うえけんのTOEIC劇場

いかにして40歳からのやり直し英語にハマったのか?

TOEIC対策に日本語を介在すべきか?

 英語を英語のママ理解できない

「英語は日本語に訳そうとせず、英語のまま理解することが大切」 

 TOEICの勉強をしていると、対策本などにこう書いている。

 日本人として生まれてきて、日本語を母国語とする私にはそれができない。

 もちろん英語を母国語とする人たちにとっては、いちいち他の言語に翻訳して理解しているわけではない。英語を「日本語を介して」理解しようすれば、その分、手間がかかるし、とかく、時間に制約があるTOEICには不向きであるといえる。

 1.TOEIC脳を悩ます日本語問題

 日本語を介在すべきか否か?

 私は、TOEICにチャレンジしてからずっとこのことが引っ掛かっている。

 リスニング問題でも、たとえば、WhenとWhereの違いであっても、やはり、日本語できちんと「いつ?」とか「どこで?」というワードを思い浮かべないと、解答ミスをしたり、文脈を見失ったりする。

 また、「英語は日本語に訳さず英語のまま理解せよ」なんていっている本に限って、リーディングパートでは、日本語訳を掲載している。それって「矛盾」ではないのか、と思ったりもする。

 2.長文読解には母語が不可欠?

 また、長文読解のコツとして、日本語で組み立てるのではなく、頭から「英文のかたまり」で理解するようにすすめている学習本が多い。

 「彼は買った/50%割引のクーポンで/上司をプレゼントするために」

 という日本語では不自然であるものの、別に英語を英語として理解しているわけではない。英語を「日本語のかたまり」として、英語順に認識している。 

  日本語に翻訳するのではなく、共通イメージを持つことが大切だという。

 でも、単語や文脈をイメージ化するのにも、やはり母国語である「日本語」を介在しないと、頭の中に画像が浮かんでこないのである。

 このあたりが、TOEIC800点を超えられず、700点台をウロチョロしている原因にあるのかもしれない。

 「英語を英語として理解する」というのがどうにも苦手である。

 3.まとめ(日本人だから仕方ない)

 これは、私だけではないはず。

 私の会社でも、TOEICの研修があった。

 当初は、日本語がわからない外国人を講師として雇っていた。

 しかし、日本語がわからないのでは、研修生から「不評」であったため、いつのまにかに、日本人のTOEICトレーナーに変わってしまった。

 日本語が理解できない先生を、研修生は「良し」としなかった。

 ここに、日本人が英語を消化していくためのヒントが隠されている。

 「英語は日本語に訳すことなく、英語のママ理解しなさない」

 そんなアドバイスを、どうして「日本語」で言うのだろう?

 悲しいかな日本人である私は、「日本語」を超えられないのである。