国際ビジネスの「頭の体操」
英検準1級試験まで2カ月を切った。
今度こそ合格しなくてはならない。
過去2回の失敗の原因のひとつは、「TOEICとの二刀流」にあると思う。
英検もTOEICも試験日が近い。
だから英検の直前の週にも流暢にTOEIC試験なんか受けた。
もちろん、英検にせよTOEICにせよ、英語の試験には変わりない。
勉強を継続していれば、相乗効果が現れるはずである。
しかし、過去2回の英検は失敗している。
「二兎追うものは一羽も得ず」。
そもそも英検とTOEICではしくみが異なる。
英語脳を英検とTOEICでのフルスロットルでは疲れてしまう。
自分では否定しがたいけれども英語の勉強に飽きていたのである。
1.英検失敗は許されない
それまでは、たとえば1日中、勉強できる時間が確保できたとする。
午前に英検、午後にTOEICをやっていた。
また、TOEIC試験のある週には、TOEICを勉強し、英検試験日の週には、今度も英検退対策をしたりとどっちつかずの戦略を行った。
TOEICに関しては、(英検と併願中)自己ベストを更新する一定の成果はあった。
ただし、英検は二度の不合格。
三度目の失敗は許されない。
もちろんTOEIC800点突破をあきらめたわけではない。
ただし、まずは英検準1級の壁をクリアして、そして、晴れて「英検を卒業」、自己啓発だけでなく、ビジネスマンとしても重宝させるTOEICにシフトしていこうと思う。
ただし、勉強に関しては、一日の「許容量」というものがある。
一日3時間以上、「同じ勉強」はできない。
これは飽きっぽい私の性格に起因することかもしれない。
せっかく1日中、勉強する時間が持てるようになっても、7時間、8時間も連続して英語の勉強をするのは無理である。
英検とTOEICでは試験アプローチが違うのだから、切り替えができるのでは?
そう考えてもみたが、やはり英検とTOEICは「英語の試験対策」でしかない。
3時間を超えると、脳が悲鳴を上げる。
何事も継続とメリハリが大切である。
脳をリフレッシュさせるため、あえて数学検定なんかに手を出したこともある。
しかし、これは失敗に終わった。
好きこそものの上手なり、というが、私は数学が好きになれなかった。そもそも数検の勉強は「苦行」以外の何物でもなかった。
そもそも「脳のリフレッシュ」程度のモチベーションでは、勉強が続かない。
かといって、一日中、英語漬けは、それはそれで、問題を抱える。
英語の勉強が「嫌い」になってしまっては元も子もない。
前置きが長くなったが、最近、英検対策と共に「貿易実務検定」の資格勉強を合わせてやりだした。
2.貿易実務検定に凝る
あくまでも英検偏重である。
英検8割、貿易実務検定2割という感じだろうか…。
私の場合(批判はあろうけれども)、どうも勉強イコール資格という図式が生まれるようである。
ゲーム感覚のそれと似ている。
同じゲームばかりやるよりは、気分を変えて違うゲームに色目を使う。
英検とTOEICとでは、違うアプローチだけれども、どうやら動機づけは、同じという認識である。
午前中いっぱい、英検対策をしたら、午後にTOEIC対策ではヤル気が失せる。
勉強は継続が大切だが、それにもまして、モチベーションの保持が大切。
いかに英語の勉強が嫌にならないか…。
もうちょっと勉強やりたいな…。
その程度で止めるのがいいかもしれない。
さて、そこで最近、注目なのは「貿易実務検定」である。
なぜ英語の勉強をしているのか?
英語ができるようになれば、いまの仕事に有利だからである。
職場では「英語屋さん」という立ち位置があるので、もっと向上させて、人の役に立ちたいという希望がある。
もちろん、そんな「きれいごと」ばかりではない。
英語に関しては、若い頃から数々の新参を舐めて来た。
悔しい思いをしてきたので、その恨みつらみを晴らしたいこともある。
出世が遅れたので、英語スキルアップで逆転ホームランを打ちたいこともある。
もちろん、英語ができるようになれば、仕事の幅も広がり、世界情勢のアクセスが容易になり、人からも頼られて、ストレスフリーになる。
一方、これまで30年近く、貿易実務に従事してきたという実績がある。
資格に関しては、入社3年目で「通関士」に合格、これで、貿易系の資格試験は目標に到達したので、あとは英検なりTOEICなりと英語の資格の道を進んだ。
ただ本音をいえば、毎日、英語の勉強ばかりでは、飽きてくる。
そうなると、「貿易実務検定」の試験を改めて意識した。
この検定には、「貿易実務英語」という科目もあり、英語に関しての仕事の幅を広げる意味でうってつけである。
そして「貿易実務検定」の勉強を英検準1級対策の息抜きに進めた。
これは「目からウロコ」であった。
なにより、自分の仕事の主戦場というべき「貿易実務」である。
仕事と趣味は割り切って距離を置きたかったものの、こうして「資格試験」として体系化された貿易実務カリキュラムを改めてはじめると、日々の仕事について、学問的な裏付けができて、仕事が好きになってきた。
3.まとめ(二刀流は止められない)
いままでは、正直に言えば、とっとと貿易実務の仕事を終わらせて、自由な時間に英語の勉強をする、というスタンスだった。
けれども、英検と貿易実務によって、「働きながらも学べる」ということが再発見できた。これは時間の使い方が効率的になり、英検(英語)学習の相乗効果が生まれた。
貿易実務検定対策で「学ぶ喜び」を知り、この前向きな気持ちを「英検対策」にもふり充てる。
一日中、英検の勉強するよりも、メインを英検トレーニングに据えつつ、サブで貿易実務検定の勉強をすることで、脳のリフレッシュ、モチベーションの向上になる。
そしてなりより「英語が唯一」よりも「英語×貿易実務」の二軸の展開では、リスクヘッジになるのである。
そんなわけで、英検とTOEICの二刀流から、英検と貿易実務検定の二刀流に転向したことをここに宣言する。
(二兎追うものは二羽を得る??)