楽しいTOEIC・英検対策
好きこそモノの上手なれ。
英字新聞は英語資格試験に親和性がある。
私事であるが、ここ10年間、挫折なく英語の勉強に関わっていたことのひとつに、毎朝、自宅に配達される「英字新聞」を読むことが、要因である。
日本語の新聞を読むことが大好きである。
現在、私は、英字紙(ジャパン・ニュース)、経済紙(日経新聞)、地方紙(千葉日報)の三紙を購読している。
英語の勉強として「英字新聞」、本業である貿易実務の肥やしとして「日経」、更に、趣味である地元スポーツチームや地域のイベント・事件などを扱った「千葉日報」、どれも毎朝の楽しみで読んでいる。
新聞は、知識・教養が身につくばかりでなく、趣味に明るい。
さらに大好きな新聞を英語で読むことができれば、新聞を読みたいという内なる欲求と、英語を勉強したいというマッチングが最適になる。
毎朝、新聞が読みたくてウズウズする気持ちに、英字新聞をむさぼるように読む。
限られた時間なかで、三紙も読むのは大変である。
でも、ニュースの出会いを大切にするため、三紙の中で、まずはジャパン・ニュースを手始めに読むことにしている。
私が英字新聞を読むことを習慣化しているが、そのテクニックは、
・見出しザッピング
・三行読み
・社説音読
の三つである。
これで、約20分。経済紙(20分)、地方紙(20分)なので、朝の1時間、丸々新聞読みに費やしている。
どの時間も勉強や自己啓発、創作ネタ探しなど、有意義な時間を取っている。
特に、英字新聞の「読む時間」は、そのまま英語の学習時間にカウントできる。
英字新聞を職場に持参して、スキマ時間などにも眺めている。
溜まる一方で、英字新聞なんてとても続かない、という方のために、私が10年以上、英字新聞を読むことを継続している手法を紹介していきたい。
1,見出しザッピング
朝、届けられる英字新聞、まずは鉛筆を片手に全見出しを俯瞰してみよう。
これは、「英字新聞を親しむ」というコンセプトを元に設定された、カルチャーセンターの講師(現役英字新聞記者)が、勧めている、手法である。
「見出し」をすべて網羅することはそれほど時間はかからない。
一面から、ひとつずつ、鉛筆で見出しをチェックしていくのである。
そこで、世の中に何が起こっているのかなんとなく理解できる。
良い見出し、刺さる見出し、酷い見出し。
自分なりの判断基準を持つ。
もちろん、見出しと共に写真などが掲載されていれば、内容理解の助けになる。
そして、そこで気になる記事を頭の中でストックしておこう。
2.三行読み
「見出しザッピング」で、心にひっかかりがあった記事があれば、その記事を改めて読んでみよう。
その際、わからない単語を辞書で調べることはしない。
さらに記事を全部、読もうとしない。
これが、英文記事を読むことを挫折しないポイントである。
まず、わからない単語を、いちいち辞書を使って調べていたら、読むのが嫌になる。
新聞を読むことは、リズムとスピード感が大切である。
知らない単語を、前後の言葉から推測してみよう。
(どうしても知りたいという言葉は、時間があるときに調べてみよう)
さらに、最初から最後まで全部読もうとしない。
新聞は、逆ピラミッド構造で書かれているので、最初の3行でも読めば十分である。
いかに英字新聞と親しむか?
継続して読むことを苦行としないのか?
そのためには、気になる記事は、最初の三行で止めてみることも大切。
もっとも三行だけでは足りず、その先も気になるというのであれば、嫌になるところまで読み続けてみよう。
「読み物」として楽しむことが何よりも大切である。
3.社説の音読
私が、英字新聞で読売系のジャパン・ニュースを勧めるのは、社説にある。
新聞のキモである社説が、日英両文で併記されているところにある。
真ん中を折りたたみ、英文と日本語の社説が対比できるレイアウトになっている。
紙の新聞の特性として、
・折りたたみができること
・書き込みができること
があげられる。
特に社説を読むことに際しては、このアドバンテージを最大限利用する。
TOEICや英検対策を兼ねての社説読みである。
鉛筆を片手に、まずは、英語による社説の音読に挑戦。
その際、段落ごとに番号を振る。
これは、英語のあと日本語の社説で内容を確認する際、(日本語版の社説も段落番号を振る)記載内容を対比できる。
次に、固有名詞、人名、数値などが出れば、鉛筆でアンダーラインを引く。
特に「数値」(数字)に関しては、英語では、表現が多用なので、"more than 10 million”などがあれば、必ずマーキングするようにしている。
数字の誤解は、記事理解で致命的にもなるし、一方、数字英文表記に明るくなれば、資格試験などの長文の読解力が強化される。
また、SWIFT、TPP、ICPPなど、略語が出てきたら、かならず、その正式名称(フル表記の英語)にあたることにしている。
そうすることによって、略語そのものの知識のみならず、英単語ボキャブラリーを増やすことになる。
つまり、略語にこだわることで、雑学、知識、語彙力の向上が図られる。
4.まとめ(勉強を楽しむ)
そもそも日本語の新聞を読むのが好きである。
だから、それを英語に切り替えたところで苦にならない。
勉強は地味だけれども、英字新聞は息抜きであり、箸休めとなっている。
特に、毎朝、自宅に届けられるので、英語を親しむ習慣化にうってつけである。
英語の勉強が嫌になっても、「見出しザッピング」「三行読み」「社説音読」をルーティンとしてやっていると、やらないと気持ちが悪い。
英字新聞に読むことで、「英語の学習」にカウントされる。
勉強は苦痛ではない。
いかに継続して楽しむことを自分なりに見つけるかが大切である。
「英字新聞」を読むことは、勉強を楽しむツールとしておススメしたい。