出世遅れの逆転ホームラン
いい歳をして今更英語なんて…。
巷では、語学35歳限界説というのがある。
英語にせよ第二外国語にせよ、35歳までにケリをつけないとムダな努力に終わると…。
そうはいっても、何かを始めるのに「年齢」は関係ないはず。
私は、40歳で大病を患い、以降、閑職と追いやられてた。
同期が次々と出世する中、なんだか取り残された気分になる。
そんな「もやもや」を吹き飛ばすべく、私は高校時代の恩師の門をたたく。
そこで、「英語スキル」によるキャリアの再浮上を考えた。
所詮、時間はたくさんあるのだ。
朝型に切り替えて、まずは、TOEIC730点を目指した。
1.ギャフンと言わせたい
英語スキルというのは、公平かつ公正な能力指標がある。
私が、英語の資格試験、とりわけ「TOEIC」や「英検」にこだわっているのは、この公平性にある。
自分の英語評価が社会的に認知できたら、どれだけ自信につながらるだろう。
もちろん、多く言われているように、「いくらTOEICや英検の成績が良くても、実際の英語能力とは別物」という声を聞く。
もちろんそうである。
しかし、それは、ある程度、TOEICや英検の資格を取っているのなら、そういう「英語資格不要論」も説得力がある。
要するに、我流に英語をやり、資格試験を批判する人間にはなりたくないのだ。
2.研修資格の前提
また、TOEICや英検にこだわるのは理由がある。
社内の英語研修公募の条件には、資格試験の目安がある。
たとえば、私がチャレンジしたい「上級英語研修」では、「英検準1級程度」が募集要項にあるし、海外語学研修では、「TOEIC760点」が目安となっている。
研修希望調査に手を挙げるものいいが、それと同時に、粛々と英語資格試験もすすめなくてはならない。
ちなみに、現在、私のTOEICの自己ベストは760点。意識はしていなかったが、「海外語学研修」の規定に達成している。
また、国内の「上級英語研修」については、「英検準1級」が対象者となっている。
現在、英検は2級止まりなので、ひとまず、「英検準1級合格」を最優先として、日々の勉強を行っているところである。
いったん有資格(研修対象目安値)をなれば、もし自分が語学研修に推薦されなくても、それは別に理由がある。
以前、職場の上司から「なぜ希望が通らないと思う?」と聞かれたことがあった。
真っ先に浮かんだのが年齢のこと。ただし、注意深く、募集要項を読むと、年齢上限による「足切り」はないはずである。
ただし、40代後半から50代になると、むしろ若手育成、人材育成の面がある。
自分が率先して「語学研修」に参加するのではなく、むしろ、若手にサポートに回るべきだという考えもある。
もちろん社会人の一員として、こうしたサポートに徹することも一理あると考える。
いつまでも。いい歳をしたベテラン社員が、「俺も俺も…」と語学研修にしゃしゃしりでる姿はみっともない面がある。
けれども、それこそ「年齢を言い訳」としたことではないだろうか?
生涯現役、人生100年時代を見据えて、自分のスキルアップを図ることは必要であり、自分にとって「英語」こそ強みのひとつである。
3.英語こそポータルスキル
では、なぜ英語にこだわるのか?
そこには、英語特有の「汎用性」がある。
つまり、英語の能力を身に付くことで、今の仕事の武器になるのみならず、仕事と通して学べるスキルとして「つぶしが効く」ことである。
英語は、今の仕事を追われても、ポータブルスキルとして有効である。
社内でも社外でも、「武器」となるのだ。
実際、英語のやり直し勉強をしてから10年以上が経過した。
最近では「英語の勉強法」について、若手や同僚から問い合わせがあることが多い。
単なる仕事のツールとしてのみならず、「英語を教える」という、コーチングの夢も将来的に広がることを示唆している。
さらに、英語は、スポーツ観戦、音楽、映画、鉄道旅行というように、趣味のアプローチとしても欠かせないスキルとなっている。
本業である貿易実務のみならず、こうした英語による趣味的アプローチは、将来へn夢が広がる。
海外旅行や海外赴任、ロングステイやプチ移住など、英語を勉強することで、将来の不安が払しょくし、前向きな気持ちになれる。
さらには、翻訳出版、司法通訳などの道が開ける。
自分の専門性(貿易実務)のみならず、文芸趣味、教育など、興味が尽きない。
4.まとめ(英語にかかわる)
出世遅れの逆転ホームランとしての英語。
趣味的アプローチとしての英語。
セカンドキャリアとしての英語。
英語に関して、これほどこだわりがあるということは、自分の中で、何か、英語に対する前向きな気持ちがある。
幸いにして、40代で英語の重要性を再認識できた。
英語に関して、いろんな人との出会いがあった。
これからも年齢を言い訳にせず、英語の勉強に関わっていきたいと思う。