うえけんのTOEIC劇場

いかにして40歳からのやり直し英語にハマったのか?

【TOEIC】50歳の手習い

遅いということはない

 英語の勉強を始めることに「年齢」は関係ない

 社会人の「学び直し」において、何を勉強したらいいかわからない人には、英語をすすめたい。具体的には、TOEIC L&Rテストにチャレンジして、可能でれば799点、最低でも600点を取れるようにしておこう。

 1.はじめに

 私も、40歳前半で受けたTOEICが400点だったが、そこから独学で勉強し、50歳になるまでに760点に到達した。

 通信講座という教材を頼ったものの、スクールに通ったことはなく、その意味で、コスパの良い勉強法だったと自負している。

 英語ができるようになり(具体的にはTOEIC600点を突破してから)その恩恵は計り知れない。少しでも、英語ができるようになりたいと思う中高年の方には、ぜひともチャレンジしてらいたい。

 2.武器としての英語

 英語ができるようになる最大のメリットは、ビジネスの「武器」になることである。

 どんな業界に身を置こうが、今や日本にいても「英語」は避けられない。

 逆の意味では、英語から逃げきれないと考えた方がいい。

 パソコンの登場により、仕事環境が激変したように、人口が縮小していくこれからの日本においては、外国人の受け入れや、海外への進出(国際化)は避けられない。

 こうした世の中の変化について、必要なデフォルト(初期設定)として「英語」の能力がますます重要紙させる。

 ここで誤解して欲しくないことは、英語を始める年齢に「遅い」ということはないのである。

 ビジネスとしての英語はもちろんのこと、趣味の世界も広がるし、脳トレにもなる。

 まさに英語の勉強は、コスト・パフォーマンスに優れているのである。

 英語は、他の資格との相性もいい。

 私の場合、英語の資格に本格的にチャレンジする前に、「通関士」と「宅建士」の資格を持っていた。

 通関士は、そもそも通関のための書類は英語で書かれていることもあり、英語の知識も通関士には必要不可欠である。

 また、不動産業界の必須資格である「宅建士」についても、これからの世の中は、ますます海外との接点があり、(身近な例では、外国人の住居斡旋)、英語ができるとそれだけ商機の幅が広がることになる。

 英語が少しでもできるようになれば、周りから一目置かれ、尊敬のまなざしが嬉しいし、こうしたひとつひとつの喜びが、仕事のやりがいにつながる。

 また、通関士宅建士は仕事をする上で、日本の法律と関わることになるが、英語ができるようになると、たとえば「民法」などは、日本語で書かれた法律条文より、実は英語で翻訳された英文の方が、決まり事を「わかりやすく」理解できることもある。

 法律用語なのでは、逆に、翻訳無料ソフトなどを使うよりも、前提知識のある人間の方が、まだまだ活躍の余地がある。

 「AI技術が進めば、英語なんて勉強しなくていい」と考えている輩が多いのだが、実際は逆なのである。AIによる自動翻訳が進めば進むほど、英語を使ったコミュニケーションが不可欠であり、AIによる「不自然な翻訳」を、より人間らしく解釈するための、人間による英語と日本語の「バイリンガル能力」が必要不可欠になってくる。

 翻訳ソフトで出来上がった「不自然な日本語」を英語で書かれた原文と照らし合わせて、より自然な言葉に置き換える「解釈する」能力がより高まることである。

 だからこそ、今は、年齢を言い訳にせず、英語をやっておいて損はないと思う。

 人生100年時代を踏まえて、40代、50代であっても、英語をはじめるのに遅くはないという理由はここにある。

 3.私の実践方法

 40代でTOEIC400点でスタートした私、50歳までに760点までスコアを伸ばした。

 でも、TOEICのための学習塾や英語スクールには通ったことがない。

 お世話になったのは、アルクの通信講座である。

 なにしろ、1日60分程度のカリキュラムが組まれているので、それを毎日やる習慣をついたのである。

 私の同僚でも、アルクの他に「スタディサプリ」も人気のようである。

 どちらも、毎日継続して勉強する不空がされているので、独学勉強者にとっては、学習の伴走者として、この手の通信講座をやってみる価値がありそうだ。

 平日は通信講座で基礎力をつけ、休日は、TOEIC公式問題集で、「模擬試験」を行った。解答記入マークシートをコピーに取り、何枚も用意して、本番さながらの2時間のテストを繰り返して行った。

 平日に「通信講座」、休日に「模擬試験」を行うことで、学習にメリハリがついたので、TOEICのトレーニングに「飽き」がこなかった。

 もちろん通信講座や公式問題集も「割高感」がある。

 人によっては、この手の講座や問題集の出費(コスト)すらもったいないと思われるかもしれない。けれども、学習においては、ある程度の「身銭」を切ることも大切だと思う。高額スクールや高額教材には手を出さなかったものの、そこそこの出費は覚悟の上で、じっくり、着実にTOEICのスコアアップを達成した。

 4.最後に(継続第一)

 ただし、「たって3カ月で…」とか「たった半年で…」というのは、ちょっと眉唾モノだと考えたほうがいい。毎日、平日60分、休日は2時間の勉強をやっても、数年かかっての目標達成(600点突破が第一ゴール、730点突破が第二ゴール)だった。

 即効性を期待するよりも、地道にやり遂げるチカラが必要である。

 「千里の道も一歩から」

 TOEICのやり直しを感じて、いちばん身に染みた言葉である。

 やり直し英語は、短期決戦ではない。

 地味に地道に、そして着実にチカラをつけていきましょう。