40代、50代から始めても遅くはない
人生100年の時代。
40代、50代の中高年の方には、TOEICの勉強をおススメしたい。
転職も難しい世代、記憶力も衰えてくる。
仕事でも責任にある役職について、とても自分の英語力を磨くどころではない。
そう考えている方も多いと思う。
「今更、TOEICのスコアにこだわったところで、一体、何のためになるんだ」
耳が痛いコメントをいただく。
しかし、あえて私は、中高年こそTOEICにチャレンジしてほしいと思っている。
1.脳トレとしての英語
まず、TOEICのテストは、脳を活性化するトレーニングに最適である。
特に、PART7の長文読解、後半のマルチパッセージなどは、答えの根拠がピタッと見つけられると気持ちいい。
なにか頭の中の神経回路がリフレッシュされるような感覚になる。
ロールプレイゲームのひとつとして、TOEICスコアにこだわってみるのも一考。
自分の英語力がビビットに数値化されるTOEICは、スコアに一喜一憂できる。
そして、攻略本(参考書や問題集のこと)が豊富に市販されている。
あれこれと試して、自分なりの対策を立ててみるのも楽しい。
2.情報発信と仕事以外のつながり
TOEICに挑戦したら、学習した内容をブログやSNSに発信してみよう。
私も40歳を過ぎてからTOEICに再チャレンジしたのだが、20代や30代では挫折したものの、どうにか40代に勉強習慣の軌道に乗り出した。
その工夫のひとつとして、ブログやSNSのツールの利用にある。
自分のやったことを、ブログやツイッターで発信してみる。
「いいね!」やコメントなどをいただくととても励みになる。
TOEIC勉強は得てして孤独になりがちだが、逆もまた誠なり。
今では、TOEICの勉強のおかげで、会社内外での人のつながりが生まれている。
3.キャリアアップとしてのTOEIC
中高年からTOEICを頑張ったところで、キャリアアップとして遅い、という厳しい意見を耳にすることがある。
しかし、私の経験上、そんなことではない。
年齢は関係ない。見ている人は見てくれているのである。
私も、40歳でTOEIC430点でスタートしたやり直し学習も、48歳で730点に達した。
その結果を受けて、英語を使う部署への配属に抜擢された。
もちろん730点なんて、英語上級者からみればまだヒヨッ子である。
800点、900点台のスコアの人もザラにいる。
けれども彼らにしてみたら、40歳過ぎのオジサンが、毎朝勉強して、スコアの結果を出してくるということは、若い世代に対して良い刺激を与えている。
結果として、組織を活性化することに一役買っている面もある。
特にコロナ禍になり、私も若い職員から、「英語の勉強法」や「TOEIC対策」に質問を受けることが多くなった。
それもこれも、40歳でTOEICを主軸に据えた、やり直し英語勉強を決意したからに他ならない。
4.自己肯定感が生まれる
最後に、中高年になってから英語の勉強をすることで、自己肯定感が生まれた。
・50歳近くにもなって、TOEIC730点取ったからって何の意味があるのか?
・50歳近くになってから、TOEIC730点取れたオレって凄くない?
この二つの捉え方は、全然、異なるのである。
とくに、TOEICは、やればやるだけ、結果が付いてくる。
(少なくても700点台くらいまでは…)
だから、英語を勉強することで、結果につながり、得てして、前向きになれるという好循環につながるのである。
5.最後に…
40代、50代は、まだまだ老け込む年齢ではない。
英語は若いうちにはじめておけばよかった後悔するよりも、今からでもやってやろうという気迫が必要ではないのだろうか。
ミドルエイジこそ、TOEICにチャレンジして充実した人生後半戦を送りたい。