うえけんのTOEIC劇場

いかにして40歳からのやり直し英語にハマったのか?

社会人TOEIC勉強法・高校英語の教科書が全くわからないレベル

 習慣化・英単熟語・英文法の対策を

 コロナ禍になって、自己意啓を図りたい社会人も多いと思う。

 その中でも、英語の勉強、とりわけTOEICに人気があるようだ。

 まずはTOEIC試験を実際に受験して、自分の客観的なレベルを見定めて、身の丈に応じた英語教材で勉強するのが、上達への早道だと思う。 

 しかし、なかなかTOEIC受験そのものに対して、心理的なハードルが高いと多くの人が感じてるのも事実である。

 英語の勉強法について質問されることがあるが、特に、自分は、英語力に自信がないので、TOEICを受ける前に、なんとか、やり直し英語の基礎的なトレーニングをしたいという声が相次いで聞かれた。

 具体的には、「高校の英語の教科書を引っ張り出して、久しぶりに読んでみたところ、何が書いてあるのかがサッパリわからない」ということであった。

 高校生の英語がわからない、もしくは、忘れてしまった、という方は、英語の基礎的な単語(語彙)と文法があやふや人が多い。

 更に、学生時代に培った「英語のカン」みたいなものをよみがえらせる必要がある。そのためには、英語の勉強の毎日の継続化が必須である。

 つまるところ、高校英語がわからない人で、いずれTOEICを受けたい人は、

 ・英単熟語

 ・英文法

 ・習慣化

 が足りないと思われる。

 それでは、具体的な教材等を紹介して、これら欠けている英語の土台作りのアドバイスを行いたい。

 1.TOEICテスト英単熟語マスタリー2000(旺文社)

 英語を触れるためには、まずは、単語を知らなければお話にならない。

 TOEIC対策では、よく「金のフレーズ」を紹介していることが多いけれども、高校英語があやふやな場合は、まだ、金フレに手を出すべきではない。

 とりあえず、TOEIC受験に対して、「みっともない点数だけは取りたくない」という人に対しては、「マスタリー2000」がおススメである。

 机に向かっての勉強というよりは、いつでも携帯して、通勤時間や空き時間の細切れ時間に活用してもらいたい。

 私も、TOEIC再受験に際して、この本をゲーム化した、任天堂DS版TOEICレーニングソフトで語彙力をつけ、英語脳の基礎を固めたといっても過言ではない。

 2.マーフィーのケンブリッジ英文法(初級編)

 英単語・熟語と共に、基礎力があやふやなのが英文法である。

 こちらのジャンルの参考書類も、百貨総覧状態、何を選んでいいかわからない。

 当面の目標は、TOEICを受けるための基礎力づくりである。

 能動態と受動態とは何が違うのか?

 完了形というのはそもそも何か?

 といった英語を勉強するために避けては通ることのできない、英文法の基本ルールを、同書では、余すところなく紹介している。

 また、見開きページで、左ページが解説、右ページが練習問題となっている。

 読んで理解して、問題を解いて、足りない部分を補充できるのが強味である。 

 私は、同マーフィーの英文法の中級編からスタートしたが、これがまったく歯がたたなかった。途中で挫折して、初級編に切り替えたところ、まさに「目からウロコ」の状態。高校英語ではおぼつかない人は、ぜひ、初級編を手に取ってもらいたい。

 3.NHKラジオ基礎英語3

 英単熟語と英文法。更に、欲を言えば、英語に毎日触れる習慣をつけておきたい。

 実際の英語を耳から聴くこと、テキストを読んで活用すること、

 そして、一日15分だけでもいいから、英語の勉強の習慣化を付ける意味では、NHKラジオの語学シリーズを活用してはいかだろうか。

 特に、高校英語に自信がないという方には、基礎英語3、実際に本放送を聴いたり、テキストを手に取ってみたりしてもらいたい。

 (それでも、まだ自分のレベルでは手に負えないようであれば、基礎英語2というのも用意されているので、そちらを活用されたい)

 4.最後に……

 TOEICを受けなければいけない、ということは頭ではわかっているのに、なかなかそこまでの決断に至らない。

 今ここで、TOEICを受けたところで、とんでもない低スコアになってしまう。 

だから、まずは、TOEICを受けるために、改めて、高校英語、いや、せめて中学3年生くらいの英語力を回復させてから、満を持して受験をしたい、と思うことは無理もない。かつて私がそうだったからである。

 会社での採用時に受けた人生初TOEICはムニャムニャのスコア、そこから、10年で430点、さらに10年で595点、またそこから約10年で750点。足かけ30年のザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード。

 英語に関しては、挫折とやり直しの繰り返しでここまできた。

 だからアナタも10年、20年、30年先を見越しての取組みを目指してもらいたい。