うえけんのTOEIC劇場

いかにして40歳からのやり直し英語にハマったのか?

英字新聞で朝から元気!

 朝勉・朝活のお供に…

 英字新聞は、朝勉・朝活にとって、最高のツールである。

 なにしろ毎朝、廉価で自宅に届けられる。

 パジャマ姿で玄関扉を開ければ、嫌でも配達してくれる。

 暑い日も、雨の日も、雪の日も…。

 コンビニや駅のキヨスクで英字新聞を買うのもいいが、朝の「習慣化」といえば、自宅の宅配サービスである。

 なにしろ、買いに行くめんどくささがない。

 毎朝のことなので、その日のウチに簡潔できる。

1.ジャパン・ニュースのススメ

 英語の初中級者にとっては、読売新聞社が発行する「ジャパン・ニュース」をイチ押ししたい。初中級クラスの学習教材として、週刊紙の「ジャパン・タイムズ・アルファ」をススめる記事が多い。

 しかし、私は、朝の習慣化こそ、英語上達の第一歩と考えるため、週一回発行の「週刊紙」ではなく、毎朝届けられる「日刊紙」に軍配を上げたい。

 どんなに朝の英語の勉強がツラくとも、英字新聞を目に通すだけで、その日の最低限の英語勉強目標は達成されたことになる。

 電子版(WEB版)ではダメ、やはり、持ち運びに便利で、折りたためて、全体を俯瞰できる、紙媒体に軍配が上がる。

 電子版では、鉛筆片手に下線を引いたり、メモを取ることもママならない。

 紙媒体では「すぐに溜まること」に嫌悪を抱く人もいるが、逆に「すぐに溜まる」からこそ、英字新聞は、毎朝、目に通す習慣化をつけて、元を取ろうする人間の本能(ケチ)に従ってみよう。

 また、英字新聞学習法とは本質的に異なる話であるが、紙の英字新聞は、ちょっといした古新聞を利用の際、インテリアに活用すると、オシャレになるので、電子版よりも紙媒体の方が優れている。

 とはいえ、毎日、英字新聞が届けられるなんて、とても読みきれない。

 隅々まで読むのは大変じゃないですか?

 そんな声も聞こえる。

 でも大丈夫。日本語の新聞だって、何も隅々、隈なく読んでいるわけではない。

 見出しだけ見て、「読むべき記事」を読むし、あとは、コラムやスポーツ、ビジネスといった自分にとって興味深い記事のみ、読んでいるわけだから、英字新聞も、そうした「何を読んで、何を捨てるべきか」を意識した方がいい。

 お金と時間は限りがあるので、そのあたりの「コストパフォーマンス」を重視してもらいたい。(紙の英字新聞は、コスパが良いと思う。ジャパン・ニュースは、1部150円、月間購読料(宅配)3,665円と、総じて英語教材の中では「抜群に安価」といえる。

 私が、毎朝、英字新聞を習慣にしているのは、たったふたつ。

 ・見出しザッピング

 ・社説の音読

 これだけでも、やらないよりはやった方がいい。

2.見出しザッピングに挑戦

 毎日の英字新聞の「あがり」「ノルマ達成」としている。

 見出しザッピングとは、読売カルチャースクールの講師(現役英字新聞記者)から教えてもらったやり方で、とにかく、その日の新聞の見出しのみを追うのである。

 私の場合、鉛筆片手に見出しをチェック、前置詞前で区切ったり、固有名詞にアンダーラインを引いたりしている。

 そして、「これは!」と思う記事については、本文記事を読むことにしている。だいたい最初の三行くらいまで。新聞記事は、重要な情報は最初に掲載されている「逆ピラミッド」の構造になっているので、頭から三行くらいよめば、たいてい、ニュースの核心を理解することができる。

 見出しザッピングについては、私は、もうひとつ心掛けているのは、見出しを読んでも「何のニュースなのかさっぱりわからないこと」についても記事を読むようにしている。見出しをパッと見たただけは、どんなニュースかわからないことについては、自分の理解していないことなので、弱点補強という面も考えている。

 たとえば、2022年7月4日付ジャパンニュースでは、こんな見出しがあった。

 ”Little-known R9X Hellfire missiles likely killed Zawahri"

  この見出しを読んで、何のニュースなのかさっぱりわからなかった。

 そこで、記事を読んでいくと、「ドローン兵器がアルカイダのリーダーを殺した」というような記事が、1パラグラフで書いてあるので、「ああ、そういう記事なのね」と、見出しではわからないモヤモヤがスッキリすることもある。

 また、見出しでは、略語(NPTとかNweSTARTみたいな)が使われ、これも原文が出ているので、ニュース用語とボキャブラリーを増やす、一石二鳥が図れる。

 ちなみに、NPTとは、the Non-Proliferation of Nuclear Weaponsの略で「核拡散防止条約」と訳される。また、New STARTは、New Strategic Arms Reduction Treatyの略で、こちらは「新戦略兵器削減条約」のことである。

3.英文社説の音読

 続いて、社説の音読について。

 この社説の存在こそが、ジャパン・ニュースの「キモ」であると確信している。

 なにしろ嬉しいことに、英文のみならず、日本語も併記しているのである。

 だから英文で音読したあと、パラグラフ毎に日本語で意味を理解する。

 それによって、知らないことを知る喜びを「英語で」学ぶことができる。

4.まとめ(英字新聞で朝活を!)

 朝の時間は忙しい。

 ガッツリと英語の勉強に向き合うこともできないだろう。

 もちろん勉強が嫌になることだってある。

 けれども、英字新聞の習慣(見出しザッピングと社説音読)だけは、どんなことがあっても欠かしたことがない。

 歯磨きと同じで、習慣として定着すれば、やらないと落ち着かないのである。

 朝の勉強習慣、まずは、「英字新聞」からはじめてみてはどうだろう…。