うえけんのTOEIC劇場

いかにして40歳からのやり直し英語にハマったのか?

TOEIC仲間のつくり方

孤独に耐えられない人には…

 独学は孤独な闘いである。

 はやり、ひとりぼっちになると、勉強なんてイヤになることがある。

 そこで、志を同じにする「友達」の存在が必要不可欠である。

 勉強とは、元来、孤独なものなので、「友達がいない」と嘆くのは、言い訳がましい、と厳しいことを言う声も聞かれる。

 けれども人間とは弱い者。

 伝説のさるレスラーですら、知事選の出馬を断念したとき、「私も弱い人間です」といったくらいだから…。

 まあ、話は横道に逸れたが、何がいいたいかと言えば、TOEICでも英検でも、資格勉強というのは、仲間がいれば頑張れるし、楽しいものである。

 社会の孤立化が高まる中、「勉強仲間ができない」という人に対して、自分の経験を披露していく。

 ・恩師を頼る

 ・職場でカミングアウト

 ・SNSでつぶやく

 私が、TOEICや英検という「孤独な闘い」を、時には励まし、時には競う「仲間の存在」をどうやって確固たるものにしたのか、その所作を紹介していきたい。

 1.いつの時代にも先生を…

 シニア社会人のやり直し勉強として、真っ先に頼ったのが高校時代の英語の先生であった。年賀状や卒業アルバムを頼りに、「今度、英検2級を目指したい」とメッセージを書いた。

 突然の知らせに先生はビックリしつつ、

 ・自己投資と思って書籍に金を惜しむな

 ・わかる英語、わからない英語を毎日聴く

 ・中学英語から文法をやり直せ

 こんなメッセージをいただいた。

 これを期に、この先生との「年賀状」やら「暑中見舞い」やらの季節毎のハガキによる交流を深め、実際に会うことになった。

 幸運にも、高校時代のその先生は、いったん高校講師の職を辞し、さる大学の准教授として教鞭をとっている方になられていた。

 その先生のキャンバスを訪れ、実際に、TOEIC730点に向けての細かいアドバイスを伺った。さらに、交流は現在も続き、勉強の大きな励みになっている。

 たまたま高校時代に「お世話」になった先生がいる。

 更に、英語のカルチャースクールなどで教えている先生もいるので、恩師と思える人がいないのなら、とりあえず、値段も安価であり、ステイタスもあるカルチャースクールや市民講座による「英語教室」を受けて、先生をさがしてみる、というのがおススメである。

 (もちろん、先生にとっては、迷惑にならない程度に「引き際」も大切です…)

 2.職場の中で英語勉強を叫ぶ!

 もしも勤め人であれば、自分の属する会社に「英語資格」のカミングアウトをしてみよう。「同病相哀れむ」ではないが、意外と、英語の勉強を「密かに」やっている人が多いので、勉強仲間を見つけられるかもしれない。

 英語の勉強をしている人は、なんとなく「わかる」。

 休み時間や休憩時間に「英単語帳」を読んでいたり、「洋書」や「英字新聞」を手にしていたり…。

 けれども、大半の英語学習者は、自分が勉強していることを公にしたくないものである。なかなか勉強をしている人が社内に見つけられない、という方には、自分から、「勉強している」ということをアピールしてみてはどうだろう。

 私の場合、片時も離さず、「英字新聞」を手にしていた。

 そして本業の仕事に関連がありそうな「英文記事」をコピーにとり、おせっかいにも「回覧」として情報共有した。(簡単な日本語のコメントを付けて…)

 英字新聞というのは、なかなかインパクトがあるようで、自分の知らないウチに英語のことで頼られることがある。

 英語学習者のアンテナに触れて、勉強仲間が見つかることがある。

 効果的なのは「社内報」の利用である。

 社内報には、たいてい「投稿欄」や「投稿記事募集」があるので、そこに、英語資格の話題を取り上げてみよう。

 「記事を見た」という人からのコメントが届き、「じゃあ、一緒に今度のTOIEC試験に受けましょう!」ということに発展したこともある。

 普段のさりげない英語アピールから、社内報といったメディア戦略など、会社という「閉じた世界」ならではの仲間の見つけ方をお勧めしたい。

 3.WEB時代の勉強仲間づくり

 そして、最後に、一番の極めつけは、オンラインの利用である。

 数あるSNSの中では、ツイッターが勝手が良いかもしれない。

 ただし、いきなり「英語を勉強しているので、友達になりませんか?」では、ダイレクト過ぎるのので、引いてしまいかねない。

 私の場合は、シャイで人見知りなこともあり、(それ以上にWEB音痴なこともあり)まずは、自分のやっている朝の勉強の成果を、簡単につぶやくようにしている。

 最初こそ「なしのつぶて」である。

 毎朝のツィートに、誰も興味を示さない。

 けれども継続とはチカラなり。そのうちに「いいね!」をいただくことがある。

 さらに「いいね!」の常連さんが出きて、時折、コメントを貰ったりする。

 そして「この人なら」と思える人には、相互フォローにとどまらず、メッセージをかけてみる。

 もちろん、ネット界は良い人ばかりではないので、(怪しいビジネスのカモにされかねないこともあるので)そのあたりの見極めは、大切にしてみよう。

 (けれども、早朝の英語学習に反応がある人は、問題がある人は皆無である。)

 そしてTOEICや英検当日や結果発表の日、ツイッター界で開催される「まつり」に参加してみよう。

 試験当日の自分の気づきの点や、結果発表の得点や合否の開示をする。

 「まつり」は、参加することに意義があるし、孤独を感じることもない。

 4.まとめ(学びの友を持つ)

 勉強とは孤独な闘いである。

 でも、仲間がいるからこそ、孤独に耐えられることもまた事実。

 本当に避けたいことは「孤独」ではなく「挫折」や「離脱」である。

 いかに勉強を継続する習慣をつけることができるのか…。

 仲間の存在こそ、勉強を続けるための「セーフティネット」である。