TOEICは人生後半戦の逆転ホームラン
シニア世代のやり直し勉強に熱い視線が注がれている。
外国語、歴史、パソコンというのがなかでも人気らしい。
これからの時代、なんとっていも避けられないのが英語である。
英語ができるようになれば、仕事も趣味も広がりを持てることができる。
趣味の英会話ならとも角、40歳を過ぎて今さらTOEICなんて…
そう考える人も多いと思う。
しかし、40歳を過ぎてからこそ、TOEICの勉強をする意義がある。
・悔しい思いを晴らせ
・子供の手本になれ
・複眼的思考をもて
私は、40代から本格的にTOEICの勉強を始めた。
そして、50代の今になって、40代で学習の習慣が身に付いてよかったと思う。
1.悔しい思いを晴らせ
40代であれば、英語に関して、悔しい思い出はあることだろう。
私の場合、まず、20代で、英検2級対策社内選抜に落ちたこと。
落ちたことも悔しかったけれども、ひとつ上の先輩に「あの選考試験は落ちちゃダメだよ」と説教を食らったことが一番悔しかった。
いつか、この先輩にぎゃふんといわせてやろうと持っていた。
また、30代になっていても、英語ができることによってチヤホヤされる後輩を見てきて、なんとも複雑な気持ちになった。
40代は、そういう悔しさや恨み辛みを晴らす最後のチャンスである。
悔しさをバネにして、英語の勉強をしてみよう。
TOEICの良いところは、数値によって英語力がシビアに判定することである。
ギャフンと言わせたい人間には、その人間のスコアを上回るしかない。
2.子供の手本になれ
自分が英語で苦労したから、子供の英語教育にご熱心な親御さんがある。
別にそれはそれで否定しない。
でも、なぜ、自分の夢を子供に託すのではなく、自分でどうにかしようとは考えないのだろうか。
自分ができもしないことを、子供にさせるのは、いかがなものか。
これは、会社でも言えることである。
これからはグローバルな時代だとかって、しきりに若手に英語を奮起させる人がいる。もしも、これからは英語が必要不可欠であるのならば、それを部下に押し付けるのではなく、自分でなんとかしようかと考えないものだろうか。
子供は親の背中をみて育つ。
こんなオジサンが英語をがんばっているだから、俺たちも負けられない。
そう思ってくれる後輩がいてくれたらよいと思う。
ちょっとした刺激を与える存在になれば嬉しい。
3.複眼的思考を持て
英語に限らず、外国語を学ぶということは、複眼的な思考を持つことにある。
あまりグローバルスタンダートという言葉は使いたくないが、中高年世代は、やはり、世界の潮流を意識しておいた方が良い。
時代は常に変わっている。
英語を学ぶことによって、ビビットな世界情勢にアクセスすることが可能となる。
40歳を過ぎると、とかく保身に走りがちになる。
そんななか、英語にチャレンジする精神は、若さを保つ秘訣のひとつである。
いくら勉強が良いことだといっても、がむしゃらにやるよりは資格試験で、自分の実力を定期的にチェックした方が良い。
ビジネスマンであれば、TOEICの活用が有益である。
教材や学習機会も豊富にあり、何より自分のレベルに合わせた身の丈にあった学習計画を立てられることができる。
英語の資格試験の中ではメジャーであり、かつ、受験料もお手頃である。
また、テスト対策をやることで、脳のトレーニングもなり、シニア世代にはうってつけの勉強である。
4.最後に…
以上のように、40歳を過ぎたらTOEICに距離を置くのではなく、むしろ40歳を過ぎたからこそTOEICに挑戦してもらいたい。
実際、試験会場に行けば、大勢の若者に交じって、シニア世代の受験生がいる。
こういう人を見ていると、とても励みになる。
恥ずかしいことはない。
失うものは何もない。
あとはチャレンジあるのみ。
シニア世代のTOEICの挑戦を応援したい。