うえけんのTOEIC劇場

いかにして40歳からのやり直し英語にハマったのか?

2021年度第3回英検準1級体験記

 合格の道は険しい

 この日曜日、英検準1級試験を受けた。

 TOEICと違い、英検は問題用紙を持ち帰ることができる。

 そこで、さっそく信頼のある動画サイトを元に自己採点。 

 リーディング正解率53%、リスニング正解率53%。

 6割以上取れていないと合格が難しいとされている英検準1級。

 またしても「不合格」が決まったわけである。

 1.合格祈願

 今回の英検準1級は気合いをいれた。

 ゲンを担ぐために成田山の「出世稲荷」に特別な祈願をした。

 少しでも「勝利」にあやかろうと、成田までの道のりは、1月限定、京成特急の「成田山開運号」に乗車、京成ファンにとっては、垂涎の的。途中駅からの「有料私鉄特急」に身銭を切って乗車する「意気込み」を「英検の神様」にわかってほしかった。

 さらに、前日の土曜日は、東京某所にあるホテルで12時間ステイして、ひたすら英検問題集をやるという「英検缶詰」を実施。万全の体制でいったので、またもや「敗北」という現実が受け入れられない。

 2.試験当日の過ごし方

 それはとも角として、まずは当日に過ごし方。

 会場は、前回(娘とのダブル受験)とは違い、交通アクセスも至便なところなので、公共交通機関を使って歩く。

 集合時間に来たものの、スマホによる「ヘルスチェック」の開示に手間取っていた。

 係員の男性が金切声えを上げて、行列の整理を行っていたが、この人の飛沫がなによりも心配になった。準1級と準2級の列を間違えるな、ということらしいのだが…。

 会場は、工業系の大学で、キレイな校舎だった。英検とえば、汚い高校が大半で、スリッパ持参が難儀であったが、今回は靴のまま受験できるので、スリッパを準備することがなかった。

 会場は、冷房完備でも、なぜか22度という寒さ。一応、ダウンジャケットは脱いで、シャツにベストを羽織るという恰好だったが、さすがに寒かった。

 受付時間後のトイレは禁止、とされていたが、ひとりの男性受験生が「お手洗いに行っていいですか?」と試験官に聞いていたので、OKがでると、私もついていって用を足す。ぞろぞろとトイレに行く人が後を絶たなかったことを見たら、みんな、我慢していたのだと思う。でも差し迫った「危機感」はなかったので、自ら試験官に「トイレに行きたい」と申し出る勇気がなかった。

 試験開始まで、単語帳を見るなどの「悪あがき」はやめて、今回は、ひたすら眠ることにした。本番で脳をマックスに活性させるため、あまり疲れさせない戦法だ。

 3.試験実況解説

 そして試験開始。

 まずは、語彙問題。

 第一問目に「愛国主義者」(Patriot)が出題、これは正解。NFLニューイングランド・パトリオッツで知っていた雑学単語、幸先の良いスタートだ。

 しかし、次の問題で”Impede”を選んだが撃沈。さらに、”Vocation”が仕事という意味であることも知らず、”Stratled”(驚かせる)など、知らない単語に戸惑う。

 アパートの話題で"Lease”を選んだので持ち直し、"Sluggish””Contemplating””Unamimously”と知っている単語がオンパレード、合格の二文字が頭にかすむ。

 しかし、その後、一進一退を繰り返したものの、熟語問題で、全滅。自己採点でも4問すべて不正解。とくに優しい”go by”を落としたのが痛い。20年間、バードウォッチんグを下出題に対して、なぜ”go by”の関連づけができずに”hold out”と失当してしまったのだろう…。

 また最後の”Fall back on”もわからず、四択で唯一知っていた”do away with”を選んで、無理くり日本語の意味で一文を把握した。豊かな創造力が逆にアダになるという典型例だった。

 続いて、穴埋め、読解問題。

 特に、読解問題では、出題テーマ「カルギュラ」と「マミーブラウン」がわからず。大抵、英検の場合、「地球環境」とか、一応、テーマを読めば、趣旨みたいなものがイメージできるのだが、今回はダメだった。特に、最後の「マミーブラウン」、ツイッター界でも話題になった「ミイラ問題」。これが難解だった。

 意味を理解しながら、ミイラにまつわる話を追っかけていった。ナポレオンが出てくるまでは、理解が出来たが、「穀物の肥料」と「鉄道エンジン」が出てきたので、完全に脳内ショート。なんで古代ミイラの話で、鉄道エンジンの話題がでてくるのか?完全に脳内崩壊が起こった…。ここで、敗北が決まった。ついぞ、全編の解読は不可能になり、あとは、選択肢で類推する方法に代えた。

 そんな態度では、正解率が高くなるわけではなく、4問中2問を落とす。

 語彙56%、空所50%、読解50%、締めてリーディングは53%。

 苦手とするリーディングで50%台は痛い。特に今回は、語彙が比較的やさしめのサービス問題が随所に見られたものの、熟語問題の全滅が痛かった。

 さらに、「ミイラ問題」(古代ミイラの話に鉄道エンジンの話題が出てきたショック)が、尾を引き、比較的得意とするリスニング問題にも影響が出た。

 リーディングが5割でも、リスニングが9割を獲れれば、まだ「逆転勝利」の望みはあった。しかし、リスニングも、会話(Part1)50%、説明(Part2)50%、イメージ(Part3)が66%と、こちらも振るわず。特に、Part3では、過去問題ではほぼ満点だったものの、2問も落とすという屈辱…。会話で7割が欲しいところである。

 4.まとめ(2022年の決意)

 ミイラショックが響き、気持ちの切り替えが出来なかった…。

 さて、不合格が決まったことだし、今後、どうするかである。

 TOEICに再転向するか?

 それとも英検をリベンジするべきか?

 目標は、TOEIC800点、英検準1級。

 2022年は、英検準1級に主軸に据える。

 箸休めにTOEICを受ける戦法で行こう。

 「二刀流」の花を咲かせたい。 

 「二兎追うものは1羽も得ず」

 そんなことにならなきゃいいけれど…