うえけんのTOEIC劇場

いかにして40歳からのやり直し英語にハマったのか?

やり直し英語で実践したい3つのこと

 まずは英語が好きになるモードに……

 社会人にとって英語の勉強をやり直したいと思ったら、

 ・中学生レベルの英文法を振り返る

 ・趣味の英雑誌を眺めてみる

 ・わかる英語とわからない英語を聞いてい見る

 この3つのことを実践してみるのがおすすめである。

 これからの長い時間を使って、じっくり腰を据えて英語の勉強をするためには、まずは、英語の勉強が、アナタにとって味方であることを自覚しよう。

 そのために、嫌いにならない工夫をぜひとも取り入れて欲しい。

 私が、いったんあきらめていた英語の道を、なんとか返り咲くことができたのも、高校時代の英語の恩氏のこの三つのアドバイスのおかげである。

 以下、具体的に深堀りしていこう。

 1.中学レベルの英文法を振り返る

 英文法とは、英語を使う上でのルールである。

 ルールがわからない以上、何をやっても、上達が難しい。

 特に、「人称」「能動態・受動態」「完了形」の三つは最低でもマスターしておくことが望ましい。

 まず、「人称」については、なぜ、I am、You are、He is、になるのか、この辺りの理屈抜きの理解は、まだあやふやな場合は、早急に対処しておいた方が良い。

 次に、「能動態・受動態」の違いについて。

 英語学習のつまづきのひとつに、この違いを英文で整理できていない人が多い。

 日本語でも、「私は彼を殴った」と、「私は彼に殴られた」では、構造は似ているが、全然意味が異なるのである。

 最後に、「完了形」について。

 完了形自体の感覚は、日本語にはないので、特に、過去形と完了形の違いを意識することが大事である。

 場合によっては時間軸を図表で示すとわかりやすいかもしれない。

 このあたりの知識は、

 「マーフィーのケンブリッジ英文法(初級編)」

 によって学習すると理解しやすいので、お勧めの書籍である。

 2.趣味の英雑誌を眺める

 「好きこそモノの上手なり」

 自分の趣味の領域で、発行されている専門雑誌を1冊手に入れよう。

 まだ、読むことは無理でも、眺めているだけで、なんとなく英語に対する肯定的なイメージがつかめるはずである。

 私の場合、「洋楽ロック」「鉄道」「大リーグ」が好きだったこともあり、やり直し英語に着手してからは、巨艦書店の洋書コーナーへ行って、その分野の趣味の雑誌を背伸びして買ってみた。

 自己投資だと思って、身銭を惜しまないことが大切である。

 無料のネット記事などもあるが、結局、タダというのは、身銭を切っていない分、英文記事のありがたみが少ないので、結局、印刷したまま、ゴミ箱行きになるのが目に見えている。

 内容がわからない、読めない、ということは承知の上で、趣味の雑誌をチャレンジしてみてはいかがだろうか。

 3.わかる英語とわからない英語を聴く

 英語には、独特のイントネーションがある。

 多聴して英語耳に慣らせておく必要がある。

 その際、わかる英語だけをセレクトしても、上達にならないし、

 わからない英語を聞き流すだけでも、英語力は身に付くわけではない。

 要するに、わかる英語とわからない英語のバランスが大切である。

 「わかる英語」を聴くための題材としては、自分の学力にあった、NHKラジオ英語を聞いてみるのもいいだろう。

 「わからない英語」では、スマホポッドキャストで英語ニュースなどを聴いてみてはいかがだろうか。

 最後に……

 以上の3つのやり方は、私のメンターであるT先生からのメッセージであった。

 実は、私は、学校を卒業してから10年後、突然、英語の必要性を痛感して、藁をもすがる思いで、高校時代の卒業アルバムを引っ張りだして、T先生に、やり直し英語のコツを、年賀状に添えて送ったものである。

 その年賀状の返事として、アドバイスがあったのは以上の三つであった。

 私はこのことを実践し、そして、紆余曲折を経て、今では、英語を使う部署に配属されるまでになった。

 T先生のおかげだといっても過言ではない。

 英語上達の秘訣は、学習の努力はもちろんだけれども、さらには、良き師匠(メンター)に巡り合うことができるかどうかも、コツのひとつである。

 英語を決意したら、模範となる先人の知恵を拝借してみよう。