何人もワタシの英語能力を盗むことはできない
教育に時間と金を費やすことは、浪費ではなく投資である。
そして、社会人にとって、英語を学習することが、とてつもなくリターンの良い投資であると考えている。
経済評論家の勝間和代さんによれば、「英語ができるとできないとでは、収入が、1.5倍差がつく」とのこと。そして、具体的に「英語ができる」という客観指標として、TOEICで、最低でも730点、できれば860点を挙げている。
これは、とても説得力のある数字である。
私も、48歳になって、TOEIC730点を超えた。収入が1.5倍に純増したわけではない。
けれども、英語ができるようになると(TOEIC730点以上のレベルになると)、英語で書かれた書類なり情報なりを、いちいち辞書を引かなくても、なんとなく概略がわかってくる。これが、とてもストレスフリーになる。これだけでも、収入に直結はしないものの、精神的にもクリアになり、仕事の処理能力が増強されたという実感が沸く。
さらに、英語ができるようになると、同僚や上司、関係者から「信頼感」を勝ち取ることができる。
たとえば、英語を話す外国人からの電話の対応を代わってあげたりとか、簡単なビジネス文書の翻訳や通訳をしてあげたりすることで、相手にとって恩義を感じてもらう。
これは、自分にとっても、その人への「貸し」を作ることができるし、自分がピンチになったとき、そういう人がチカラになってくれる。
さらに英語は、仕事のみならず、海外旅行、スポーツ観戦、洋楽ロック、洋画など、趣味の領域も広がる。
ある意味で、非常にうま味のあるスキルである。
だからこそ、社会人には、英語学習に投資することをおすすめする。
ここでいう「投資」とは、英語学習に「時間とお金」を使うことを意味する。
この投資は、今まで述べてきた通り、収入が増えたり、ストレスから解放されたり、周囲の人たちから信頼されたり、と直接的なリターンがとてつもなく大きい。
そして、何より、いったん身についた英語のスキルは、決して盗まれることのない財産である。
お金などの、いわゆる一般的な意味での財産は、盗まれたら終わりである。特に、その手のプロに目をつけられたら、ひとたまりもない。
しかし、自分の脳みそに組み込まれた英語能力は、窃盗団といえども、どんな手を使っても奪いようがないのである。
問題は、そうした英語能力の「時価額」を、客観的にどう測定するかである。
ワタシがTOEICテストにこだわる理由のひとつがここにある。
なぜなら、こうした資格試験が、自分の能力のマイルストーンになるからである。