うえけんのTOEIC劇場

いかにして40歳からのやり直し英語にハマったのか?

一目置かれる英語使いになろう

英語ができるメリットは周囲からの尊敬のまなざし

 英語学習者にとって必要なことは、勉強のモチベーションを保つこと。

 それは、英語ができるようになると、具体的にどんなメリットがあるかをイメージすることである。

 私が、やり直し英語を決意したきっかけのひとつを紹介しよう。

 入社して10年目、貿易関係の仕事をしていたとはいえ、英語とはほとんど無縁な仕事についてきた。そこへ、新人のマスオカさん(仮名)が採用された。

 マスオカさんのウリは、英語ができること。当時、新人であるにもかかわらず、TOEICのスコアが900点くらいあったという触れ込みであった。

 ただ、私は彼女に懐疑的な気持ちを持っていた。

 どんなにTOEICのスコアができても、所詮、社会人1年生。10年選手の私が経験で、そんな彼女に負けるわけがない、とタカをくくっていた。

 お得意さんとの打ち合わせの際、先方が、分厚い英語で書かれた書類を提出してきた。恥ずかしながら、自分は、その書類はなんて書いてあるのかわからなかった。 

 日本語に翻訳したものを発注しているが、作業に手間取り、2週間かかるというのだ。

 その時、私のカバン持ちとして同席していた、マスオカさんが、書類をパラパラと見るなり、私たちが、どこの部分が必要であるとか、そもそも、この書類がどういう意図で書かれているのか、その概略を語りだした。

 「さすがは、〇〇さんですね。英語ができるのでとても助かります」 

 そういって、先方が、我々、いや、マスオカさんに尊敬のまなざしを向けていた。

 この時、私はくやしかった。まだ入社して間もないひよっこに完敗した瞬間だった。

 このまま逃げていいものか。私は自問自答した。

 そして、ひとつの答えが浮かんだ。

 それは、今からでも遅くない。自分も英語を勉強しよう、と決意したことである。

 英語ができると武器になる。

 とりあえず、会社での実績や経験がなくても、英語ができることによって、十分な戦力になるのだ。

 英語能力というのは、どんな部署でも、そしてどこへ行っても、利用価値のあるポータブル・スキルである。

 もちろん英語ができるからといって、すべて他の仕事ができるというわけではない。

 社会人として基本的なマナーとか、振る舞いとか、学ぶべきことは山ほどある。 

 ただ、英語ができる人というのは、とても重宝するのも事実だ。

 これは、パソコンが強い人に言えることだ。

 英語かパソコン、どちからができれば、どんな組織にいても、役立つことのできる。

 誰かの役に立つということは、回りまわって自分自身の有利になるのだ。

 英語ができる人は、周りから尊敬のまなざしを受けることになる。

 だから、社会人になっても、英語を勉強し続けることをおすすめしたい。