プライドを捨て身の丈を知ろう
社会人のやり直し英語にとって、目指すべきゴールは、英検なら準1級、TOEICなら860点以上。これだけあれば、一応、英語のキャリアを武器にできる。
1.いずれは英語上級者
中級を目指すなら、英検2級、TOEIC600点。
英語ができる人と出来ない人の分岐点が、まさに英検2級、TOEIC600点だから。
しかし、英検2級の合格も自信がないという人がいるのなら、英検準2級、英検3級とレベルを下げて自分の英語のレベルを知ろう。
私自身、30歳で英検2級を受験。
英会話教室にも通っていたし、英字新聞も購読していたので、
「英検2級なんて余裕しゃくしゃくだろう」
と、高をくくっていた節があった。
そして、2度の受験も不合格。
その時の私のレベルは、英検2級でも高すぎたので、英検準2級へと変更した。
準2級の受験当日は、中高生に交じり、齢30歳を超えたオジサンが受験。
さすがにこの時はかりは、ぜひとも合格したいという気持ちもあった。
自分の英語レベルは、「中高生」であることを痛感した。
ここから長い英語対策の勝負がはじまる。
準2級の合格通知が出たとき、さすがに自己肯定感が沸いた。
つづけて2級をチャレンジ、これも合格。
英検2級を取得してから、社内で海外出張の話なども来て、それまでのキャリアが一変した。
2.TOEICブリッジは有効か?
中学生卒業レベルの英語実力が怪しいと思う人は、TOEICではなく、まずは「英検3級」をうけてみてはどうだろうか?
英語を学びたいのなら、初級者、入門者は、いきなりTOEICではなく、まずは英検の受験をすすめる。
TOEICブリッジという初級者向けTOEICテストもあるが、まだまだ認知度が低い。
認知度が低いというのは、TOEICブリッジのステイタス性が定まっていし、問題集や参考書類も充実していない。
一方、英検は、学校や学習塾でも奨励されているので、受験者も多く、良質な参考書や問題集も多い。
英検3級、準2級、そして2級とステップアップして、(だいたい英検2級がTOEICでいえば600点と推定させる実力である)英検2級を取ったら、TOEICに軸足を移してみるのはどうだろうか。
3.プライドを捨てよう
学習の伸び悩みはプライドの存在である。
もしも英検3級を受けたところで不合格になったらみっともない…
そんな気持ちは誰しもがもっている。
けれども英検3級は、英語学習の土台である。
字幕なしで洋画を愉しむ、
英字新聞や洋書を辞書無しで読める、
こうしたことは、やはり語学力の基礎工事がしっかりしていないと、結局、学習効果の到達が遠回りになってしまう。
英語学習は我流であってもいい。
しかし、ぜひ「英検」というペースメーカーを活用してもらいたい。
千里の道も一歩から。
英検レベルをゆっくりでいいから確実に上げて行こう。