うえけんのTOEIC劇場

いかにして40歳からのやり直し英語にハマったのか?

英検2級を独学で合格するための書籍3選

お金をかけずに英検2級合格

 とりあえず、社会人にとっては、英検2級は、TOEIC600点と共に必須スキルである。

 英検準1級、TOEIC800点へのステップとしてまずは基礎固めをしたい。

 英検2級を取得すれば、一応、「英語に関心がある人」と、世間的にはカウントされている。私の経験でも、英検2級を30歳で取得してから「風向き」が変わった。

 英検2級を合格するためには、高価な教材はいらない。

 旺文社から出ている、比較的廉価で、信頼ある良質な書籍・問題集が揃っているので、まずはそちらをお勧めしたい。

 社会人のやり直し英語にとっては「お金」(費用対効果)と共に、「時間」も大切でだと思う。そこで、今回は、勉強する時間と、それにふさわしい教材を三つ挙げる。

 結論からいえば(いずれも旺文社)

 ・毎日の小時間:英検2級でる順パス単

 ・平日朝の30分:英検2級集中ゼミ

 ・休日の2時間:英検2級過去6回全問題集

 を活用方法と共に紹介していきたい。

 1.でる順パス単

 英語の勉強は、単熟語の習得にはじまる。

 これをクリアしないと先へと進めない。

 英語においては、語彙と英文法が必要であるが、英検2級では、TOEICとは違って、「英文法」は直接問われない。だから英検を目指す人は、とりあえず、文法は、やっていくうちに覚える、というスタンスでいいと思う。

 そこで、語彙であるが、「でる順パス単」(5訂版)が良い。

 まあ、単語集はどれでも同じと思うかもしれないが、常に持ち歩くことを考えると、内容とサイズがいちばんしっくりとくる。

 そう、この「パス単」は、どこへいくにも持ち歩いてください。

 通勤時間、待ち合わせ時間など、日々、ちょっとした時間が捻出できるが、そんな時間には、スマホをいじるんじゃなくて、この「パス単」をパラパラとめくって、英検対策にボキャブラリーを増やしてもらいたい。

 ただし、すでに知っている単語もあるので、そうした単語に時間をかけるのはもったいない。わからない単語をチェックして、そこに焦点を当てるべきである。

 では、「わかる単語」と「わからない単語」をどう区別すべきか?

 「パス単」には、有難いことに、副教材として「書き覚えノート」というのがあるので、これをぜひとも購入しよう。

 そして「書き覚えノート」をやってみる。

 構造は極めてシンプルで、3回手書きをしたあと、次ページでテスト形式のチェックがある。3回見ながら書いて、チェックテストに合格した単熟語、間違いなく書けた単熟語は、すでに自分が「モノ」にしている単語なので、そんなものに時間を割くのはもったいない。そこで、「書き覚えノート」に合格した単熟語はチェックして、すきま時間の学習は、そのチェック(既読)単熟語を飛ばせばいい。

 旺文社の「パス単」が優れているのは、「書き覚えノート」が完備されていることにある。(その点、アルクの「キクタン」も同様な書いて覚える副教材があるものの、なぜか、キクタン本体と副教材の語順がバラバラなので使い勝手が悪い)

 ちょっとした時間ができたら「パス単」を目にしていないと落ち着かない、そんな気持ちになったらしめたものである。

 まずは、パス単を持ち歩いて、小間切れ時間を確保できたら、「読む、見る、眺める」のクセをつけておこう。

 2.集中ゼミ

 旺文社の英検教材宣伝では、単語集の「パス単」、過去問題集の「全問」については、チカラを入れているものの、私は、この「集中ゼミ」こと「DAILY20日間 英検2級集中ゼミ 新試験対応版」こそ、旺文社の英検書籍の中では、群を抜いて素晴らしい。

 なにしろ、1日30分(実際は、1時間程度の余裕を見ておいたほうがいい)、のやり切りドリル形式である。これを毎日の学習の主軸に据えよう。

 英検2級は、「すきま時間で…」とか、「聞くだけで…」といった、誇張があるが、やはり英検2級程度の「ちゃんとした資格」については、机に向かって、がっつりと一日30分程度でいい。勉強する習慣を身につけたい。

 おすすめは、朝の時間の活用である。

 朝は、頭もすっきりしているし、1時間くらい早起きしても慣れてしまえば問題ない。(一方、夜については、誘惑も多く、疲れて頭も回らないので学習には不向き)

 英検2級合格に向けて、一歩踏み出した人は、朝の1時間、早起きしよう。

 そして、自宅でも職場でもいいから、とにかく「集中ゼミ」を1日1課をノルマとして、やってみよう。

 集中ゼミで習得できる英検知識のみならず、毎日勉強をするという習慣づけが、なによりも合格をたぐり寄せる秘訣となる。

 毎朝30分から1時間程度でやり遂げるドリル形式のトレーニングを、毎日の生活の中で取り入れよう。

 3.過去6回全問題集

 最後に紹介するのは、試験対策の王道である「過去問題集」。休日の2時間、模擬試験をやる時間を確保しよう。

 過去問題は数あれど、やはり旺文社の「6回全問題集」に軍配があがる。

 なにしろスマホやタブレッドでの「自動採点機能」がついている。

 得点結果のみならず、分布図や棒グラフで自分のスコアを分析してくれるので、なtのなく「本番さながら」の試験雰囲気が味わえるし、弱点補強にもつながる。

 できれば、時間が許す限り、本番の試験時刻と同じ感じでやり切って欲しい。

 私の場合、本番さながら、「全問題集」には、直接、鉛筆で書き込みを入れてしまう。(その点、TOEICは、問題用紙に書き込み不可なので、公式問題集は使いまわしができる)全問題集も、何度もやりこなすためには、コピーでもすればいいが、それでもテスト1回当たりの費用は400円弱。これを安いとみるとか、高いとみるか?いちいちコピーを取るのが面倒くさいので、いったんやり終えた全問題集は、そのままま捨てて、改めて同じ問題集を買うことにしている。

 こういう身銭を切る事(ちまちまと書籍代をケチらない)というマインドも合格を勝ち取るためには必要不可欠である。

 4.まとめ(英検2級合格しようぜ)

 以上のように、英検2級を独学で合格したいないら、旺文社の英検対策3冊をすすめたい。別に旺文社の回し者ではないが、一番売れているというのは、やはり、良質なエッセンスが詰まっているのだと思う。

 そして英検対策の何よりも大事なことは、毎日、なんらかの形で「英検」を機にかけていること。そのためには、

 ・すきま時間には「パス単」。

  常にパス単を携帯する。

 ・朝の30分から1時間を「集中ゼミ」。

  勉強する習慣を身につける。

 ・休日の2時間「過去6回問題集」。

  本番さながら摸試にチャレンジ。

 以上を実践することで、英検2級の合格を勝ち取ってもらいたい。

 そして私は、このメソッドを、さらに上の「英検準1級対策」として実践している。