ジャパン・ニュースをすすめる理由
英字新聞で英語を学ぶえには、日本の新聞社が発行する新聞が良い。
英語中級者(TOEIC600点~730点を目指す人)にとっては、やはり、日本で起こるニュースを中心に紙面づくりをしている英字新聞が良い。
ファイナンシャル・タイムズや、ウォールストリートジャーナルでは、読者が英語ネイティブの対象である使われている言葉が難しすぎて、中級者には敷居が高い。
それに比べて、日本の新聞社の英語は、グローバル・スタンダードで、比喩やスラングを極力抑え、シンプルな英語で記事が書かれている。
具体的には、ジャパン・タイムズとジャパン・ニュース(旧デイリー読売)の二択である。在邦外国人の方は、ジャパン・タイムズを選択する人が多いようだ。
私も、どちらの英字新聞も購読したことがあるが、ジャパン・ニュースの方が、ジャパン・タイムズに比べて、やや易しい英語を使っていると感じられた。
両紙の対象者の区別は、タイムズが「日本にいる外国人向け」であるのに対して、ニュースの方は「英語を学習する日本人」を対象としている。
もちろん、私は、英語の上達を望む、日本人英語学習者なので、ジャパン・ニュースの方をおすすめしたい。
具体的には、ジャパン・タイムズよりもジャパン・ニュースがイチ押しである。
ひとつに、ニュースを深堀りしようとする場合、ジャパン・ニュースでは、日本語の「読売新聞」でニュース原典に触れることができる。
かつては、朝日新聞の英字新聞版として「ヘラルド朝日」があったが、現在では、日本の主要紙で、日刊の英字新聞を発行しているのは、読売系(ジャパン・ニュース)だけである。
私も、気になるニュースのスクラップは、日本語の読売と英語のジャパン・ニュースを二つスクラップ記事として保管して、両者を読み比べて、言葉の使い方を整理することに利用した。
ジャパン・ニュースをすすめる二つ目の理由は、ニュース解説のチャートが、ジャパン・タイムズに比べて、多く使われていることである。
とくに、ビジネスの場合、日本語の報告書を英文で解説する際、いちいち文書ですべてを翻訳しては、時間もかかり、理解も用意ではない。
そんなとき、概要をチャート化していれば、日本人にも外国人にも、理解がしやすい。(当然、文書で日英文書を準備するより、チャート図なら、一目瞭然である。
事案を図式化しているチャート・レイアウトは、ジャパン・タイムズに比べて、ジャパン・ニュースに軍配が上がる。
三番目の理由としては、ジャパン・ニュースは、社説が日英両面併記となっている点である。英字新聞は読み続けるのが大変であるが、新聞のキモである、社説については、紙面を折り曲げて、英語と日本語をリバーシブルに対比できる。これは、とても便利かつ学習効果もよい。
はじめに、英語でさっと社説音読(速読)、次に日本語社説を黙読、その次に再び英語で、今度はじっくり意味を理解しながら精読を行う。
社説をしゃぶりついて読むことで、毎日の購読料のモトを取っている。
ジャパン・タイムズはの社説はリアルタイムでは英語オンリーなので、どこまで理解できているか、難しい面がある。
ジャパン・ニュースをおすすめする理由をまとめると、
1.読売新聞(日本語)でニュースの深堀りができる
2.チャートを多用して理解しやすい
3.社説が英日併記されている
以上である。
英字新聞で英語を学ぶ中級学習者には、ジャパン・ニュースが「一択」である。