うえけんのTOEIC劇場

いかにして40歳からのやり直し英語にハマったのか?

英字新聞でTOEIC700

 英語学習にとって英字新聞は味方です

 社会人のやり直し英語にとって、英字新聞ほど有益な教材は無い。

 TOEIC700点以上を目指すのであれば、ぜひ、英字新聞を活用して欲しい。

 残念なことに、

 「英字新聞は、TOEICの勉強に百害あって一利無し」とか、

 「英字新聞を読む暇があったら、TOEICに特化した勉強をしろ」

 という意見も良く耳にする。

 しかし、社会人、特に中高年のやり直し英語学習者にとっては、英字新聞を活用した勉強を自分なりに見つけて、毎日の英語学習の習慣化、継続化を確立してもらいたい。

 英字新聞は難しすぎてTOEICに不向きという誤解

 まず、英字新聞は難しすぎて、TOEIC勉強には何の足しにはならない、という誤解について私見を述べてみよう。

 日本に手に入る英字新聞は、

 「海外の新聞」

 「日本の新聞社が作る英字新聞」

 のふたつに大別できる。

 「ウォール・ストリート・ジャーナル」とか「ファイナンシャル・タイムズ」が前者で、「ジャパン・ニュース」と「ジャパン・タイムズ」が後者。

 英字新聞が(日本人の我々にとって)難しいというのは、前者、つまり、海外で作られる英語の新聞を読んでいるからそう感じるのである。

 日本の新聞社による英字新聞は、日本で取り上げるニュースや話題を英語で掲載されているので、そもそも記事の内容がおおよそ見当がつき、記事が読みやすいという利点がある。

 個人的には、日本語の「読売新聞」で、日本語本来の記事が後追いできる「ジャパン・ニュース」をおすすめしたい。

 特に、同紙の社説は、英日表記されているので、これを音読するだけでも、毎日、配達される新聞の「モト」を取ったものと自分に言い聞かせる。

 英字新聞はTOEICとは関係ないという誤解

 TOEICのトレーニングでは、特にPart7の長文読解に際しては、英語に親しむべく、精読、多読が必要不可欠である。

 そんな練習のためにも、毎朝、自宅に届けられる英字新聞は、うってつけの練習教材である。

 社説でも、一面記事でも、スポーツでもいい。ひとつの記事をピックアップして、最初から最後まで読み切るクセをつけてみよう。

 TOEICのPart7では、新聞記事の形式の出題も多く出されている。限られた時間の中で、辞書を使わず、新聞記事を読み切ることは、練習として最適である。

 私は、英字新聞を勉強に取り入れたことで、多くの英文が出されるPart7の圧倒的な物量にも、物怖じしなくなった。もちろん、700点を超えたとは言え、まだまだ、高得点者とは言えない。

 それでも、英字新聞を購読するようになってからは、制限時間内に最後まで、読み切ることができるようになった。

 精読、多読の一考として、英字新聞を活用してみてはいかがであろうか。

 何のために英語を勉強しているのか

 それでもなお、英字新聞を使ってのTOEIC学習に否定的な考えを持つ方に、これだけはいいたい。

 では、一体、なんのために、TOEICの勉強をしているのか、ということを。

 就職、収入アップ、英語能力のチェック、さらには海外赴任への登竜門として。

 TOEICを受験する理由は、人それぞれであろう。

 新聞を読み、世の中を知ることは、社会人にとっての「たしなみ」である。

 だから、新聞は、空気や水や食料のようなもので、ビジネスマンにとっては、必要不可欠なツールであると考えている。

 その新聞を、英語で読めるようになったら、なんて素晴らしいことだと思う。

 新聞に限らず、ネットでもそうだが、英文で書かれた情報を、辞書無しで読めることになれば、こんなに素晴らしいことはない。

 「英字新聞を読むことは、TOEICの勉強する者にとって無駄な時間だ」

 というのは、私にとっては、その意味が良くわからない。

 英字新聞を読むことは、洋書や洋画、洋画を愉しむことと同じように、英語を継続する上でのまたとないモチベーションになる。

 ただし、英字新聞は、TOEIC出題傾向に直結しているので、これを利用しない手はないと思うのだ。

 もちろん、TOEICの受験のために、英字新聞をわざわざ購読するのは、いかがなものかと思うところがある。

 けれども、それくらいの「意気込み」は必要なのではないだろうか。

 なぜなら、英語の勉強とは一生続くものであるから…。