うえけんのTOEIC劇場

いかにして40歳からのやり直し英語にハマったのか?

朝から英語プラスアルファ

 資格勉強のカードを増やす

 勉強をするのは朝が良い。

 英語、というよりは、英検やTOEICの勉強をするために朝型人間に切り替えてから5年が経つ。朝時間の活用が有意義であった。

 1時間早く6時に起きていたが、5時、4時とだんだん早まり、それに応じて、就寝時間も夜9時と早くなる。

 朝2時間の勉強時間の確保が定着している。

 朝1時間は英語の勉強をして、残りの一時間、ぶらぶらと散歩をしたり、新聞を読んだりしていたが、なかなか2時間フルに英語漬けは難しい。

 2時間というのは、TOEICでも英検でも「本番の試験時間」と一緒であるので、この2時間を使って「模擬試験」をやったこともあったが、個人的な感想をいえば、やはり「模擬試験」は、本番さながら「休日」にやるべきだと思う。

 1.英検・TOEIC「二刀流」の失敗

 そこで、次に考えついたのが、「英検」「TOEIC」の二刀流。

 最初の1時間をTOEIC対策、後半の1時間を英検対策に充てた。

 しかし、これは「二兎追うものは一羽も得ず」という教訓を得た。

 そもそも英語の朝勉は、個人差があるにせよ「1時間」が限度である。

 朝の「英語脳」が限られているのかもしれないが、1時間くらいやったところで、拒絶を示す。早い話が勉強が嫌になるのである。

 だから前半1時間(休憩含む)を英検・TOEICといった試験勉強、後半1時間を、ポストキャットの英語ニュースや英字新聞の音読などに当ててみた。

 でも、どういう努力をしても「英語脳」の1時間限界を突破することができない。

 貿易英語でもやってみようかと考えた。しかし、せっかく貿易の勉強をするならば、いっそのこと「貿易実務検定」の勉強に当ててはどうだろう?という考えに行きつく。

 前半1時間を英検・TOEIC・英字新聞といった「英語の部」、後半1時間を貿易手続きや貿易英語といった「貿易実務の部」というように分けてみた。

 これが、私にジャストフィットした。

 2時間を「ふたつの資格勉強」に分割する。

 2時間も勉強時間があるならば、なぜ「英語」に特化して集中勉強しないのか?と思われる方もいる。

 けれども、少なくても朝勉・朝活に関しては、同一科目は1時間が限界である。

 もちろんTOEIC満点獲得者や英検1級という英語資格の「頂点」を目指すのならば、そういった努力は必要かもしれない。

 けれども、頂点を達成した「合格体験記」などを読んでみると、自分に置き換えて、とても真似ができない。

 自分は頂点を目指す人間ではないのである。

 2.資格ジャンルを広げる

 そこでキャリアの棚卸しをしたところ、新人の頃、英語資格に距離を置き、通関士宅建主任の資格勉強をしていたことを思い出した。

 ある分野で頂点を目指すのではなく、広く浅くそこそこの稜線を目指す。

 これこそ、私が得意とすることであることに改めて気づいた。

 だからこそ、朝に英語と、プラスアルファで、他のジャンルの勉強(もちろん自分の興味があって仕事などに関わり合いのあるもの)をすることで、英語勉強との相乗効果が生まれることに気づいた。

 されど英語である。

 一応、英検準1級、TOEIC800点突破の目標はブレないで置く。

 さらに、貿易実務検定C級を加えてみた。

 現在、貿易実務検定試験を終えて結果待ちなので、プラスアルファのジャンルは、宅建つながりの「不動産分野」から「ファイナンシャルプランナー(FP)3級」の勉強に力を入れている。

 学校の授業と同じく、朝の2時間を、1時間目、2時間目に分けて、その日の気分によって、「英語」と「貿易実務」(現在は「FP」)を交互にやることで、頭をクリアにさせることにしている。

 英語の勉強を「1時間に集中」することで、もうちょっと勉強したいなぁ、という気持ちを一日中、そして翌日まで持ち越す。

 英語の資格で頂点を目指すのは無理なので、英語とか貿易実務とか不動産とかメンタルヘルスとか…、つまり、英語に加えて、さらに他のジャンルのスキルを身に付ける戦略に替えてみた。

 特にFP3級の勉強は、目からウロコで、これまでほとんど無視していた、お金、税金、保険の話など、改めて勉強することができることによって、英語の勉強も「お金と時間」をかける自己投資の一環と割り切ることができた。

(英語勉強オンリーだったころは、そうしたフレキシブルの考えにいきつかなかった)

 3.まとめ(人生は浅くて広い)

 多少やっかみがあるにせよ、英語資格の超上級者は、結局、英語のことしか芸がないので、お話を聞いていると「世間知らず」という側面が垣間見られる。

 実社会においては、どう考えてもおかしい取引(詐欺まがい?)も平気で案内したりする。そこには、一芸に秀でた「専門バカ」のたぐいの態度や語資格で頂点を極めたという「おごり」が見え隠れする。

 だからこそTOEIC学習指南者が「英検なんて時間の無駄」と言い放つのだ。

 そこに英語への愛がありますか?

 ひとつのことに長けたハリネズミよりも、多くを知っているキツネになりたい。

 英語だけでなく、英語プラスアルファを加えることで、知識の幅が広がる。

 朝時間の活用は、てっぺんを登るのではなく、尾根をハイキングしよう。