うえけんのTOEIC劇場

いかにして40歳からのやり直し英語にハマったのか?

やじうま英字新聞

ジャパンニュース(紙版)一択

 英字新聞を英語学習に取り入れようと目論む人が多い。

 なにより英字新聞は洗練されている。

 スタバで勉強中、チラリ英字紙に注目。

 気取った自分がそこにいる…。

 とかく勉強は地道であるが、こうしたオシャレ要素も学習継続には不可欠。

 TOEIC対策では英字新聞は「時間のムダ」という声を耳にするが、私はそうは思わない。

 学習に英字新聞を取り入れるには、語学レベルによってアプローチが異なる。

 私自身、TOEIC730点、英検2級保持の「中級者」を自負している。

 現在、TOEIC800点、英検準1級に向けて、勉強中の身である。

 そもそも(日本語の)新聞を読むことは好きである。

 現在も日刊英字紙の他、経済紙、職場での地方紙、さらに、コンビニで一般紙を買うこともたまにある。

 そんな新聞好きの英語中級者が上級者へ目指すための英字新聞は何がいいか?

 結論からいえば、読売系の「ジャパン・ニュース」一択である。 

 しかも電子版ではなくテキスト(紙)版。

 さらに定期購読サービスを利用している。

 以下、なぜ「ジャパン・ニュースがおすすめなのか」を深堀りしていく。

 1.日刊紙か週刊紙か?

 英語学習者にとって、「ジャパン・タイムズ・アルファ」や「朝日ウィークリー」といった、週刊英和新聞が人気のようである。

 日刊紙を毎日読みこなすのは大変だし、そもそも敷居が高い。

 そこで、「英字新聞の気分」を味わいたい。そんなユーザーのニッチ市場から生まれたのが、英和ハイブリッドの「週刊紙」である。

 週刊紙は新聞ではないと思っている。

 別に「軽減税率対象外」(週2回以上発行)だからではない。

 なんというか新聞報道の「キモ」は、ニュースの鮮度にある。

 とれたてピチピチの記事を毎日お届け。

 これこそ新聞の存在理由ではないか?

 一週間のニュースをまとめている「週刊紙」は、もはや新聞とは呼べまい。

 また、英字新聞は、毎日、読むことに意味がある。

 一週間に一度しか発行されない「週刊紙」は、いつでも読めると思いきや、習慣化ができずらい。結局、日刊紙以上に読まなくなるのがオチである。

 日刊紙の場合、毎朝、だいたい読む時間がルーティン化されてる。

 (私の場合、7時前、英字紙、経済紙をひととおり読み、その後、英字紙の社説の音読をすることを常としている)

 英語学習者であればなおのこと、「英語学習者向け」とされる週刊紙には手を出さず、あえて日刊紙に挑戦してもらいたい。

 2.電子版か紙版か?

 最近、新聞のことを、いちいち「紙の新聞」と言わなくてはならない。

 電子版の台頭が背景にある。

 英字新聞に限らず、電子版は手を出さないほうがいいというのが私の考えである。

 私も、2カ月間だけ、紙媒体を辞め、電子版に切り替えたことがある。

 (増え続ける古紙の山に、カミさんの逆鱗に触れたから…)

 電子版であれば、古紙の山積みがない。

 また、予めキーワードを登録しておけば、「赤線囲み」で知らせてくれる。

 最初こそ、狂喜していた。

 タブレット端末の使い道として、電子新聞こそ本領発揮と思った。

 しかし、再び「紙の新聞」に戻った。

 なにより、全体を俯瞰して読めるのが、紙媒体が優れている。

 新聞とは折りたたむことができるメディアである。

 折る事が出来て、持ち運びにも便利。

 さらに鉛筆やマーカーで線引き可能。

 ハサミで切り取り、スクラップとして保管もできる。

 こうしたカスタマイズは、電子版のそれよりも優れている。

 タブレットスマホでちまちまと読んでは、そうはいかない。

 紙の新聞が毎朝届けられるから、読まなきゃいけないという義務感が生まれる。

 ネット配信させる電子版では、「いつでも読める」という感覚が学習の仇になる。

 「今は、デジタル化が常識、紙の新聞は時代遅れ」

 そう思う輩は、いちど競馬場に足を運んだらいい。

 電子新聞で競馬予想をしているヤツはひとりもいない。

 やはり競馬場には競馬新聞、耳にペン、手に丸めて、ひいきの馬を叱咤激励。

 英字新聞も「学習戦略ツールのひとつ」と考えるのなら、競馬場での光景は大いに示唆的である。

 3.日本紙か海外紙か?

 英字新聞を大別すると、ジャパン・ニュース(JN)やジャパン・タイムズ(JT)といった日本の新聞社が作成している「日本紙」と、フィナンシャル・タイムズ(FT)やウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に大別できる。

 カタチから入る英字新聞、FTやWSJといった海外紙のほうが、シャレ・オツ。

 しかし背に腹は代えられない。

 概して、海外紙は料金が高い。

 さらに、ニュースの素材が海外向けなので、なんというか、ニュース自体になじみがない。もちろん国際情勢や世界の金融状況など、ビビットに入手しておく必要がある。

それでも、世界のニュースは、JNやJTの国際面で十分であると思う。

 著名なTOIEC学習指南者が、「800点以上を目指す人は、日本の新聞社が発行する英字新聞ではダメだ」みたいなことを言っているが、私はそうは思わない。

 日本紙でも「ビジネス面」などは読みごたえもあるし、資格対策にもなる。

 さらに残念なことに、WSJは、日本での紙媒体の発行は中止してしまった。

 FTについても、見本紙を4カ月以上前に発行した新聞を送ってくるなど、「新聞は鮮度が命」と考える私には、同社の「価値観」にズレがあるのも事実。

 JNとJTならどちらでも良いと思う。

 私の場合、購読料が安く、社説に日本語も併記している、日経新聞と同じ販売店であるなどの理由から、JNを推している。

 4.まとめ(英字新聞を読もう)

 そんなわけで、上級を目指す英語学習者の私にとって、英字新聞は、勉強必須アイテムのひとつある。

 毎朝、紙で配達されるジャパンニュースを、ペロッとめくって世の中の動きを知る瞬間が好きだ。

 見出しを鉛筆でチェック、固有名詞や数字、気になる用語にはアンダーライン。

 さらに社説の音読に挑戦する。

 これだけでも、割高とされる英字新聞のモトはとれていると思う。

 いかに日常の中に英字新聞を読む習慣を組み入ることができるか?

 ぜひ英字新聞に手を伸ばしてみよう!