うえけんのTOEIC劇場

いかにして40歳からのやり直し英語にハマったのか?

英語は単語力こそがすべて

 単熟語を習得する方法

 英語の勉強には、単語力の増強が不可欠。 

 華やかな英会話に比べるといささか地味なきらいがある。

 しかし、単語力がついていないと英語の伸びしろがつかない。

 TOEICや英検で納得のいく結果をだすためには、とにもかくにも単語力必要である。

 ただし、地道な作業なゆえ、目に見える効果があがらない。

 市販されている単語帳をパラパラと見ては、勉強する気になってしまう。

 そこで、英単語・英熟語を増やすための効果的な勉強法を紹介していく。

 1.書いて覚える

 単語を覚えるコツは、なんといっても書いて覚えること。

 書く行為は摩擦であるので、記憶が定着しやすい。

 英単語には、それぞれ意味を持つ、接頭辞・接尾辞というものがある。

 書いているうちに、こうした英語の成り立ちを覚えることで、日本語の意味がわからなくても、前後の言葉から意味を推測することができるようになる。

 たとえば、Impossible(不可能)の接頭辞のImは「不」を表す言葉であり、こうした手掛かりは英語を理解する手助けとなる。

 また、英単語には核となるイメージを持つ「語源」というものがあり、こうした英語特有の気づきは、実際に書いて覚えることで身に付くことができる。

 できれば、単語集に示されている「例文」を丸写しして欲しい。

 音声があれば、それを耳で書き取る「ディクテーション」も効果的である。

 小学生でやった「漢字ドリル」や「計算ドリル」の要領で、とにかくわからない言葉はわかるために、実際に「書く」ことをおすすめしたい。

 2.英単語に触れる

 机に向かう勉強だけなく、英語には、息抜きや趣味の世界から、ボキャブラリーを増やすことができる。

 野球が好きならば、犠牲フライ(SF:Sacrifice Fly)という言葉を知ることによって、Sacrifyが犠牲という意味であることが記憶として定着する。

 野球やサッカーといったスポーツ用語には、豊富な英語用語があるので、これを単語学習にも取り入れたい。

 ただし、たとえば「ナイター」などのように、和製英語もあるので注意が必要だ。

 ※正しくは”Night game”である。

 私はビートルズローリングストーンズが好きなので、洋楽ロックにも、語い力増強にひと役をかった。

 実際に英語試験に役立つ言葉がある。

 曲のタイトルだけでも、”We Can Work it Out”の”Work Out”(うまくいく)とか、”Don't Let Me Down”の"Led Down”(放っておく)など、ビートルズのタイトルは、試験累出熟語の宝庫である。

 ストーンズでは、”Satisfaciton”(満足)、”Connection”(つながり)など、局のタイトルで意味を知ることができる。

 曲のタイトルを意味づけるだけで、相当の単熟語知識が備わることである。

 しかも、スポーツにせよロックにせよ、自分の好きなことだから、楽しみながら勉強できる。まさにいいことづくめである。

 3.英語ニュースに関心を持つ

 勉強、趣味、仕事の三軸を担うのが、ニュース英語である。

 ニュースに触れるということは、勉強だけでなく、社会人としてビジネスにも役立つことができる。しかも知的好奇心がそそられるという面では趣味ともいえる。

 願わくば、英字新聞を購読して、英語ニュースに触れておきたい。

 ニュース英語のいいところは、すでに報道で内容を知っているので、紛らわしい単語も整理して覚えることができる。

 たとえば、Abdication(退位)とAbduction(拉致)の違いである。

 これなどは、単語帳を眺めているだけでは絶対に覚えられない。

 ニュース英語として理解することで、意味の取り違えがなくなったのである。

 英字新聞の見出しを読んでいるだけで、言葉の理解が広がる。

 「英語で表現するとこうなるのか…」

 ちょっとした知識を得ることがある。

 4.まとめ(単語を楽しく覚える)

 「好きこそモノの上手なり」

 実際に英単熟語を覚えるのは苦手な人は、言葉を好きになってしまおう。

 再び野球ネタで恐縮ではあるが、過去に、米国人と話す機会があった。

 日本のプロ野球の話題になると、英語ネイティブスピーカーの彼が、

「Swallowsって意味がわからない」

 と言ったのを聞いて、とても驚いた。

 CarpやBaystarsの方がマニアックな言葉だと思っていた私には、実は、その時に会話した米国人は、Swallows(つばめ)がわからないという。

(まあ、たまたま彼が知らなかっただけかもしれないが…)

 思えば、私がファンであるMarinsも、しばし日本語ではどういう意味なのか議論の的になるという。(海兵隊という意味らしいのが、マリンスタジアムを本拠地とするチームとしての造語という説もあり)

 米国人の著名なコラムニストが、「日本には、闘うハムという野球チームがある」と何かに書いていたことを思い出した。

 つまり、英単塾語は雑学の宝庫であり、決して苦行ではい、ということである。

 「どんなに努力しても楽しんでいる人のは勝てない」とイチローは言っている。

 だから英語の勉強をとことん楽しもう。

 これが究極の単語力の勉強法である。