カルチャースクールという選択
今年から、地元に近いカルチャースクールに通っている。
講座は「やりなおし高校英語」
週一回、仕事を終えて参加している。
当初は、英会話スクールやオンライン英会話を探していた。
しかしながら、カルチャーセンターというのは、自分にピッタリである。
その理由は、
・講師が一流の英語教育者
・講義仲間の存在がモチベーションアップ
・お財布にやさしい受講料
の三つがあげられる。
以下、これを深掘りして、英語学習者の勉強継続のヒントとなれば幸いである。
1.英語教育のプロ
一流の指導者に学ぶことが、勉強を極める道である。
格式あるカルチャースクール、講師も大学で教鞭をとっていた英語教育の第一人者。
私の場合、TOEICや英検対策を独学で勉強していた。
過去問題や資格試験教材ばかり手を染めていたので、意外と英語の基礎力が弱い。
たとえば、英文法の「関係代名詞」。
これは、わかっているようで、改めて、論理立てて考えると難しい。
あとは、実際に英語の発音について。
私は我流のクセがある。
たとえば、”WALK”と”WORK”の発音が間違っていた。
こうした指摘を、実際の授業で音読する際、講師から注意を受ける。
まるで、中学・高校時代の英語授業の一コマのようである。
そうなのだ。
50代になった今、後悔しているのは、「なんで中学、高校で、ちゃんとマジメに英語の授業を受けていなかったのか」ということ。
今さら悔やんでもしょうがないこと。
しかし、勉強は熱意があればいくらでも取り戻せる。
スクール講師の教鞭が、中高生時代の英語授業にタイムスリップする気分になる。
実際、授業で使うテキストは、高校用の英語の教科書。
中高生時代の英語の授業を思い出させる。
この感覚は、英語の勉強をする上で大切なことである。
2.スクール仲間の存在
勉強は、仲間がいた方がいい。
独学やオンライン英会話では、友達ができず、さびしい気分になる。
この年になってくると、仕事でも家庭でもない第三の居場所で、仲間を持つことが大事である。
せっかく身銭を切って勉強をするなら、勉強仲間が欲しい。
カルチャースクールは、アットホームな雰囲気で、学習仲間ができる。
共に励まし合い、情報交換をする仲間の存在が居心地がよい。
実は、カルチャースクールの体験入学をした日、講義仲間から親睦会に誘われた。
盃を交わしたので、入会が断ることができなかった…。
いや、体験入学のその日に、さっそく仲間から歓迎されたことに嬉しくなった。
こうした勉強仲間による「アフタースクール」の交流も忘れ難い。
貿易従事者の私にとって、介護タクシーの経営者さん、鉄道会社の技術者さん、といった、業界の垣根を超えた「英語つながり」は、勉強の励みになる。
3.財布にやさしい
オンライン英会話や英会話教室に比べて、カルチャースクールは、授業料は格安。
なんといっても、背に腹は代えられない。
それなりの大手企業によるカルチャースクールなので、ぼったくり等、金銭トラブルの心配がない。
以前も新聞社主催のカルチャースクールを通っていたことがある。
そこでも講師は、現役英字新聞記者さん。
一流の講師による講義、仲間の存在、そして、リーズナブルな価格設定が、継続の三要素であった。
こうした理由から、英語そのものの学習を挫折しないで済んだ。
時間の都合が合わずに、英字誌新聞記者さんによる「スポーツ英語講座」は退会したいものの、すぐさま、時間のあう「やりなおし高校英語」に参加した。
また、カルチャースクールといえども、ダメ元で職場に「語学通学支援」の申請をしてみた。予想外にも、助成金の対象講義となった。8割の出席証明があれば、授業料の半額を会社が負担することになった。
金のことばかりではない。
8割出席という目標があるので、参加するモチベーションが上がる。
馬の鼻先につけるニンジン効果である。
8割出席を目指すことで、半分の受講料が会社で負担する。
こうした助成金手続きもやってみることで、英語学習の動議づけになる。
4.まとめ(スクールのススメ)
私も貿易会社に勤続30年の50代。
そろそろ第二の人生、定年後の身のふりを考えなければならない。
英語のスキルアップはそのひとつ。
TOEICにせよ英検にせよ、英語は、キャリアの武器になる。
退職後も、英語という強みに関わりたい。
さらに、仕事以外の居場所や仲間の存在も意識しなければいけない。
いつまでも会社に頼ってばかりではいられない。
「カルチャースクール」という存在は、ブレイクスルーのひとつ。
一流の英語教育者による講義を受けることで、勉強の足固めがしっかりできる。
独学や我流での勉強は、限界がある。
そして、学習仲間の存在である。
仕事の垣根を超えた、人的交流が、定年後の生き方のヒントとなる。
加えて、比較的安価というところも魅力のひとつ。
はっきり言ってしまえば、カルチャースクールはコスパが良いのだ。
英語学習者、とくにシニア世代のやりなおし英語にとっては、「カルチャースクール」が学習継続の秘訣のひとつ。
私にとって、目からウロコの選択である。