良いところは、問題用紙に自由に書き込みができること。さらに問題用紙を持ち帰るので、自己採点などができる。 

 こうした施策は、TOEICもぜひ見習ってもらいたい。

 特に、長文読解では、固有名詞に印をつけたり、関係詞前にスラッシュを入れたりして文章構造を浮かび上がらせることができる。

 自宅での模擬試験とは違い、さすがに本番教室では、集中して行うことができた。

 TOEICでは2時間が足りなくて、後半は「ぬり絵」の状態になるが、英検は、時間については英作文を調整すればいいので、時間が足りないということはない。 

 ただし、見直すのはどうだろう。

 最初に選択した「直感」が意外と正しいことがある。

 時間に余裕があって見直すと、かえって混乱する場合がある。

 リスニング編は、これは、出題メニューによって、成績が異なる。

 TOEICレーニングで培った実力が発揮できればいいのだが、TOEICでいうところの「先読み」が、逆に出題者の「ひっかけ」にはまることもある。

 これは許されるべきルールなのかわからないのだが、リーディング編の時間が余ったので、リスニング編の「下読み」を行った。

また、リーディングが終わり、リスニングテストを開始するまでの「2分間」のインターバルがあり、その時間も、リスニング選択肢の「下読み」が可能である。

 リーディングテストでの残り時間と、切り替え時のインターバルの間で、けっこう下読みができるので、今後は戦略として、時間が伝える。

 4.試験会場に不満

 試験終了、テストを終えた娘と落ち合う。

 試験終了が12時過ぎ、受験地付近の食事環境がまるで整っていない。

 日曜日ということもあって、唯一、営業していた「ファミレス」が混んでいた。

 また、最寄りバス停では、バスを待つ受験生で「密」になっていた。

 私たちは、混乱をさけるべき、約30分間の道のりを、ひたすら歩き、もっとも近い私鉄沿線の駅までたどり着いた。

 これが悪天候だったらと思うとゾッとしてしまう。

 マイカーによる送迎の禁止といいながら、けっこうマイカー送迎者を優遇している。

 そのあたりの事務局の判断もどうなのだろう。

 5.今後の方針

 さて、試験終了、試験日は疲れたので、復習はしない。

 娘は、勉強時間がムダになるのは嫌なので10月25日の合否発表まで、自己採点等はしないという。私も自己採点は考えていない。

 ただし、明日以降、英検、TOEIC、どちらを軸において勉強をするかにも寄る。

 もし合格していたら、二次試験対策に切り替えるし、不合格ならば、英検準1級を李ベンチするののか、それとも三カ月前のようにTOEIC800点を目指すのか。

 英検を続けるか、TOEICを戻るのか、悩みどころである。

 本番試験は終わったので、とりあえず英検対策はお休みして、いったんTOEICレーニングに戻ろうと思う。

 一次試験の合否判定が出たら、また、考えればいい。

 TOEIC試験だけでは見えなかったものが英検をチャレンジすることで見えてきた。

 準1級ともなれば、大人の受験者も多く、勉強の励みになった。

 英検のチャレンジは決してムダではなかったことを確信している。