英語の勉強を趣味にしてしまおう
好きこそモノの上手なり
どんなにがんばったところで、やはり好きではなくては、時間もお金も情熱も注ぎこめない。
特に中高年のやり直し英語にとっては、勉強を趣味としてとらえるアプローチが必要ではないのだろうか。
英語の勉強自体の行為を、「趣味」にしてしまうというが私の提案である。
・洋楽、洋画、洋書を愉しむ
・英字新聞でニュースや話題を俯瞰する
・TOEICや英検にチャレンジする
以上の3点をキーワードとして、英語勉強の趣味的アプローチを紹介してきたい。
まずは、「洋楽、洋画、洋書を愉しむ」について。
これは、言わずもがな、英語の勉強にとって、息抜きとして、そして、箸休めとしての定番である。
とかく、勉強と趣味を切り離して整理されることが多いが、私は、どこまでが勉強で、どこまで趣味かの領域をあいまいにしておいた方がいい。
洋楽を聞く(できたらカラオケなどにも挑戦してもらいたい)
洋画を見る(もちろん吹替ではなく日本語字幕で)
洋書を読む(読解度がレベル別に分かれている、ラダーシリーズがおすすめ)
こうした趣味の領域で、英語に関わってくると、とかく「ムダな時間を過ごした」という後悔の念がなく、むしろ「立派に英語の勉強の一環として取り組んだ」として前向きにとらえて、自己肯定感を持とう。
次に「英字新聞」について。
ジャパン・ニュースやジャパン・タイムズといった、日本の新聞社が作った、日刊英字新聞が、お勧めである。
ニュースや話題など、日本の「今」を俯瞰して読める。全部読もうとしないで、見出しや写真などを手掛かりに、気になった記事を読んでみよう。
社会人であれば、一日の新聞のうち、どこか自分の「ひっかかり」ある記事が掲載されているはずである。
ファイナンシャル・タイムズやウォールストリートジャーナルといった、海外の新聞社が発行している英字新聞では、初中級者には敷居が高い。また、話題も日本人になじみのあるものとは言えず、値段が高い割には、挫折する可能性も高い。
かといって、「ウィークリー朝日」や「ジャパン・タイムズ・アルファ」といった、週刊英和紙ならどうかということであるが、なんだか、この手の新聞は、英語学習者そのものに標準を定めた紙面づくりとしているため、個人的な見解では、「趣味的アプローチ」として大切な、「息抜き」にならないような気がするのである。
また、一週間に出来事をまとめられたとしても、ニュースに「鮮度」がないと感じる。やはり、毎日、目を通せる日刊紙に軍配が上がると考えている。
最後に「TOIECや英検にチャレンジする」ことについて。
これは、英語の資格試験そのものを「趣味」にしてしまおうということ。
ロールプレイゲームの感覚で、スコアアップを楽しんでみよう。
TOEICならスコア、英検なら級のアップを目標として、過去問題や参考書で毎日の試験対策、そして、わくわくしながら、「試験日」に臨んでみよう。
試験の結果、レベルが少しでも上がれば、こんなに嬉しいことはない。
その時は、自分にたっぷりとご褒美を与えてみよう。
そんなわけで、まとめると、英語学習の趣味的アプローチとしては、
・洋楽、洋画、洋書を愉しみ、自己肯定感を上げる
・英字新聞でニュースや話題を拾って、見識を広める
・TOEICや英検にチャレンジしてゲーム感覚でレベルアップを目指す
ということをおススメしたい。