日本人ならヨーコの英語を手本にすべし
ビートルズで英語を学べたらどんなに素晴らしいことだろう。
当然、内なるビートルズ熱をどうにか英語学習に利用できないものかとあれこれと模索している。
かつて、「外国著名人に学ぶ英語」というようなNHK教育テレビの番組があった。
ビートルズも取り上げていたが、司会進行の平野次郎アナは、
「彼らの英語には、独特のナマリがあって、英語を勉強する人には不向きだ」
と、バッサリ切り捨てていた。
ただし、日本人の英語学習者にとっては、唯一の救いがある。
それは、「オノ・ヨーコの話す英語」である。
これは、日本人が目指すべく英語学習の良い手本である。
2月12日、私はカミさんと、ジョンとヨーコの展覧会へ行った。
場所は六本木、子供たちが学校に行っている間、ずいぶんと久しぶりに夫婦水入らずのひとときを過ごした。
ジョン・レノンとオノ・ヨーコ、二人の全軌跡を回顧する展覧会。
これが、予想以上に良かった。
人種差別、ジェンダー問題、男性の育児参加…、
ジョンとヨーコが示してきた生き方は、現在の諸問題を先取りしている。
決して古びることはない。
男尊女卑ということもなく、パートナーを尊重し、信頼関係を築く。
ジョンとヨーコの生き方は、私たち夫婦を含めて、あらゆるカップルの手本ではないだろうかと考えている。
特に、英語学習者にとっては、ジョンとヨーコがこだわった、シンプルなメッセージ、「愛と平和」、これに尽きる。
伝えたいメッセージは、シンプルかつ分かりやすく。
そもそもビートルズ時代から表現者として才能があったジョン・レノン。
ヨーコという多様性のあるパートナーと巡り合ったことで、表現力に磨きがかかる。
ジョンの最高傑作「イマジン」は、まさに余計な装飾を切り落として、シンプルな言葉で伝えるメッセージは、世界中で愛されている。
TOEIC学習者にとっても、ジョンとヨーコの展覧会は、有益なものである。
ジョンやヨーコの作品を通して感じる英語の詩はもちろんのこと、二人のレター声明文、公的書類、新聞記事、永住カードなど、TOEICのPart7に出題されてもよさそうな教材が、惜しげもなく展示している。
しかも、その内容は、ジョンとヨーコに関するものだ。
TOEIC学習の息抜きとしても、絶好なイベントである。
展覧会「DOUBLE FANTASY-John & Yoko」公式図録、もおススメ。
定価5,000円はややお高めだが、展覧会のメモリアルにぜひ購入を!
これでTOEIC勉強の息抜きとモチベーションが上がり、さらに、円満な夫婦生活を送ることができると考えたら、お安いものだ!