英語学習者はチャンスをつかめ
越境ECという言葉をご存じだろうか。
ECとは、Eコマース、つまり電子商取引のこと。
商売の基本は「安く仕入れて高く売る」。
越境ECでは、国内のみならず、そのビジネスを海外展開することにある。
ビジネスといえば、とかくスケールが大きくなりがちだが、昨今の物流プラットフォームの隆盛により、個人レベルで展開する敷居が低くなった。
英語学習者にとって、勉強のモチベーションのひとつに「越境ECの展開」を組み入れてみてはいかがだろうか?
1.越境ECの将来性
なんといっても、越境ECビジネスには、伸びしろがある。
Eコマースの国内プラットフォーマーを持ちだすまでもなく、個人取引レベルの国際化は、ますます今後も進展行くはずである。
英語ができるようになれば、海外から欲しいものを安く手に入れよう。
いらないものは海外に売ってみよう。
いきなりすべてを投げうって、越境ECビジネスを始めるのは無謀かもしれない。
ただし、英語学習と将来性の一環として、こうしたシステムに明るくなることは、英語の勉強だけでなく、実践的なビジネススキルも身に付くこと請け合いである。
なにしろ日本だけに目を向ければ1億人、これを海外にまで展開すれは70億人と、ざっと割り切るだけで70倍の市場がそこにある。(もちろん、そんなにうまいわけにはいかないが…)
国内のオンラインショッピングサイト、オークションサイト、これを海外まで広げてみるのである。
当然、外国語を勉強しない日本人との「差」は歴然と生まれるはず。
越境EC展開を「鼻先のニンジン」として、英語学習の息抜き、さらには、動機づけのひとつとして、挑戦してもいいかもしれない。
欲しいモノを買い、要らないモノを売る。
この程度なら、あくまでも趣味の領域にとどまるので低リスク。
地道ながら「グローバルビジネスの一翼を担う」という気持ちで始めてみよう。
2.専門性が身につく
趣味の領域で、越境ECにチャレンジすることで、やがて企業が羨むビジネススキルを持つことができるかもしれない。
趣味の領域とは、たとえば、欲しいものを海外から安く手に入れ、いらなくなったものを海外へ高く売る、ということにとどまる。
でも、これは、ビジネスの基本である。
次のステップとして、安いモノを海外に仕入れて、より高く海外へ販売する、これが、越境ECの核となる。
要するに、英語が出来て、越境ECに明るい人間は、私の感触では、人材が足りていないと思う。
英語の場合、翻訳サービスを請け負うことがあるかもしれない。
それでも、ただ英語ができるというよりは、なんらかの形で、越境ECのノウハウがあるほうが、国際間商取引に関する仕事の引き合いが受けやすいのではないか?
趣味で始めたことが、ビジネスとして展開できるようになれば、それはそれで、将来性が有望である。
3.収益性を考える
なぜ、越境ECなのか?
それは、繰り返しになるが、グローバルなビジネス展開の方が、マーケットが広いたいめ、「儲けるチャンス」が広がると思う。
当然、そこにはリスクが伴うこともある。
少なくとも、英語学習者にとっては、なんのために英語をやるのか、という立ち位置が明確になる。
好きな英語で、越境ECスキルを上がり、そして、最終的に、それが利益につながれば、申し分ない。
もちろん、英語ができないのなら、出来る人にアウトソーシングするのは、合理的かつ効率的である。
ただし、英語学習者であれば、翻訳サービスには頼まず、ひと手間をかけて、自分でやってみてはいかがだろうか?
実際の金銭的収益のみならず、こうした手続きノウハウや経験も、立派な「財産」になると思う。
これだけ成長分野と思われるビジネス領域について、人材育成が追い付いていないように感じていることがある。
さらに、「越境EC」だの「Eコマース」だの「グローバルなビジネス展開」だのというのは、なんとなくめんどくさそうに感じる人も多い。
それこそがビジネスチャンスなのである。
わかりにくいことをわかりやすくする。
わかりやすくなったことを面白がる。
何も楽して儲けるばかりが幸せではない。
自分のスキルをいかんなく発揮できる機会があればいいのではないか?
さらに、多少なりとも「稼ぎ」につながれば、それはそれで、御の字である。
4.まとめ(越境ECのすすめ)
英語学習者の動機づけのひとつとして、越境ECとの関わりをおすすめしたい。
・将来性
・専門性
・収益性
こうした点に、越境EC展開のアドバンテージがある。
英語を活かせる業界として、「越境EC」は、キーワードのひとつ。
勉強が嫌になったら目先を変えよう。
「使える英語」のために、何ができるのか考えよう。
もっともビジネスに夢中になり過ぎて、勉強がおろそかになるもの問題だが…。
(でも、それはそれで良いことかな?)