勉強時間は自分で作り出すこと
TOEICにせよ英検にせよ、英語資格の必要性を感じている人が多い。
けれども、なかなか一歩に踏み出せない。
なぜ気になるのに勉強しないのか、その理由の第一が「忙しくて勉強する時間が無い」ということである。
しかし、私も30年間、サラリーマンをやってきた。忙しくて勉強どころではない、という修羅場も経験してきた。
そんな中、言えることは、時間は与えらるものではなく、自ら作り出すものである。
勉強方法については、机に座る「がっつり勉強」、片手間に行う「スキマ勉強」の両方を区別しておいた方がいい。
勉強時間の無い人は、「勉強を優先する時間がない」ことである。
1.がっつり勉強は朝活で
まずは、英語にせよ他の資格勉強にせよ、1日一時間は、机に座って、静かな環境でじっくりと腰を据えて勉強する必要がある。
時間を捻出するには、「朝」しかない…。
夜は、なにかと忙しいし、何より、疲れているので、効果的な学習ができない。
朝、一時間、早起きしてみてはいかが?
もちろん慣れるまではつらいもの…。
職場近くのカフェで朝勉してもいい。
私の場合、コーヒー代がもったいないので、管理人に頼んで、会社の合鍵やセキュリティカードを貰い、1時間早く出社して、始業時間まで、軸となる教材を使って勉強に勤しんだ。
職場での「朝勉」は思わぬ効果を生む。
それは、続々と同僚が出勤して、勉強している私の姿を見て、なんというか、「勉強してまっせアピール」みたいのが出来て、ムダな飲み会や不必要な残業など、無理強いをしなくなってきた。
また、毎朝、英語を勉強しているので、「コイツは英語ができる奴アピール」になり、結果として、英語に関しての仕事を頼られることになる。
そうなれば、英語の勉強の「お墨付き」を得たようなもので、仕事を通じての英語を堂々と関わることができ、結果として「働きながら英語学習時間が捻出できる」という予想外の展開になった。
2.スキマ時間に勝負
それでも、忙殺極まる職場がある。
その実態は、つきあい残業など、待機時間が多い。
そうした時間には、常に持参している英単語帳などを使って、「スキマ」の勉強をしてみてはいかがだろうか?
これは通勤時間にも言えることである。
ハンディサイズの単語集があればいい。
(スマホ版でもいいかもしれないが、スマホで遊んでいると思われ、上司に叱れることがあるので注意されたい。)
予め、スキマ時間が出来たら何をやればいいのか決めておくこと。
TOEIC受験者ならば「金のフレーズ」や「文法特急シリーズ」、英検学習者ならば、「パス単」「キクタン」などがおススメである。
ポイントとなるのは、肌身離さず、持参てきること。
以前は、英字新聞を片時も離さずしていたものだが、英語試験対策にとっては、英字新聞の読解は未知数。特に「スキマ時間」では、通勤時間のように予め「時間配分」がわかっていることならば、英字新聞の「読むべき分量」を想定することができる。
一方、待ち時間などの「待機時間」では、時間の展開が読めないので、英字新聞記事は中途半端で切り上げなければならないことがある。
一方、単語帳ならば、いったん切り上げて、再び始めることも可能である。
あとは、同僚や周囲のインパクトであるが、英字新聞では、インパクトが強すぎる。病院の待合室などで「英字新聞」を読んでいると、年配の方に話しかけられるので注意を要す。逆にいえば、英単語帳を読んでいるときは、話かけられることはまずないので、読書に集中できる。
3.周囲の目を利用する
「がっつり勉強」「スキマ勉強」の二つを駆使して、勉強時間を捻出しよう。
それでもなお、「英語の勉強をする時間がない」という人は、実は、周囲の視線が気になって、英語の勉強をしている姿を人に知られるのが恥ずかしい、と考えてる人が意外と多い。
ここは発想を変えてみよう。
やはり、コソコソ勉強するのではなく、堂々と勉強して欲しい。
そうなれば、ムダな仕事や飲み会も、キッパリと断れることができる。
私の経験からすれば、コソ勉派は、やはり戦果が厳しいようである。
「合格して周りをアッといわせたい…」
そういう気持ちはわからなくもないが、勉強を知られることによって、離脱や挫折の防止になることを、強くいっておきたい。
4.まとめ(言い訳は止めよう)
概して、勉強する時間がない、という人は、言い訳がましい人が多い。
英語を勉強する時間がない、というよりは、英語の優先ランクが低いのである。
時間は、1日24時間。
誰もが平等に与えられる。
だからこそ、時間は、自分で作り出す。
長距離通勤者の場合は、通勤時間にも勉強をしてみよう。
「座れる通勤ルート」や「電車ダイヤ」なども検討価値がありそうだ。
こればっかりは、なかなか交通時刻アプリでは出てこないので、周囲にいる鉄道ファンに相談してもるのも良い。
(きっと親身になって教えてくれるはず?)
職住近在者は、朝型にシフトしてみよう。
時間は与えられるものではない。
自ら作り出すものである。