うえけんのTOEIC劇場

いかにして40歳からのやり直し英語にハマったのか?

【英語】第339回TOEIC L&Rテスト体験記

11月恒例のTOECチャレンジ

 私にとって11月はTOEICチャレンジの月間である。

 なにしろ、会社の身上把握が1月にあるので、それに最新のTOEICスコアを申請するためのリミットが11月(12月に結果発表)である。

 ここ10年来、11月はTOEICを受け続けている。さながら英語能力の人間ドックという感じである。

 しかも、今回は、午後受験。

 いつもは、午前申請だが、英検受験の脱力感で、しばらく英語資格試験は遠ざかりたいと思ったので、TOEIC受験の決断が遅れてしまった。

 しかし、11月のデータが9年近くも揃っているので、考え直して受験。すでに午前の部は閉め切られていたので、仕方なく午後の部にチャレンジ。

1.趣味はTOEIC

 私にとって、TOEIC受験は趣味である。

 ひいきのプロスポーツチームを応援したり、鉄道やバイクで旅行したり、ファンのロックバンドのコンサートへいくようなものである。

 ただ、スポーツ観戦、乗り物旅行、コンサートとの違いは、TOEICや英検の場合、試験結果次第では、会社に申請することができる。

 これは、他の趣味では考えられないアドバンテージである。

 たとえば、ゴルフのスコアが良かったとか、マラソンのタイムが良かったとか、どんなにがんばっても会社が評価するのは稀である。でも、(ウチの会社に限れば)、TOEICや英検の結果は、自己ベストを更新した場合、申し出ることによって、多少、評価の基準のひとつになる。

 TOEICの当日のワクワク感を楽しみたい。

 久しぶりの午後の部の受験。正直、時間の過ごし方はわからない。

 当日にTOEICのフル摸試なんてやっていまっては、TOEIC脳が疲れてしまい、当日に実直を出せないかもしれない。

 あくまでも、TOEICを楽しみたいという欲求は、本番テストに取っておきたいのだ。

 だから、当日の午前は、リフレッシュに努めた。

 まずは、散髪。朝8時からやっている地元の床屋で散髪をした。

 身を清めることからはじめる。

 それでも本番テストまで、だいぶ時間があるので、次にスポーツクラブへ行き、朝風呂とサウナに入る。

 TOEICで英検でも、英語試験とスポーツクラブの相性はいいように感じる。

 ここのところ、TOEICのフル摸試を終わっては、スポーツクラブに行き、風呂とサウナを繰り返している。(スポーツクラブのすぐ近くに居を構ている特権である)

 2.午後の部チャレンジ

 正午過ぎ、カミさんを伴い、試験会場近くの「道の駅」まで送ってもらう。

 そこで、イタリアンのランチ。カミさんは、私の試験が終わるまで、近くのスーパー銭湯にて、風呂に入るという。

 試験日は、美味しいものを食べようという家族サービスの一環でもある。

 夫はTOEIC試験、妻はスーパー銭湯

 天気のよい日曜日、そんな夫婦の過ごし方もいいよね。

 今回のTOEICテストに備えて、少しでも気休めになれば、と思い、公式問題集10の回答編や金のフレーズを持参したが、はっきり言って、振り返ることはなかった。

 ひとりで会場入りすれば、最期の悪あがきをしたかもしれなかったが、あくまでもリラックスを優先。TOEIC脳を酷使せず、本番に実力を爆発させる、という戦法に出た。

 14時5分、会場入り。15時の試験開始まで、時間があるが、ここでも、なぜだか、テスト勉強をすることなく、ひたすら禅問答のように、心を落ち着かせる。

 14時半に最期のトイレに行き、15時、試験開始。

 写真問題、第一問は、男がスーツケースを引いている写真。

 なんだか最近のTOEICは難しくなっているというウワサを聞いたが、やはり、公式問題集を数こなしていても歯が立たない問題に出くわす。

 ただし、自宅で午後のフル摸試をやっていたときに感じていた「眠気」はやってこなかった。これは、本番試験に挑戦するためのアドレナリンが全開だったことが物語る。

 そういう意味では、あえて、午後までTOEIC脳を酷使しなかったことはよかったかもしれない。普段のルーチンの英字新聞の社説読みくらいに留めたので。

 リーディングは、時間が足りない(ぬり絵)ということはなかった。ただし、中盤のわからないところは、かなり勘に頼るところがあった。

 それでも最期の15問(トリプルセンテンス3問)は、じっくりと考えて、パズルのように正解と思しき根拠づけをする余裕ができた。

 英検に比べて、TOEIC試験は出題が楽しいと感じたことがある。

 電車で偶然居合わせた男女が、パズル大会に出ることで、近所のパズル好きに話すようにするとか、やや強引な設定など、思わずにんまりしてしまった。

 また、コインコレクターの見本市でのアポの約束など、ビジネス英語に留まらない、TOEICのドラマ性を感じてしまった。

 英検のリスニングにも言えることだが、TOEICの世界にも独特のドラマがあり、それをいかに楽しむかによって、TOIEICアレルギーを少しでも減らすことが大事である。

 試験終了、外は真っ暗だった。

 3.TOEICまつりが待ち遠しい

 夜は、恒例、もりてつ先生の「TOEIC反省会」の動画を見て、出題あるあるを堪能。

 17日後の結果発表での旧ツイッターまつりも楽しみである。

 テレビで「もりてつ反省会」を見て、しばしの家族団らん。

 受験生を抱える我が家では、かつてのようなTOEIC毛嫌い感はなく、少しばかり、興味ありげに「反省会動画ライブ」を見てくれた。

 TOEICはフェスである。

 本番まで入念な備え、本番の会場での「ファン」との集い、当日夜の「反省会ライブ」そして、結果発表での「ツイッターまつり」。

 こうした一連の作業は楽しいことである。

 これがほぼ毎月企画されていることは、トーイッカーにとってはこの上ない喜びでもある。しかし、私は、TOEICは、年1回(プレTOEICを合わせると2回)と決めている。

 明日からは、心を入れ替え、来年1月の英検準1級に向けて、しっかりとがんばりたいと思う。