英語を趣味といえるために
英語の上達方法としておすすめなのは、英語を趣味にしてしまうことである。
趣味は人生のスパイスである。
趣味が充実すれば人生は豊かになれる。
私の会社では、毎年、1月になると、キャリア希望調査が行われる。
その際、所定の様式にいくつか書き込む項目があり、その中に、「趣味」を書く欄がある。ここに英語学習者は「英語」を趣味としてみよう。
確かに、「英語が趣味」であると理にかなっている。本来であれば、「仕事」の必要性に迫られて英語を勉強することになる。
しかし、考え方を変えて、英語の勉強を「趣味」としてとらえてはいかかだろうか。
仕事と趣味は切り離すべきか、それとも仕事と趣味をひとまとめにするか。
考え方は人それぞれ。そもそも、趣味が息抜きなので、仕事と趣味をあいまいにしてしまうと、ストレス解消にならない、という方もいる。
でも、本当にそうだろうか。
人生は一度しかない。時間は限られている。そして、英語を勉強する場合、その学習時間をいかに捻出するかにかかっている。
一日の大半を過ごす「仕事」の中に、「趣味の領域」を織り交ぜてはどうだろうか。
仕事の中に趣味的要素を見出し、仕事を通して趣味をも充実させる。
たとえば、英語を使う職場に配属されたとしよう。
外国人と英語を使ってコミュニケーションを図る場合、もちろん、仕事のことは大事だが、まずは人間同士、打ち解けるとしては、差し障りのない話題、たとえば、スポーツとか音楽とか、そんなことをテーマに英語で会話をしたらどうだろうか。
ある意味、仕事ともいえるし、趣味ともいえる。
英字新聞を読んで、国際面、経済面、社会面、スポーツ面に目を通し、外国人パートナーとふさわしい話題を提供する。
仕事を通じて英語を使うことができたら、わざわざ英会話教室に通うこともない。
さらに、英語を趣味とするためには、やはり、なんらかの能力の指標とか客観的な評価・能力数値が必要となってくる。だから、趣味の世界として、TOEICや英検を受けることをすすめる。
英語学習は、仕事と趣味の両輪として絶好なジャンルである。
ましてや、仕事と趣味の集大成として、または、自分のスキルアップの指標として、TOEICを受けてみよう。
ゴルフ愛好者がスコアアップを望むように、TOEICのスコアにこだわる、英語愛好者になろう。
努力は決して裏切らない。確かに、英語学習の上達は一長一短あり、成果を期待し過ぎるあまり焦ることもあるだろう。
そんなときこそ、「種をまかなければ、花は咲かない」ということを肝に銘じて、英語を趣味といえるように夢中になって勉強をやってみよう。