うえけんのTOEIC劇場

いかにして40歳からのやり直し英語にハマったのか?

佐々木朗希投手を見習う40歳からのTOEIC730パーフェクトゲーム

焦らずじっくり自分と向き合う

 50歳までにTOEIC730点。

 40歳でTOEIC430点だった私は、この目標を立てた。そして48歳と11カ月で到達した。

 語学には「35歳限界説」がある。

 35歳を過ぎてからの英語は、無理ゲーじゃね?という話であった。

 だからその壁を破りたかった。

 千葉ロッテの佐々木朗希投手の完全試合を生で目撃した私は、大器晩成型の自分にとって、とても考え深いものであった。

 なぜ40歳からのTOEIC挑戦で自身の目標を達成することができたのか?

 ・嫌にならないメンタルづくり

 ・少しでもいいから毎日やる

 ・朝型にシフトする

 結論ば、この三つがポイントとなる。

 以下、これらについて、述べていきたい。

0.はじめに

 2022年4月10日、私はZOZOマリンスタジアムで佐々木朗希投手の完全試合を目撃した。英語学習者のひとりとして、この日の出来事はとても考え深いものであった。

 ジョン・レノンが暗殺されたのが40歳。自身の生き方をジョンに重ねてきた自分にとって、40歳以降は、「おつりの人生」と考えていた。

 私自身も、40歳の時、大病を経験、どうやらこの病気を機に、出世街道から外れたようである。

 40歳を過ぎたらやりたいことをやりたい。

 さりとて「負け犬」にはなりたくない。

 そこで、以前から気になっていた英語の勉強に本腰を入れた。

 40歳当時のTOEICスコアが430点。これを50歳までに、一応、TOEICスコアの「あがり」とされる730点を目標に据えた。

 1.モチベーションを維持する

 英語には「35歳限界説」がある。

 35歳を過ぎてからの英語学習は成果が上がらないので、考え直したほうがいいと。

 40歳(当時)の私、どうせ「おつりの人生」だから、限界説を覆してやろうじゃないか、と考えた。

 そのために、強い動議づけが必要である。

 幸か不幸か、40歳で「冷や飯」(冷遇)を食わされた私、TOEIC730点をとって、再浮上するきっかけになろうと思った。

 だから、それまで味わった英語に関しての「くやしさ」をバネにした。

 自分の方が適任と思っていた語学研修を後輩社員が推薦させられたこと。

 (その推薦された社員が、語学研修後、涼しい顔をして転職したこと…)

 先輩に英語ができないことでバカにされたこと。

 新入社員が、英語ができることで天狗になっていたこと。

 英語で味わった数々の屈辱をまとめた。

 やり直し英語を決意した熱量は、いつかコイツらを見返してやりたい。

 そのひと言につきる。

 TOEICスコアによる逆転ホームランの機会を虎視眈々と狙った。

 勉強が嫌になったら、悔しい経験を思い出すようにした。

 決して健全な動機ではないかもしれない。けれども、TOEICの勝負の世界に、勝ちにこだわるためには、こうしたモチベーションが大切だと思う。

 2.マウンドに立ち続ける

 TOEICの大願成就を達成するためには、毎日、少しでもいいから、マウンドに立ち続かなければダメ。

 そのためには、強いメンタルと同時に、過保護ともいえる「自分自身への体調管理」を最優先にさせたい。

 頑張り過ぎず、かつ、投げださず。

 TOEICに完投するためには、マウンドを降りない工夫が必要である。

 まずは、実践(本番TOEIC)ではなく、語彙・文法といった英語の基礎体力をつけた。いかにして「嫌にならない」しくみを考えたかどうか。

 有益だったのが、DS-TOEICというゲーム型学習ソフト。

 任天堂携帯型ゲーム機DSには、TOEIC学習ソフトがあった。

 これを毎日、時間があるとに実践した。

 パートナーを巻き込み、競うようにして、このゲーム(勉強?)に夢中になった。

 朗希選手が松川捕手との「絶妙なバッテリー」だったことのように、やはり、偉業の裏には、仲間のチカラがいる。

 (身近に勉強仲間がいない人でも、ツイッターなどで、励まし合える仲間に出合えるので、実践してみる価値がある)

 そして、師と仰ぐメンターとの出会い。

 私の場合、師匠にあたる高校時代のT先生に面会を求め、TOEIC730点の秘訣のアドバイスを頂く。そこで紹介されたのが、マーフィーのケンブリッジ英文法という本。

 語いはDS-TOEICTOEICマスタリー2000という本をゲーム化したもの)

 文法は、マーフィー英文法(初級編)

 これで、みっちりTOEICの体力をつけた。

 44歳で受けたTOEICは、595点まで伸びた。

 目標(730)にはまだまだだが、自己ベストの大幅更新となった。

 3.朝型(先発型)にシフト

 600点、730点の壁に阻まれた40代半ば。

 そこで、「楽しむ勉強」から「結果を出す勉強」に変えることに…。

 それまで夜型だった勉強時間を、一発奮起して「朝型」にシフトした。

 DSやマーフィーのおかげで、英語にかかわる習慣が身に付いた。

 あとは、すきま時間だけでなく、がっつりと朝の1時間、机に座って、「勝てる教材」でTOEIC対策をすることに。

 勤務先で斡旋している「アルクTOEIC通信講座」を申し込む。

 実は、この手の通信講座は、20代後半で申し込んだことがあるのだが、3日坊主で挫折したトラウマがあった。

 けれども、40代半ばでは、前回の失敗をいかに回避するか、その術を展開した。

 要するに、通信講座を、歯磨きのように「習慣として組み入れる」ことにした。

 朝1時間早起きして、自宅や職場でアルク教材に挑戦した。

 40代後半をこの教材を勉強の軸に据えた。

 たまたま私の会社では「アルク教材」が割引提供されていたのだから、別に「スタディサプリ」でもいいかもしれいない。要するに毎朝、1時間は、きちんと机に向かってTOEICレーニングに向き合うことが大切である。

 4.最後に…(目標達成)

 TOEIC730点突破(760点)の目標を達成したのが48歳の時。

 8年越しの思いであった。これを長いとみるか、どうみるか?

 人生は短い、そして逆もまた真なり。

 朗希投手の偉業を目にして、自分の中のフェーズが変わったことを実感した。

 40歳を過ぎて「おつりの人生」、けれども、まだまだ老け込む年齢ではない。

 「40歳を過ぎて、今さら英語なんて…」

 そう思う人に、寄り添い、励みになる存在でありたい。