資格試験は目先を変えて
TOEICスコアが伸びない。
目標とする800点を前に、700点台で足踏みしている。
勉強法を間違っているのか?
TOEICにマンネリ気味になっていないか?
そんなことを考えているうち、「英検」という目標がちらついた。
きっかけとなったのは、娘の「英検2級」の試験同行であった。
娘が試験が終わるまでの2時間、試験会場近くの喫茶店で時間を潰していた。
でもそんな時間を潰すしているのなら、いっそのこと自分も英検を受けてみてはどあどうだろう?
そんな考えが頭に浮かんだ。
1.TOEICの手詰まり感
TOEICと英検は、問題傾向や対策が異なる。
ここ10年ほど、TOEIC対策ばかりやってきた私にとって、改めて英検対策の勉強は新鮮であった。
なにより出題パターンが、TOEICのそれよりも幅広い。
TOEICの出題内容は、「コピー機の故障」「修理工を呼ぶ」とか、「飛行機の遅れ」「お詫びにクーポン」などと、シチュエーションが決まっている。
公式問題集などをやっても、そうしたパターンが読めてしまうのである。
公式問題集ばかりやっていて、答えを覚えてしまっているという悪いクセがある。
一方、本番試験になると、初めて出くわす問題で、持てるチカラが発揮できない。
ここ4年ほど、ずっと800点を前に足踏みしていた。
正直、TOEIC対策を主軸に置いた英語の勉強に飽き飽きしていた感が否めない。
そこで、英検挑戦と目先を変えてみた。
もちろん、英検に転向したからといって、すぐに結果が伴うわけではない。
昨年の夏から、TOEIC800点の目標に代えて「英検準1級合格」に路線変更をした私であるが、なかなか合格しない。(英検転向後の2回チャレンジはいずれも不合格)
けれども、TOEICからの転向に後悔はない。
TOEICに比べて、英検の場合、科学、歴史、学術など、出題ジャンルが幅広い。
これは、英語を勉強する上での知的好奇心が広がるのである。
2.英検とTOEICの併願
しかし、いくら英検がブレイクスルーになったといっても、せっかくこれまで積み上げてきたTOEIC対策も、断念してしまってはもったいない。
今、私が目指しいているのは、英検とTOEICの二刀流である。
もちろん、「二兎追うものは一羽も得ず」ということわざがある。
TOEIC、英検、とよくばりになるとどちらも中途半端となるきらいがある。
しかし、広く英語の勉強と取られるとどうだろう?
英検にせよ、TOEICにせよ、ひとつにこだわると視野が狭くなるのではないか?
(特に、TOEIC支持者に、英検の批判をする者が多い…)
TOEICか英検かの二者択一ではなく、TOEICも英検もという併願がおススメである。
とはいっても、やはり客観的な数値によりスコアが反映されるTOEICよりは、合否の判定がでる英検を郵船しておきたい。
まずは、てっとり早く、英検準1級に合格すること。
これが私の命題でもある。
英検準1級にこだわる理由。
それは、単にTOEICが伸び悩む手詰まり感ばかりではない。
実は、私が勤めている会社では、「上級英語研修」というものあり、その募集要項に、志願者目安として「英検準1級程度」と規定されている。
更なる英語力向上のために、まずはこの研修に参加したい。
そのためには、英検準1級の合格が至上命題である。
英検に軸足を置きつつ、息抜きにTOEICにかかわっていく。
これが、当面、私の戦略である。
3.英字新聞活用法
英字新聞(ジャパン・ニュース)を購読している私。
TOEICや英検対策という意味もある。
それ以上に、ニュース報道を英語で知ることにより、語彙や英語表現の向上を図ることを目的としている。
かれこれ10年以上は購読していると思う。
新聞形式の出題は、英検よりもTOEICで見かけることが多い。
しかし、記事の内容からすれば、オピニオンや最新科学など、TOEICよりは英検対策の方が、英字新聞記事の親和性がある。
ジャパン・ニュースが優れているところは、社説が日英併記されていること。
毎朝、英語の勉強習慣として、まずは英文で「社説」を音読、次に日本語で内容を確かめる。そうすることで、理解が深まる。
TOEIC対策だけをやっていたころに比べ、英字新聞の活用が重視するようになった。
新聞のキモは社説であるが、毎日、配達される英字新聞との取組みに関して、せめて社説の音読だけでも続けよう、という気になれば、購読料のモトは取れる。
TOEICのみなならず、英検に手を伸ばしたことによって、英字新聞の活用が広がり、これは嬉しい誤算であった。
4。まとめ(二刀流で行こう)
せっかく英語の勉強を始めるなら、何らかの資格試験を取り組んだ方が良い。
「英検とTOEICどちらが良いですか?」
こんな質問を受けることが多々ある。
これまで私は、客観的数値が分かり、試験の機会が多いTOEICを推していた。
しかし、今では、英検も捨てがたいと思っている。
「どちらかに迷っているなら、どっちも試してみれば?」
これが、英検かTOEICかに対する、今の私の答えである。