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いかにして40歳からのやり直し英語にハマったのか?

英字新聞で英語を学ぼう・4

毎日読み続けるコツは「見出し」と「三パラ」

 「英字新聞を購読したいけれどなかなか続かなくて…」

 ということをよく耳にする。

 英字新聞を読みたい気持ちがあるのだけれど、毎日、届けられる新聞について、隅から隅まで全部読もうとして、結局、疲れてしまうのだ。

 英字新聞で英語を学ぼうとする人にとっては、まず「見出し」のみに注目すること。

 新聞は、見出しにすべてのエッセンスが詰まっている。だから、注目する見出しとレイアウトで、読む記事をピックアップすればいい。

 自分の関心のある記事がきっとあるはずだ。

 インターネットやSNSと違って、新聞というメディアの利点は、「ノイズ」があること。つまり、自分の予期しなかったところで、自分の関心のあることが飛び込んでくることにある。

 私なら、ビートルズを中心としたロック音楽、それに鉄道関係に興味がある。

 英字新聞では、音楽ネタ、さらに鉄道ネタも不意にある。

 音楽ネタならば、どこどこのアーティストがライブを行ったとか新譜をリリースしたとか…。鉄道ネタならば、新たな路線が開業するとか、ある区間の工事が完成したとか、ダイヤ改正で路線が廃止されるとか、ニュースが事足りない。そして、自分の趣味を新聞で読む。見出しと写真、レイアウトなどでおおよその内容の目途をつける。

 気になった記事だけを読むようにすること。

 今日一日、日本や世界で、どんな出来事があったのか、誰が何を言っているのか、見出しを追うだけで、世の中を俯瞰してみることができる。新聞ならではの題材だ。

 次のステップとして、気になる「見出し」に目を止まったら、記事は、最初の三パラグラフだけ読んでみよう。全部読もうとすると疲れてしまう。

 さる英字新聞記者さんから聞いた話では、新聞というのは、最初の三パラグラフにいいたいことを全部積めるように叩き込まれているらしい。

 新聞というのは、どんどん後ろから切られる宿命にあるという。大きなニュースが不意に飛び込んだら、これまでのニュースを末尾からどんどんカットされる。そして、最後、冒頭の三パラを残して、削除されることが多いという。

 この意味で、逆に、最初の三パラを読めば、ほとんどの記事内容を把握することができる。英文記事を全部読むのは大変だけれども、三パラグラフだけなら、なんとかなりそうだ。そうやって、どんどん読み飛ばせばいいのだという。

 つまり、英字紙を継続して読みつづけるコツは、

 ・見出しに注目し、気になった記事を選ぶ

 ・最初から三パラグラフを読むようにする

 このふたつが英字新聞をモノにする秘訣である。